ピアノ講師 いおり のブログ【マチニオトノハ】

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ピアノ講師。訪問演奏/参加型コンサート/音楽鑑賞教室etc. トイピアノかついでどこまでも♪レッスンや演奏の記録【幼児期のプレレッスン(音遊び)~小·中学生のおけいこ~ヤマハ学習者グレード試験対策~大人のビギナー様~現役保育士の方まで】詳細、HPはアイコンをタップ

いよいよ9月になりました🍂

まだまだ暑いとはいえ、少し陽射しが弱まり、風も出てきたように思います。
私は、空気の匂いで季節を感じるのですが、皆さんはいかがですか?

さて、今日は、音階練習のお話です。

私は、小さい頃は練習嫌い&クラシックよりポピュラー音楽が好きな子どもでした。
好きな曲しか弾かない子だったので、新しい曲や初めて触れるクラシックの運指と譜読みには相当苦労しました。

でも、リズムと調号にはあまり苦手意識がなかったように思います。

師事してきた先生方が工夫してくださっていたのだろう…と思うと、大きなことは言えませんが💦
もし一つ挙げるとしたら、バスティンメソッドで様々な音階やポジション移動を反復練習できていたのが大きかったのかな?
と思います。



たいていの教本(日本の従来の音楽教育)では、調号が増える順番に学びます。
ヤマハのグレードも、級が上がるにつれて
調号がつかないハ長調とイ短調
#1つのト長調とホ短調
♭1つのヘ長調とニ短調
それから#2つのニ長調…
と言った具合に出題範囲が増えていきます。

少しずつ少しずつ、黒鍵の数が増えていくわけです。
この学び方は、調号の仕組みが分かって合理的とも言えます。
しかし弾いてみるとヘ長調は序盤に出てくる割に指使いが難しいのです。
また、教本を終えるまでにすべての音階を網羅しているシリーズは多くはありません。

一方バスティンは、指使いや、白鍵黒鍵の「配置」に則ったグループごとに学習が進みます。

1.全部白鍵で弾ける音階
2.真ん中が黒鍵になる音階
3.逆に真ん中が白鍵になる音階
4.その他

他のメソッドに比べると、かなり早い段階で♭が4つも5つも出てくるのです。

もちろん弾くだけでなく、調号の仕組みを楽典として学ぶことも必要です。
どれが何調か、座学では即答できない時期もありましたが、中学生の頃に先生からコツを教えていただけたお陰で、年齢的にも理論は頭に入りました。

そんなわけで、効率よく練習をしたい生徒さんにこそ、バスティンメソッド、おすすめです!


とはいえ、生徒さんの性格·好みや練習量によって教材を提案しているなかで、どのように全調を学んでもらおうか?と思っていたなかで出会ったのが「こどものスケール·アルペジオ」。

ちば市川バスティン研究会の代表でいらっしゃる根津栄子先生が製作された教科書です。
バスティンのグループ分け同様、弾きやすい指使いの順で音階や和音を学べます。

しかし!
それでもなかなか難しい生徒さんがいる!
というなかで、昨年発売された
「プレこどものスケール·アルペジオ」!!


早速使っていただいている生徒さん多数です☺

ただなんだか使いこなせていない感があって、情報収集していたところ、なんと、根津先生から直接お話を聞ける勉強会に参加してきました!


主宰の山本美芽先生も
「掛け算の九九のように学べる」
とおっしゃっていて、本当にその通り!
私も、使ってくれている生徒さんにはそう伝えています。

あらゆる音階(ポジション)に早いうちから触れられるのはもちろん、難しいクラシック音楽を弾きこなすテクニックも満載でした。


教えて頂いたテクニックで、学生時代に弾いたショパンの「エオリアンハープ」を練習し直しています♪
当時はひっぱたくような音になってしまっていたけど、軽やかに美しく仕上がりそうです✨

初心者さんから学び直したい生徒さんまで、ぜひ一緒に音階練習頑張りましょう🔥