お昼に何をとち狂ったのか
作っていただいたので食べてしまいました滝汗

 

ら~めん!!

 

 

糖質制限が緩いにもほどがあるってもんです^^;

今夜はトマトだけにしてエクササイズに励みます><

 

さて

実は昨日アップしたブログ記事は

11年前に書いてたモノでした

 

サーバ内で埋没したままになってたHTMLファイルを

ブラウザで開いてテキストだけコピペしてきて

語尾などをですます調に修正して

画像やリンクを挿入したんです

 

そして以下は昨日の続きなんですが

語調はこのままの方が面白い気がしてきたので

ですます調に直さずにおきましたコトをご了承ください

今回も凄く長いです^^;

 

●ディオゲネス・ラエルティオスの著書より

 

山本光雄が『哲学者の笑い』(※1)において
資料としてた古典ディオゲネス・ラエルティオスの著書
『哲学における有名な人々の生涯、学説、箴言について』(※2)を
入手するに至ったのはつい最近(2006年の暮れ)のコトだった
※1 改題後は『ギリシア・ローマ哲学者物語』
※2 改題後は『ギリシア哲学者列伝』

 

≪第1巻≫
【序章】
【第1章】タレス 【第2章】ソロン 【第3章】キロン 【第4章】ピッタコス 【第5章】ビアス 【第6章】クレオブゥロス 【第7章】ペリアンドロス 【第8章】アナカルシス 【第9章】ミュソン 【第10章】エピメニデス 【第11章】ペレキュデス
≪第2巻≫
【第1章】アナクシマンドロス 【第2章】アナクシメネス 【第3章】アナクサゴラス 【第4章】アルケラオス 【第5章】ソクラテス 【第6章】クセノポン 【第7章】アイスキネス 【第8章】アリスティッポス 【第9章】パイドン 【第10章】エウクレイデス 【第11章】スティルポン 【第12章】クリトン 【第13章】シモン 【第14章】グラウコン 【第15章】シミアス 【第16章】ケベス 【第17章】メネデモス
≪第3巻≫
【第1章】プラトン
≪第4巻≫
【第1章】スペウシッポス 【第2章】クセノクラテス 【第3章】ポレモン 【第4章】クラテス(アテナイの) 【第5章】クラントル 【第6章】アルケシラオス 【第7章】ビオン 【第8章】ラキュデス 【第9章】カルネアデス 【第10章】クレイトマコス

永らく岩波文庫の重版未定となってたのだが
2006年秋に一括重版された28冊に含まれてたので
特にエピクロスを目的にしたのでなく
古代ギリシア哲学が好きなら持ってて然るべきと
上中下巻とも何の迷いもなく購入した

 

≪第5巻≫
【第1章】アリストテレス 【第2章】テオプラストス 【第3章】ストラトン 【第4章】リュコン 【第5章】デメトリオス 【第6章】ヘラクレイデス
≪第6巻≫
【第1章】アンティステネス 【第2章】ディオゲネス 【第3章】モニモス 【第4章】オネシクリトス 【第5章】クラテス 【第6章】メトロクレス 【第7章】ヒッパルキア 【第8章】メニッポス 【第9章】メネデモス(キュニコス派の)
≪第7巻≫
【第1章】ゼノン 【第2章】アリストン 【第3章】ヘリロス 【第4章】ディオニュシオス 【第5章】クレアンテス 【第6章】スパイロス 【第7章】クリュシッポス

映画『アレキサンダー』以降
元来好きだったアリストテレスにハマってるせいもあり
購入直後はその辺りが網羅されてる中巻ばかりを読み耽ってたが

その中巻で1番ページが割かれてたのが
ゼノンの項だった

 

ゼノンとゆー名の哲学者は他にもいて
パルメニデスの愛弟子だったエレアのゼノンは
「アキレウスは亀に追いつけナイ」とか「飛ぶ矢は静止してる」とか
非常におもしろい論証を考え付いた人物だった
(余談だが対立するエピクロス派にもゼノンはいて
シドンのゼノンと呼ばれてたはずだ)

 

≪第8巻≫
【第1章】ピュタゴラス 【第2章】エンペドクレス 【第3章】エピカルモス 【第4章】アルキュタス 【第5章】アルクマイオン 【第6章】ヒッパソス 【第7章】ピロラオス 【第8章】エウドクソス
≪第9巻≫
【第1章】ヘラクレイトス 【第2章】クセノパネス 【第3章】パルメニデス 【第4章】メリッソス 【第5章】ゼノン(エレアの) 【第6章】レウキッポス 【第7章】デモクリトス 【第8章】プロタゴラス 【第9章】ディオゲネス(アポロニアの) 【第10章】アナクサルコス 【第11章】ピュロン 【第12章】ティモン
≪第10巻≫
【第1章】エピクロス

岩波文庫ではたまたま上中下と3巻に分かれてるが
元は全10巻で各巻は10章前後よりなり
1章につき1人の哲学者が割り振られてる
そしてその1章の長さはマチマチで
2ページしかナイ者あり、100ページ以上に及ぶ者あり
≪第7巻≫【第1章】のゼノンはなんと126ページに及ぶ!
当然ながら最長である!!

