古本市で¥200で購入した『ドイツ名詩選 (岩波文庫)』は

枕元に置いて夜な夜な御神籤読みしてるるる~

 

ドイツ名詩選 (岩波文庫)

 

御神籤読みとはぱっと勘で開いたページを読むのだが

一昨日の晩から始めて1番最初に引き当てた詩が

自分はさすがだと思ったね

 

なんとヘッセの『Steppenwolf』だったヽ(゚∀。)ノ

 

小説の『荒野の狼』とは別に

こんな詩があったのか。(゚д゚lll)ギャボ

 

荒野のおおかみ (新潮文庫)

 

狼が駆けてる荒野は

雪に覆われた白一面の世界だった

 

白樺から飛び立つ鴉!

 

黒い鴉のなんと鮮やかな・・・

 

兎や鹿を求めて駆ける狼が夢想するのは

がぶりと噛みついた時に滴る血の赤さ

 

しかし鴉も去った白銀の世界で

老狼は駆けながらも

自身の死を予期しつつもあり

 

対訳なので原文を声に出して読んでみて

語尾の韻の踏み方に気付いて

感動の余り、気を失ったように眠った

 

 

そして2日目はシラー『酒神頌歌』

 

ディオニュソス神に乾杯( *゚Д゚)つ[酒]

 

寝室には寝酒にウォッカかジンを常備してるが

ズブロッカを口にしながら

ドイツ語の方を音読してみたら

なんだか凄くすっきり!

 

ドイツ語もちゃんと勉強したいなぁ・・・

 

 

ちなみに今夜ははちくまと遊んでる内に眠りについたw

 

 

さて

コロナ前に最後に観た能は『鵺(ぬえ)』だったが

これが「ろうそく能」で薄暗い中で観たのが

むしろ妖美な繊細さを際立たせてて

能舞台が異界の領域に感じられた

 

その際に仕舞で『土蜘蛛』も観て

糸がびゅ~んと飛び交ってる様に心酔した

 

そしてまだコロナ後ではなく渦中であるが

徒歩数分の場所でやってくれるならと

さくっと観に行った靖国神社の夜桜能でも『土蜘蛛』を

今度は仕舞でなく全編観てキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

南門は閉まってて正門の脇から入場

 

 

18:20頃だがまだ空が明るいね

 

 

自分の席は脇正面の4列目で

橋掛かり(はしがかり:舞台脇の花道みたいな廊下)から2つ目

 

 

今回は狂言も『樋の酒(ひのさけ)』なので

橋掛かりから舞台に樋(とい)が渡される場面が

良く観えるに違いなかろうとも想定したが

そのすぐ下の一の松が近い完璧なロケーションだ^^

 

 

火入れ式が19時からなので

18時半頃にはまだ前の方の席に人がおらず

 

 

仄暗くなって桜も灯りに照らされてなくば

シルエットに見えてきた・・・

 

 

月が美しく夜空に映えてる・・・もうすぐ火入れ式だ・・・ホゥ(*-∀-) 

 

 

途中の休憩時間には照明が点いてしまったが

1番右が篝火(かがりび)

 

 

終演後に撮った桜

 

 

夜闇に照らし出された白味を帯びた花より

葉桜になってる部分と樹皮の苔蒸してるのが一体化して

味わい深い苔色に見えてた

十六進数のカラーコードでは#708b1eで苔色→

こういう渋い色をモノトーンのポイントカラ―にしても

とても幽玄な美しさになるやも・・・?

 

そんなストールを編みたいとかすぐに思い付くも

忘れるのも早いのでここにメモしておこうw

 

ちょうど翌日の昼間には

芽吹いたばかりの葉なれど枯草色をしてたのを目にして

曇り空と隣の銀杏が剪定されてるのもあって

春先というより秋冬ぽいトーンだが

淡いモノトーンに枯草色も゚+.(・∀・)゚+.゚イイ

 

 

なんて独り言ちながら写真を撮ってたのも

ついでにメモしておこうw

十六進数のカラーコードでは#e4dc8aで枯草色→

 

『土蜘蛛』はわかり易いダイジェスト版動画があった

 

 

この動画では退治される土蜘蛛の方は1匹だけど

今回は3匹だったから糸の量、パネエ!!

 

橋掛かりからも大量に投下される糸は

程近い席にいた自分の頭にも降り注いでたヽ(´▽`)/

 

狂言『樋の酒』はお馴染みの『附子(ぶす)』と似た話で

主人の居ぬ間に蔵の番をしてた太郎冠者と次郎冠者が

酒蔵の酒で酒盛りをしてると主人が帰宅というアレ

 

面白いのは酒蔵の番をしてた太郎冠者が

そこにある酒を呑み始めて

それを羨む米蔵の番をしてる次郎冠者に

樋を使って窓から窓へ渡して

酒蔵から米蔵へ酒を流すという発想だw

 

 

予想通り、一の松のすぐ上で樋を渡してたので

そのおかしなサマが間近で観られたが

その様子は参考動画の6分過ぎに観られるるる~