早朝
教室の窓を開けると
鴬が鳴いた
病と戦争に世界が揺れる中
この場所には
小さな尊い平和と健康があり
それをみんなで守り続けた
それらの象徴のように
鴬はかろやかなクレッシェンドを
群青の空に広げたのだ
世界も手を取り合い
この教室の中のように
多様な考えの渦巻く中でも
守るべき尊さは同じだということを
話し合えないだろうか
そのためにぼくも何かできないだろうか
ぼくらは卒業する
ピースフルな教室から飛び出して
ピースフルな世界を創るために
そう
ぼくらはもう宝島の見つけ方を知っている