タイトルが物騒になってしまったが

極悪非道の狐のルナールは

狼のイザングランの留守宅にて

奥方エルサンと不義密通の上

仔狼らに暴力をふるい

挙句、放尿(マーキング)まで!

 

ルナールもしくはライネケ(ライネック)

 

フランスの民話から近代小説に至るまで

コキュ(間男)のエピソードに事欠かぬのは

重々承知した上で読んでたが

開き直って再犯に及び

裁判沙汰になっても口八丁手八丁で逃げ延び

それでも改心を誓うと騙るのを

信じて許した獅子王にさえ

コキュの汚名を着せ兼ねナイ不埒さ!!

 

イザングランもしくはイーゼグリム

 

ピカレスク(悪漢)小説は数々あれど

最たる被害者が狼ってのもあって

オオカミ好きの自分には

ルナールくらい腹立たしい奴はいナイp(-_-+)q

 

 

・・・と、ずっと思ってたが

今年になって読み返してみて

見解が変わった

 

読み返すきっかけになったのは

国際アーサー王学会の

日本支部オフィシャルサイトでの記事

『狐物語』とトリスタン伝説、そしてアーサー王伝説

 

中世ロマンス武勲詩あるあるだが

王の妻を寝取る騎士のモチーフに関しては

自分は9割方、不倫に走る女の方に

非があると感じてたのでね

 

 

そもそも不貞妻が

夫以外の男を受け入れなければ

何も問題は起こらなんだヽ(゚∀。)ノ

 

それでもギネヴィアやイゾルデが

まだマシだと言えるのは

夫との間に子供がいなかったからだが

エルサンはルナールとの情事の後で

子供らに内密にしておくよう諭すのが酷い。(´д`;)ギャボ

 

 

ましてやその時

ルナールが子供らをなぶりものにしてるのに

好きにさせ放題なんである。(゚д゚lll)ギャボ

 

なんか昨今の相次ぐ児童虐待事件で

子供を死に至らしめた(養)父らが

ルナールにダブってしまい

いたたまれなくなった(;つД`)

 

 

このルナール民話の挿話群は

主にロマンス語の韻文の武勲詩で

中世(12世紀頃)フランスが起源とされてるが

個々のエピソードの元は

明らかにイソップだったりするモノもあり

ルナールのキャラに合う物語が

各地で勝手に発展してったように思われ

 

それがドイツ語圏では

ゲーテによってまとめられ

ルナールがライネケ(ライネック)になり

イザングランはイーゼグリムで

エルサンはギーレムントとなり・・・

 

 

ライネケとイーゼグリムは

裁判での舌戦の末に

決闘によって決着をつけるコトとなり

ライネケは禁じ手の急所攻撃によって勝ち

それを獅子王が認めたものだから

これでライネケが出世したと見て取った輩は

こぞってお追従を述べるようになるのだヽ(゚∀。)ノ

 

ちなみに自分が持ってるのは

ゲーテの全集の2巻と

筑摩世界文学大系(二期)65巻

(これはシリーズ2分冊の中世文学集の第1巻で
「狐物語」として2篇にまとめられて収録されてる)
ルナールの冒険(第2枝篇と第5a枝篇)
ルナールの裁判(第1枝篇)

以上の記事を書いたのは今年の6月頃で

アップし忘れてるコトを忘れてたが

汐留ミュージアムのマイセン動物園展

「ライネケのキツネ」があると知って

しかも大好きな葡萄モチーフが施されてて

観たいやら観たくナイやら・・・凄く複雑な心境で

ブログ記事に何てコメントしようか考えてて

ふと思い出した次第^^;

 

画像はサイトよりお借りしました

 

実際、ライネケは悪いヤツだけど

誰もが知ってる馴染みのキャラだからか

ビールのラベルにもなってたり><

 

画像はWikipediaからお借りしました

 

でも自分だったら

憎たらしいライネケより

ライネケに酷い目に遭わされた動物たちの

悲壮な表情のあみぐるみを編むわw

 

さて

ハット芯で編んでた帽子は

編み方を変えてみたら

糸がギリギリで足りて編み上がり・・・

 

 

目下、飾りを作成中

 

 

全体のイメージが固まったので

飾り付けるアーティフィシャルフラワーを

発注せねば^^

 

 

ハット芯とアンダリヤ2玉では

材料費は2千円もかかってなかったが・・・

 

 

レース飾りは4千円弱で

本体より飾りの方が高くて倍近いってw

 

そしてプラス花飾りは

数千円で収まるだろうか?!

 

 

今朝は落ち着いてるはちくま

 

 

遠い目のくまたん^^

 

 

そして遠い目のはちを撮る瞬間

見事にこの表情w

 

フォトジェニックな猫めwww