こんにちはにへ



歌川国芳、そして歌川国貞
江戸時代の2人のアーティストによる、究極のポップカルチャーである浮世絵展
俺たちの国芳 わたしの国貞」
を観てきました♪



日本美術のコレクションでは、国外で世界一と言われている「ボストン美術館」所蔵の浮世絵コレクションの中から170点もの展示ですキラキラ



私の住む町にも浮世絵師歌川広重
「中山道広重美術館」(本来は中仙道ですが、美術館の名前は山が使ってあります)がありますが、この美術館の所蔵している浮世絵のほとんどは、民間の方からの寄贈品です…



日本が誇る浮世絵の多くが、ボストン美術館にあると言うのもなんだか寂しい気もします…


江戸時代からスカル好き




江戸時代からメール好き


まるで江戸時代と現代をつなぐかのように、当時の最大の娯楽のひとつ歌舞伎の演目になぞらえた各章に分けられていて、そのタイトル全てに、ポスターのような現代的でポップなルビがふられていて、それだけでも親近感がわいてきてワクワクしました♪



またいつものごとく、印象的だった作品を載せまーすウインク



一幕目の四から《異世界魑魅魍魎》
ゴースト&ファントムとルビって

木曾街道六十九次之内 下諏訪 八重垣姫
国芳
(画像お借りしました)

許婚、武田勝頼の危機を知った上杉謙信の息女「八重垣姫」が、諏訪明神の使いである狐の霊力を借りて、氷結した諏訪湖を渡り、勝頼のもとへ駆けつけるというお話を元にされた浮世絵だそうですウインク

八重垣姫の周囲におどる狐の影が妖気を漂わせ、艶やかな着物とのコントラストがとても印象的でしたキラキラ



一幕目の五から《天下無双武者絵》
サムライウォリアーとルビって

水瓶砕名誉顕図
国芳
(画像お借りしました)

織田信長の重臣「柴田勝家」の勇猛果敢なエピソードを描いた作品だそうですキラキラ
目の覚めるような色合いの、とても迫力のある浮世絵でしたが、横長なので小さくしかアップできなくてわかりにくいですね汗



二幕目の一から《三角関係世話物》
トライアングル・オブ・ラブとルビって

松竹梅雪曙
国貞
(画像お借りしました)

恋人に会いたい一心で、江戸の町に火を放った八百屋の娘「お七」のお話が、途中から放火ではなく、火の見櫓の太鼓を鳴らすことで、恋人の窮地を救う役柄に変わっていってしまった一枚ですウインク



二幕目の二《千両役者揃続絵》
カブキスター・コレクションとルビって

御誂三段ぼかし
国貞
(画像お借りしました)

歌舞伎スターの背景に、題名通りの三色ぼかしにそれぞれの役者の「替紋」が白抜きで表されていて、斬新で粋な感じがとても目を惹きましたキラキラ

この大判錦絵が六枚、こんな風に並べられていました♪

(画像お借りしました)

まるでブロマイドが並んでいるようで、思わずどの役者がいいか品定めWハート



二幕目の六から《今様江戸女子姿》
エドガールズ・コレクションとルビって

当世三十弐相 あづまのお客もうき相
国貞
(画像お借りしました)

着物の柄から小物まで、全てが今観てもオシャレ〜きらきら
最新流行のファッション・化粧法、そしてメイク道具に至るまで、江戸女子の喜ぶ情報が盛沢山の国貞の美人画…やっぱり素敵キラキラ





「縞揃女辨慶」勧進帳
国芳
(画像お借りしました)

鏡台に片肘ついて伊勢暦を読みふける姿は、まるで雑誌の占いページを読む現代の女性と同じですキャッ☆
縞柄の着物がオシャレ〜Wハート



どれも浮世絵独特の淡白な顔ながら、それぞれに生き生きとした女性達の暮らしが伝わってくるような作品ばかりで、江戸時代にタイムスリップしたようで、とても親近感がわきました♪



二幕目の八から《当世艶姿考》
アデモード・スタイルとルビって

「江戸町壱丁目 扇屋内 花扇」 
「角町 大黒屋内 大淀」 
「角町 大黒屋内 三輪山」
国貞
(画像お借りしました)

吉原の花魁たちの華やかな道行姿ですキラキラ
それぞれに個性のある艶やかな打掛、素晴らしい簪、お付きの少女まで可愛い〜Wハート
浮世絵の前でウットリラブ



そして最後に、今回私が一番目を惹かれたのが
「藍摺 」の作品

(画像お借りしました)

これがこんな風に並べられていましたラブ

藍摺遊女
国貞
(画像お借りしました)

当時西洋から輸入された化学顔料「ベロ藍」と言われるものの濃淡と、口にさしたほんの少しの紅だけで表された作品ですにへ

ズラリと横並びに展示された作品は、鮮やかな色彩の浮世絵の中にあってもとても存在感があって、思わず駆け寄ってしまうぐらい素敵でしたキラキラ



国貞と国芳は兄弟弟子なんですが、こうして観終わってみると作風はとても対照的な感じがしましたウインク



でも、つい数ヵ月前まで近寄りがたかった浮世絵の世界が、地元の広重美術館に何回か通ったり、今回の展覧会を観たことによって、私にとってより身近なものになったような気がしますにへ



そういえば、美術館の出口で駄々をこねてる3才ぐらいのお子さんがいて、なにげに聞いてたら
「まだみたい〜まだみたい〜うきよえみたい〜」
って言ってるんです汗
スゴく気に入ったみたいだけど、わかるのかな…
でも、小さなお子さんにも惹かれる何かがあるってことですよねウインク



お母さん、スゴく困ってらしたんですけど
「ボクはどれがよかった?
って聞いてみればよかったなって後で思いましたてへ



きりがないのでこのへんで汗



そうそう、1ヶ月ほど前にほんの10日あまりで咲き終わってしまった金木犀のお花が、また蕾がふくらんできて甘い香りを漂わせていますWハート


一時は蕾も全くふくらまず、咲き終わらないまま落ちてしまうんじゃないかと心配しましたが、1年に2度咲くのは覚えている限り初めてのことのような気がしますきら



好みがわかれる浮世絵ブログなので、コメント気にしないでくださいね〜ウインク



今日も読んでいただいて、ありがとうございましたハート


   
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