数年ぶりに回復に時間がかかる

(と思われる)腰痛になった私は

しばらくの間いつもの家事ができず

その分自分に使える時間ができて

読みたいと思っていた本を読んだり

いろいろなことに

思いを巡らせることができました。



これまでの人生を振り返ると

普通に暮らしていたらなかなか

こんなことはなかっただろうな~と思うようなことに多々遭遇してきて


その分経験値として、物事の判断基準が増えたように感じていて

実際にその物差しで、ある程度のことは

対応できていたように思います。



ところが

そんな経験値など吹き飛ぶくらい

予測できないことが

父が旅立つ1年ほど前くらいから

私の周りに次々と起こり


これまでいろいろなことを

「人に頼らずにいつも自分1人で

考えて行動してきた。」

(と思っていた)ように

起こった様々な出来事に対応しよう

としても

もう、その次元で解決できなくなっていることが起きているのに気がついて


「自分1人でやっていた。」

と肩に力を入れて思い込んできた

(今となっては)摩可不思議なプライドが跡形もなく崩れたことで

どこかスッキリしたような

そんな気持ちになった時

トートタロットの「塔」のカードを思い出していました。





トートタロット大アルカナ16番

The Tower  塔


稲光がはしり塔が崩壊している絵


人は周りよりも自分の方が上である

と、競争による勝敗で自分の価値を

決めてしまいがちで

自分たちが生まれた社会がそれを

後押しするようなシステムの中で

私たちのエゴもそれが生き残るためにいいことだと思ってしまうそうです。



自分が得意だとする分野で

他と比較されて賞賛されたりすると

嬉しくなる気持ちと同時に

その分野でもっと頑張らないといけないと自身のプライドから

「自分の塔」を積み上げていってしまうようです。


ところが「これが私」

思い込むことで

本来ならいくらでも拡げられる可能性を

「こうしなければ。」

「ああじゃないと私じゃない。」

と、行動も考え方も決めつけて制限してしまい、自分で自分を苦しめることになりそうな時に

それを終わらせるような出来事が

外からもたらされる


自身の外側に現象がでやすい

そんなカードだと学びました。

自分がこれまで執着して守っていた

「すごい自分」という塔が

壊れるべくして壊れた感じです。


その「すごい(と思っていた)自分」は

エゴが「生きていくのに必要」と思って外からの評価または自分のプライドで作った自分のイメージですが、


本当は元々備わっていた


「すべての中でただ1人の自分」

(自分だけの波動)


「こんなふうに生きたい」と思った

自分でいることができていたら

プライドの塔を積み重ねる必要もないのだそうです。



オリーブの葉っぱ(枝)をくわえた白い鳩は、プライドの塔が壊れたのち

何もなくなってできたさら地に

本当の自分自身の新しい木を植えて

また大きな木に育むことができる、

という未来の希望のシンボル

を表していると言われています。



光っている神の大きな目も

制限された自分を理想の自分だと

そこで終わってしまわないことを

望んでいるので

目が光り塔が崩れ落ちている...

ドラゴンもすべてを灰にしてしまおうと火をふいている...

というそんな絵のようです。



数秘でみても「1」は唯一無二

「6」は皆と繋がる数字で

このカードでは神とも繋がる

という意味を持ちます。


「1」で自分の個性を大切にして

自分ならではのやり方でどんどん

新しいことに怖れることなく挑戦していくエネルギー


そのエネルギーで「6」の

たくさんの人たちと愛と信頼で繋がりその人たちの役に立つことができるようになります。


その2つの数字どちらも

大切にしながらも「1」と「6」を足すと「7」となり

「7」は本当の自分が何者なのか

何を望んでいるのか?

自分を探求していく数字です。


本当の自分を知ることができたら

そのオリジナリティーで

ただただ、人のためになっているのでそのことを教えられるために

塔は壊れるのだそうです。



塔を高く高く積み上げてしまうと

「特別な自分」になりすぎて

孤立をしてしまい

たくさんの人に自分の持つものを

あげられなくなってしまうようで


私の場合も特殊な環境に置かれて

人からの助けをあまりのぞめなかったことで、1人で頑張る必要があった時期がとても長かったので


その中で「私は人に頼れない。いつも1人でやらなければならないんだ。」

と、潜在意識に強く刻み込んでしまった感があるのです。



実際、ホロスコープでも数秘でも

本来の自分らしさをやれるまでは

1人で努力することを強いられる設定になっていたようなので

予定どおりといえばその通りなのですが

そのあとに頑なになって

(ある意味ちょっといじけて)

孤立していたように思います。



けれども5年前くらいから

「何もかも自分1人で」というパターンが、少しずつゆるみ始めました。


私の身体があちこち悲鳴をあげ

夫の身体も大きな変化が必要になり

周りが遠慮して(!?)

すぐに「どうしよう!?」とこちらに相談してこなくなったことと


大きなことでは父の旅立ち後

私の2人の姉の在り方が「こんなに変わる?」と思うくらい

その時々でどうしたらいいのか

自分で考え始めた変化があります。


そこには父に対してやり残したこと

があるという後悔の気持ちがあって

これからは悔いを残すことなく

いろいろなことをやっていきたい

という思いがあるようです。




私自身も本当に何もかも1人で

できるわけでもなく

できない所は素直に頼っていいわけで、もう必要のない塔を高く積み上げることもないんだなと思いました。



肩の力が抜けたことで

自分がやりたいと思うことに

力を注いでいけるようになって

あれほど力んでいた自分が今となっては嘘のようです。

(それでも時々、視野が狭くなると力むことがあります💦)




トートタロットで一見「塔」のように怖く見えるカードでも

カードが示す深いメッセージは

とても優しく、私には

深い愛を感じとることができます。



怖いくらい真実を示したとしても

そのためには何が必要なのか

とても深く寄り添い教えてくれるので、

私も深くトートを信頼しています。





お読み下さってありがとうございましたおねがい