プラトンでさえ78ページなんだから
ページの割り振りはその著作物の量に比してるワケではナイ
なぜゼノンが・・・?!

疑問に思いながらパラパラと見てると
最終巻である第10巻が第1章のみからなり
これがまた122ページと長いコトに気付いたが
この章はエピクロスの章だった

ゼノンとエピクロス
ストア派哲学の創始者であるゼノンと
その対極的な存在と誤解を受けてる【快楽主義】を説いたエピクロス

この2者が他の哲学者と比べて格段にページが割かれてるコトに対して
とても不可思議な事態だと思ったが
訳者による解説にもその回答は特に明示されてはおらず
それが自分なりに深く学説を考察する゚+.(・∀・)゚+.゚イイ機会となった

それまでは哲学の中でも

特に古代ギリシア哲学においては
専ら哲学者の破天荒な人物像をおもしろがりたいだけで
元より真面目に哲学を学ぶつもりなんて自分には全くなくて
学説に関しては科学史や哲学史とゆー大きな流れの中で

どんな役割を担ったか大まかに理解する程度までしか

知る由もなかったのだった

 

●ストア派の創始者ゼノン

 

ストア派の創始者がゼノンなら
ゼノンが師事した哲学者はストア派ではなかったのは自明の理だが
キュニコス派のクラテスに始まり
次いでメガラ派のスティルポン
更にアカデメイア派のクセノクラテス
と、10年サイクルで弟子入りしてたらしい
またその後も数人の哲学者に学んだそうだが
そうなると少なく見積もっても30年は

誰かの下にあったワケで
ゼノンが自らの教えを説いたのは
いったいいくつになってからのコトだったんだろうか?

と疑問が沸く

ググるとたいてい

「22歳の時に哲学の道に入った」

とあり
それでも単純計算で50歳は過ぎてしまうが
『ギリシア哲学者列伝』によれば
「クラテスに出会った時にはもう三十路だった」

とあり
そうなると還暦を過ぎてから

公共の広場の一角(ストア・ポイキレ)で説教を始めたコトになる?!

もちろん弟子の立場でも著述や説教はありだろうが
師とは異なる見解を唱えるとなれば
フツーは独立してからなんではナイだろうか?

とすると
少なくとも50歳は過ぎてからとゆーコトになるが
それなら今度はそうして独立するまで

長い準備期間があったにも拘らず
独立した時になぜ学園を設立しなかったんだろうか?

できなかったんだろうな・・・ヾ(・_・;)ぉぃぉぃ

ゼノンはフェニキアの植民市だったキュプロス島の出身で
アテネ市民ではなかったのだ。(゚д゚lll)ギャボ
しかもアテネには流れ着いてるのだ。(´д`;)ギャボ
つまり、身分の保証も財産もなかった!

元は流れ者の哲学者の弟子なんて

何の保証にもならナイ身の上だし
哲学者の弟子なんてモノにどれくらいの収入があるのかは
感覚的にはたぶん現代とそんなに変わらナイと思うから
師の下を離れたら都会ではとても生活できナイだろう

と予想できる


ゼノンが次々と哲学者の下に身を寄せたのは
ある意味

生活のためではなかったんだろうか?

クラテスと出会うまでのゼノンは
ゼノン自身の言によるモノだろうから
既に信憑性はほとんどなかったりもするのだが
家業の貿易商を手伝ってて
しかも紫貝から採れる高価な染料を扱ってたと言うのだ
それがある時、航海中に難破して

ペイライエウスに流れ着いて助かり
そこからなぜかアテネに向かって
辿り着いてクラテスに出会う

非常に不自然な話だヽ(゚∀。)ノ

そんな立派な家業をやってた男が遭難して
家に帰ろうとしナイのはなぜだ?
せめて家族に無事を知らせるとか考えナイのだろうか?
またその後も家族など全く省みずに生きるのはなぜか?

それに妻や子供の存在がナイのが不思議だ
当時それだけの家業を継ぐべき男なら
30歳まで嫁ももらわずにいるってコトはナイと思うんだがな~

逆にどうしても帰りたくナイ家だったのだとしたら
その理由なんかが語られてる方が

もれなく自然ではなかろうか?

なのにゼノンは後にこんなコトをほざく

わたしが難破したのは、今になってみると、わたしにはよい航海だったのだ

難破しただけではアテネに辿り着かなかったし
哲学者に弟子入りしたりしなかっただろう
そこには明らかに最初から意志と行動が伴ってるんだから
難破の不運に見舞われたが

結果的にぱ+.(・∀・)゚+.゚イイ方向に向かった
とゆーのは全くのこじつけである!

