エコ創作 |  ろぜのポジ♪ブロ ~RAINBOW~

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基本笑顔、
基本ポジティヴ。
書くことでコントロールできる
こころのもちかた。

短歌を詠むとき

全くのリアルでもなく

全くのフィクションでもないというものを

かくことが多い。

もちろんスーパーリアルなときもあるけれど

ふたつにひとつは

登場するものの組み合わせかたが

まったく目の前にあるそのままでは

ないものをかいている。


登場するものを

時空間的にずらしていることもあるし

まさかのずうっと未来を描いている

ときすらある。


それはわたしにとっては

「内面のリアル」だけを

究極にスーパーリアルに

描くための、レトリックのひとつであった。

(短歌界では多分邪道な方法)


しかし、詠む時点でそのスーパーリアルに

自分で気付いていないことがある、というのを

最近体験した。


ふだんは地方紙に投稿しているくらいだけれど

一度もうすこし広いところに出してみようと

他の大会に投稿した。

お題が「恋愛」に設定されていたため

さすがにこの題だと

リアルな景色も感情も自分にありえないと思い、

ものすごく時空間を曲げて詠むことになった。

それが賞のかたすみに飛び込んで、

活字になって送られてきたとき

もういちどよく見直してみると

フィクションの中にまさかの自分のリアルが

はっきりと見えていたのだ。


自分でかいたときに「これフィクションパーセンテージ

多めだな」と思ったのに

そのフィクション設定には、

自分で認識されていなかった

自分の真実が浮かびあがっていたのである。


表現者にそういうことってあるのだろうか。

何かを伝えたくてつくったつもりはないのに

あとから自分がそれをみることで

自分て心の奥でこう思ってたんだ~と

自分の真実を理解する逆輸入。


動揺したけど、知っちゃったものは

受け入れるしかないのでこれから

こんどはそのリアルを表現していく

ことになり、でもそれをはっきりはかかないから

またフィクションの中に入れ込んで、りさいくる。

でそのなかからまた何かみたことのない自分を

見つけたらそれをふくらませて次の…

と、わたしのリアルはきっとぐるぐるぐるぐるリサイクル


このりさいくるめんどくさいから

わかったものからどんどん暴露本的に

かいてみたい気もするけど

そうすると使い捨てになるからだめね。

今世の中エコだからね。