ドキドキの予定帝王切開
前半、手術当日の手術室に行くまでの記録はこちらをご覧下さい⤵︎
コロナ禍で夫や家族の付き添いが出来ない中、
ありがたいことに、夫くんにのみ、移動するエレベーター前で一瞬会うことが出来た私
もともと大学病院に転院する前に里帰り出産で産む予定だった総合病院では、この"一瞬会う"ということですら、禁止でした
いよいよ手術室へ
手術室への道のりは、まるで迷路のようで、
右へ左へ移動する様子を、天井を見上げながら見ておりました。
道すがら、緊張する私をみて、気を遣ってくれた看護師さんが、
「旦那さん、オシャレで今風のイケメンさんですねー」なんて声をかけてくれましたが、
「いやぁ、あの服、全部私が選んだんですよー」なーーーんてことを言う余裕もなく
、ただ一言小さな声で「いやいや…」と答えるしか出来なかった
余裕なさすぎな私
さて、ほどなくして、テレビドラマでみるような、ピッカピカの手術室に通されました。
早速、
第一関門にして、最大の難所
麻酔
事前に予習はしていたものの、本番は本当に怖かった。
流れはこう。
まず病室ベッドから手術台へ移動します。
体感だと病室ベッドの2/3位もないかな?狭い手術台です。
もともと妊娠後期は仰臥位低血圧症だったため、横向きに寝かせてもらいました。
麻酔は、背中からです!
硬膜外麻酔というもので、
背中に細い管を入れて、その管から麻酔の薬を入れるそう。
この時のポイントは、
とにかく横向きで、エビに🦐なりきって小さくなること!
まずは、痛み止めの注射を打ってもらいます💉
背中で見えないもんだから、先生の手の温もりを敏感に感じ取ってしまい、活きが良いエビ状態に
看護師さんに支えてもらい、なんとか💉OK。
左→右とじんわり効いてくる。
体勢がなかなか難しくて何度か修正してもらう。
真ん中を中心に効くように麻酔の管を入れながら先生に調節してもらいます。
「どう?右がピリピリするとかある?」と細かく確認して下さるので、皆様ご安心を
そのあとは、少し下の方からまた麻酔
これが、腰椎麻酔のようです。
これをすることで、下半身の痛みがとれるよう。
効いてくると、
脚の感覚がだんだんとなくなってきました。
もうここまでくると、痛みとかはないので、もはやされるがまま。まな板の何とか状態です
ここで、このタイミングで、みなさん、パンツはもれなく剥ぎ取られますよー
さらにすかさずここで、麻酔の先生にちゃんと麻酔が効いているかチェックをしてもらいます。
麻酔効いてなかったら、大変なことになりますもんね
私は冷たい保冷剤を当てられて、最初は首らへん。もちろん冷たさを感じます。胸の上くらいまでは冷たいのですが、それより下は見事に何も感じませんでした🧊
これを何度か繰り返してもらって、さすがの心配症の私も、麻酔の効き目を実感
そして、両手を固定される
その後はどこからともなくやってきたアシスタントらしき人に、さらぁーっとお腹の消毒をしてもらうけれど、なんか触られてるような感覚はあって胎動みたいな感覚。
えっ⁈大丈夫なのこの感覚?!
「触られてる感覚あると思うけど、
麻酔は効いてますからねー」、とすかさず先生が声をかけてくださる
素晴らしい連携プレー
「だんだん胸が苦しい感覚もありますが大丈夫ですからねー」と起こり得ることを全て先に伝えてくれる
先生、あなたについていきます!って気分になったところで、麻酔科の先生は視界から消えました
執刀医の先生が視界に登場し、私が見える範囲では手術をしてくれる先生、声をかけてくれる看護師さん、そして、その他に6人くらい(実際にはもっといたと思います)が見えました
ここまでで、30分以上はかかっていたのではないでしょうか
では、本番手術開始
首のあたりに仕切りが立てられているせいか、手術の様子は全く確認できません。
始まってるのかしら
切られてる感覚は全くない
半信半疑で、とにかく聞き耳を立てまくって様子を伺います。
先生方の声が遠いのと小さいのとであまり聞き取れませんでしたが不思議な感じで、
「ここもう少し切ろうか、うん、あっ、あともうちょい!そうそうそうそう、そのくらいでいんじゃないかな?」
「次は、あっ、もうちょいこっちかな?うん、この辺がいいね」
「おぉ、結構しっかりしてるねー」
「あっ、いいね、大丈夫そうだね」
見えないけど、なんか和気藹々と進んでらっしゃる
近くにいた看護師さんが、気持ち悪くないですか?など声をかけてくれて、
手術開始からそんなに長い時間が経ってないタイミングで
「もう少ししたら、お腹グイって押されると思いますからね」と言われました。
そして、先生からも
「ちょっと強めにお腹押しますからねー!
