マリモリのブログ

マリモリのブログ

モザンビークでの生活を通して見える物を、自分の記録のために書き記したい。


 


1月のある日ウィーンから家族でホリデー、13歳の息子はホリデー留学に来た一家に声を掛けられた。私の娘がバイオリンを弾き、その母親の私もピアノ弾くと聞いてきたらしい。


彼等の13歳の息子は私の孫達の通うインターナショナル スクールに3カ月の短期留学。生徒は60人位しかいない学校。英語に馴染む為のホリデー短期留学らしい。既に結構英語は話せる。


「シュスターコービッチのこれ弾けませんか?」と譜面を見せられた。

「ここでコンサートしましょうよ❗」と。2バイオリンとピアノのトリオの譜面。それほど難しそうに見えなかったし、1月以上の練習時間があると言うので引き受けた。


 

娘のバンドが使うかも、と思って一番安いキーボードを数年前の家族旅行の時持ってきた。

私のピアノ歴は5歳から始めたけど、真面目に練習したことなし。でも細々と高校までやっていた。20歳から28歳までキャバレー、ナイトクラブのバンドのピアノ。最後は娘のバイオリンの伴奏が23年前。今は指の関節炎で醜い手に。


今回のように良く練習したのは人生で初めて。けど、覚えが悪い。1月以上経っても信じられない間違いをする。左手ではもうメロディーをスムースに弾けない。老化、老化、老化を実感。


そしてもう20年近くになる聴覚障がい。絶対音感があったけど、それが一音狂っている。ド(C)はレ(D)に聞こえる。今でも聞こえる音をそのまま譜面に書けるが、一音高く書いてしまう。


これで困るのはバンドで他の楽器と演奏する時、聞こえる音に合わせて和音を弾くと合わない。クラシックの場合、他の人が譜面のどこを弾いているか探せない。


それでもどうにかコンサート。ウィーン一家はお父さんはバイオリンとビオラ、13歳の息子バスーンを弾く。


私も本物を見たのは初めて。

耳馴染みのあるクラシック曲を加え、説明も入れて40分のコンサートになった。3ヶ所で演奏する時うち2ヶ所が終わった。


この地域での初のクラシックコンサートに、ローカルの人々はどう反応するのか? 最初のコンサート場所では地域に宣伝したらしいが、やはり来てくれたのは白人。白人のパートナーと来たローカルが3、4人だけ。



2回目はここTofoの外国人コミュニティ向けの場所で、小さな子供達も。ヨガ スタジオが会場。



そして3回目も終了。ウィーン家族は翌日マプトに向かい帰国。


元の生活に戻った感じ。そしてちょっぴり寂しい。