先日、地元にある《中山道広重美術館》に行ってきましたにへ



今特別展示されているのは
《古今東西美女競(くらべ) 
        描かれた女(ひと)》





永遠のテーマである美しい人が
浮世絵・日本画・油絵
数々の作品の中に生き生きと描かれていていましたキラキラ



たくさんの作品の中にあって、ポスターにある絵は偶然にも全て心惹かれた絵ばかりでしたWハート



左上
【歌川国芳】
《山海愛度図絵 はやくきめたい
            播州高砂蛸


(画像お借りしました)

粋で快活な美女がおみくじを手に、恋人を射止めようと思いを巡らせている図だそうですキラキラ

タイトルを全て《~たい》という語尾で統一し、浮世絵を通じて全国の名産品を紹介する62枚のシリーズの一枚だそうですウインク

構図、そして色合いが本当に美しい一枚ですキラキラ



右上
【岸田劉生】
《麗子十六歳之像》


(画像お借りしました)

娘の麗子を数年にわたり描いたうちの最後の一枚だそうですキラキラ

縦長のキャンバスを赤く縁取りし、小さく手を添える構図が浮世絵を思わせる作品でしたウインク

髪に挿した簪、羽織、襦袢の襟、全て色鮮やかに描かれていて、本当に浮世絵のようですキラキラ



左下
【鈴木春信】
《笠森お仙と茶屋の客》


(画像お借りしました)

お仙は《明和三大美女》の一人ですキラキラ

それまで浮世絵のモデルと言えば、吉原の花魁歌舞伎役者などだったのが、人気浮世絵師鈴木春信によって、化粧っけがなくても美しい茶屋の娘お仙が、お茶を一杯頼めば気軽に会えるアイドルとして江戸中にその名が知れ渡り、笠森稲荷には江戸中から見物人が殺到し、AKB48さん達も負けそうなぐらい笑の、超人気アイドルとなった方だそうですウインク

着物の裾が捲れ、露わになった足が色っぽい~Wハート



右下
【藤井勉】
《ななつ》


(画像お借りしました)

写実絵画といわれる、筆運びの跡さえも残さない独特の画風の一枚ですキラキラ

頬のぷっくりとした可愛い女の子が、まるで目の前に座っているようで、手を伸ばせば届きそうな気がしましたWハート



今回の特別展示で、一番惹かれた作品は
【歌川国貞】
《玉屋内若むらさき》

知性と美貌を備えた花魁は、当時のファッションリーダー的存在であり、遊女達の最新の着こなしが描かれている作品だそうですキラキラ

着物が細部まで丁寧に、そしてとても色鮮やかに描かれていて、しばらくウットリと眺めていましたWハート

画像を探したんですがなくて残念汗



なのでもう一点
歌川国貞】
《今様三十二相 逢いた相》


(画像お借りしました)

想い人からの書状を、芸者がはやる気持ちを抑え視線を走らせる絵ですキラキラ

口にくわえた表包みに、その様子がうかがい知れますウインク

無表情に見えるお顔なのに、気持ちが伝わる表現力がすごいなぁ~キラキラ



他にも素晴らしい作品がたくさんあったんですが、とりあえずお気に入りの作品の一部ですウインク



【小村雪岱(せったい)
《ほたる》


(画像お借りしました)

団扇絵ですが、儚げでいて妖しさをたたえた美人が、そおっと蛍をつかまえようとしている様子が、黒の背景にぽっかりと浮き上がって見えるような絵に、思わず魅入ってしまいましたキラキラ



【満谷国四郎】
《かぐや姫》


(画像お借りしました)

竹取の翁は、明治以前にいつでも見られるような衣ですが、かぐや姫はまるで奈良時代のような衣裳を身につけていて、なんだかとても不思議な絵でしたキラキラ

絵本などで、かぐや姫は十二単の美女というイメージでしたが、《竹取物語》が書かれたのは奈良時代…こちらの方が正解かも…

髪を結い上げた美少女の、憂いがちな表情と肩から手にかけて持つ布の、透き通るような淡いブルーがとても印象に残る絵でしたWハート



【青木繁】
《二人の少女》


(画像お借りしました)

キャンバスいっぱいに広がるあたたかな色合いの傘と、妹に向け首を傾けたいたずらっぽい表情の女の子が可愛い~Wハート

小さい頃の私にそっくり~♪
って、ジョーダンですてへ



観終わってミュージアムショップをブラブラしていると、受付の方から
『今日は月に一度のお茶のサービスの日なんですけど、もう飲まれましたか?
と声をかけていただき、お茶を飲んで帰ることにしました音符



奥から和服の女性が出ていらしたと思ったら、同じ自治会の奥さまだったのにびっくりぽん!!
(って、いつまでびっくりぽんを引きずるのか私笑)



その方、70歳は確実に越してると思うんですが、昔から本当にお綺麗で、印象が全く変わらなくてまさに美魔女キラキラ



古今東西の美女が集う日、そしてこの日に合わせて来てくださったようキラキラ



今は趣味で日本画を描いてらっしゃって、作品を見せていただいたことがあるんですが、中年過ぎてから始めたと言っておられましたが、素人目にも素晴らしい作品でした!!



私より4つ下の娘さんがおられるんですが、実は中学生の頃、母には申し訳ないけど秘かに『あんなお母さんだったらいいなぁ~』って何度も思った憧れの方なんですWハート



こんな私を、けっこうしつこく笑日本画クラブに誘ってくださいましたが、丁重にお断りしましたらぶ②
絵心のないことは、自分が一番よ~くわかってるので汗 



美味しいお茶とお菓子の写真です♪



このお菓子、実は私の口には入らなかったんです下
ダイエット中だから~
ではなく、食べないうちに床に落としてしまいましたuu



なんだかもったいなくて、もちろん食べるつもりはないけど?とりあえず拾って持って帰ったんですが、家に着いたらバッグのポケットの中で粉々に砕けていましたがーん



先日もお伝えした、町の真ん中の橋の欄干に飾られている、中山道広重美術館所蔵の、世界でも数少ないと言われている
歌川広重・渓斎英泉合作《木曾街道六十九次之内》の中の一枚にも美人キラキラ



9岐阻街道 深谷之駅 (英泉)



浮世絵版画は熱や光に弱いため、常設展示を行うことが出来ず、毎年9月頃に約一か月間のみ本物が展示されますが、普段は橋の欄干の絵を眺めるだけで満足していますにへ



今日もいつものごとく長文ブログになってしまいましたが、読んでいただいてありがとうございましたハート



      ペコデコ