ゼノンは胡散臭い!!

ゼノンの章126ページをがっつり読もうと決意して
ほんの5ページでもう不信感を抱いてたw
しかも曲がりなりにもストア派の創始者に対してwww

 

●ゼノンの人間性

 

【ストイック】とゆー英語由来の外来語があるけど
これは日本では禁欲主義者の形容に使う
英語では stoic はまさに

:禁欲主義者;

であり
大文字から始まる Stoic は

:ストア派哲学者;

である
Stoical は

:Stoa派の;

となり
Stoicism が

:禁欲主義;

個人の幸福はアパテイア
:情念;
を取り払った状態にあり、それは禁欲によって齎される

とゆーストア派の主張からきてるワケだが
その語源はギリシア語のストア・ポイキレで
誰もがギリシアと言われて思い浮かべるあの柱のある建造物だ
そこでゼノンが教えを説いてたから

ゼノンの弟子は「ストア」の徒となった

以上が通説なのだが

ディオゲネス・ラエルティオスは
当初は「ゼノン」の徒と呼ばれてたはずだ、とか
そこには元々詩人が集まってて「ストア」の詩人と呼んでた、とか
諸説を『ギリシア哲学者列伝』で展開してる


学んだ場所から「ストア」派と呼んだってのは
散歩道で逍遥しながら問答をしたり思索したりしたから

「ペリパトス(逍遥)」派と呼ばれたアリストテレスに類似の発想なのが
どうもゼノンの自作自演な気がしてくるp(-_-+)q←疑心暗鬼

そして決定的なのが
【禁欲】を強いてるコトだが
自身の欲望がなんら叶わナイので
他人にも同じ苦痛を課してるようにしか思えナイんだな、これが・・・

そんなんで

読み進むほどにゼノンに対しての不信感は募っていった(-_-;)

中盤は様々なエピソードが延々と挙げられてるのだが
どれ1つとして感心できる言い回しはナイ!

これほど名言のナイ哲学者も珍しいし
若く美しい者に対する卑屈さからくる敵愾心を感じて
その美感の鈍さと美意識の著しい欠如が
さすが元祖ストア派ってか
元を辿ればやっぱソクラテスに行き着くのだなと思ったね
美徳にならナイと美がわからんのだ、この輩は・・・バタリ ゙〓■●゙

唯一おもしろいやりとりをしてるのが
プリュギア王アンティゴノスがゼノンを試すべく謀った話で
ゼノンの土地が壊滅状態にあるるる~

と、虚偽の報を持って人を遣わせたトコロ
なんとゼノンは悲痛な面持ちになった!
すかさずアンティゴノスは

「富はどうでもよいモノではなかったのか?」と
自らの学説と矛盾した態度を取ったゼノンを嗜めたそうだ!!

アンティゴノスはゼノンを尊敬してて、

何度も宮廷に招聘しようとしたが断られ続けた
って話は

エピクテトスの『語録』(五.不安について 14~15)にもあった
この2人の関係を勝手に理想化して見てたエピクテトスは
王は尊敬するゼノンに気に入られようとしてたが、

ゼノンは王の権威が及ぶ部分に全く関心がなかった
などと語ってて

哲学者の崇高さは時の権力者に屈しナイ

と悦に入ってるが
それなら会うのを躊躇するのは王の方ではナイか?
堂々と王に会いに行かず逃げ回ってたのはゼノンの方だ
真相はゼノンの方こそアンティゴノスに茶化されて
哲学者としての権威を失墜させられるのが怖くて

王を避けてたんでは???

またゼノンは宴会嫌いで

必ず末席に座って途中で姿を消したらしいが
これも【禁欲】とゆー楯を振りかざして

護身してたんだろうと思えてしまう
酔って醜態を晒したくナイワケだよ( *゚Д゚)つ[酒]
もちろん酩酊を避けるのは悪いコトではナイけど
自身をヨイショする人間(弟子)としか親交を持たナイのは
社会的には随分と閉塞されてるよな
しかしその弟子でさえも

公共の広場の一角(ストア・ポイキレ)で
説教をする時にしか会ってナイワケで
他の哲学者と比すると弟子との結び付きは極めて脆弱だ

哲学者はとかく変人だが

人として大きく、そこが気持ちが゚+.(・∀・)゚+.゚イイモノだ
でもゼノンはワリとフツーの人間の器量で

生真面目な性質で面白味に欠けるし
ボロを出さナイように精一杯に振舞ってた小物臭い
羨望を【禁欲】にすり替えるコトで善良(害のナイ人)に見えただけの
卑屈な貧乏人のジジイってカンジだなヽ(゚∀。)ノ