頑張ってくださーい!」
グイッ!
ぐいぐいっ!
グイグイグイーッ!
「もうすぐ あかちゃん でますよー!!!」と言われて
どこからともなく産声が!
赤ちゃん、産まれましたー
今すぐこの手に抱きたい!
そう思っていたのですが、現実は、
赤ちゃんはすぐに小児科の先生の手によって処置が始まりました。
うんうん、安全第一
吸い込んでた羊水を吐き出して、
赤ちゃんはふぎゃフギャーと大泣き
それすらも、尊い
あまりに泣き声が元気で
執刀医の先生も思わず元気だなぁって笑っちゃって、私も思わずふふっと手術台で笑っちゃいました
愛しのわが子誕生に物思いにふけりつつ、
ふと気付くと赤ちゃんの処置をしながら、
同時進行で、どうやら私も処置されているよう。
体感では5分くらいして、
ようやく待望の赤ちゃんとご対面♡
ほんの少しだけ、手術台にロックされていた手が外され、とにかく小さくてどうしていいかわからなかったけど、
赤ちゃんの手に指を近づけたら、キュッとされて
泣きそうに♡
ほんの一瞬だったけども、元気なお顔と可愛いおててに触れて、
あぁ、無事に産まれてくれたーとジーン
本当にありがとう!
こうして、赤ちゃんは一足お先に旦那さんの待つ待合室へ。
夫くんも、うっすら泣いちゃうだろな。。
その後私は事前にお願いしていた眠くなる薬で、ウトウト。
体験談を色々見ていたら、この先を眠らずに意識あるままで処置してもらってたら、意外と長くて気持ち悪くなった、辛かった、寝ればよかった、など色々出てきたので、私は迷わずウトウトすることを選びました。
こうして、いつの間にやら処置も終わっていて、
「手術終わりましたよー。ご気分いかがですか?」
「頑張りましたねー!」
色々と声をかけて下さるが、私はとにかく眠くて意識が朦朧としておりました。
そして、あの時別れを告げてから2時間後
旦那さんと再会!
無口な旦那くんは、お帰りと言いながら軽く頭をぽんぽんし、感極まっていたご様子で1枚赤ちゃんの写真をみせてくれました
面白いポージングで可愛い❤️
…病室に戻ってからは、
看護師さんにされるがままにお任せ
脚にマッサージの機械をつけてもらい、
点滴も。
まだ麻酔が効いていて、
お腹も全然痛くない
30分おきくらいに
体温、血圧、脈拍、お腹の様子、出血具合などをみにきてくれました
途中、ピカピカすっきりになった赤ちゃんが病室に会いにきてくれたー❤️
帽子もかぶって、お洋服も着て、めちゃくちゃ可愛い!!
しばらくベッドの隣にきてくれた赤ちゃんを眺めるー!
ふにゃふにゃしてたり、ふきゃって泣いたり可愛すぎるー!
一旦赤ちゃんは、看護師さんとともに帰ったけども、夕方また再会できた❤️
17時半くらいから1時間くらい右側で腕枕
赤ちゃんは泣かず静かに寝ていてお利口さん❤️
ちいちゃい手、頭も小さくて身体も小さくて全てが可愛い!泣き方も動きも女の子って感じ。
腕枕した後は、初乳に挑戦!
母乳は出るけど、赤ちゃん眠気が優ってうまく吸えず。それもまた可愛い❤️
ちょっとペロペロできて満足そう♪
赤ちゃんとはまた一度離れて、
しばらくすると消灯に。
長い長い1日が、こうして終わりました