横浜の姉のお家にいる

チワワの女の子を私たちの元で

預かるにあたって気がかりに思うことが

ありました。



義兄の体調やさまざまな事情から

最終的に23日間預かることになり

それほどの長期間見知らぬ家で

お部屋の中を自由に動き回れるとはいえ

(ケージの中に入ったままではないけれど)

ワンちゃんと暮らしたことのない

人間たちの元で

マフちゃんに大きなストレスが

かからないか気になったのです。



以前から姉によく聞いていた

マフちゃんの性格は

「とても好奇心旺盛で知らない人の元へすぐにフレンドリーに近づいていく」

「相手が人間でも犬でも猫でも、自分からどんどん、ご挨拶にいく」

というもので、

姉自身今回マフちゃんを預けることは

(マフちゃんに関しては)

あまり心配していない様子でした。



父の葬儀の時、二週間位の長い期間

ペットホテルに預けた際も、

何の問題もなく「いい子でしたよ。」

と、スタッフさんからの報告を受けて

戻ってきたようなので

「大丈夫よ。マフは結構タフよ。」

と姉は言っていて

私は多少気がかりながらも

マフちゃんを予定通り

お迎えすることになりました。




マフちゃんは新しい場所、物などに

すごく好奇心旺盛で

初めてきた私たちのお家に興味津々で

あちこち匂いを嗅いで確認をして

自分が今いる場所がどんな構造か

見回って情報を集めているようでした。



好奇心がそそられるものがいっぱいで

かなりの興奮状態だったのか

マフちゃんを撫でた時に

ものすごい速さで心臓が脈打っていたのに気づいたので

こんなに興奮して大丈夫かな?と

ちょっと私は心配になりながらも

新しいものだらけの家に

マフちゃんの興味はしばらく

尽きないようで

あちこちと探索していました。




お散歩の時のいろいろな説明の中で

車のこない安全な場所までは

これまでマフちゃんを

キャリーバッグに入れて運び

お散歩場所に到着したらお外にだして

お散歩させていた話などを聞き

リードの取り付け方を

実際にみせてもらったり

ごはんのことやたくさんのことを聞き

姉と義兄は帰っていきました。



私たちはそこでお話は終わったものと

思っていたら

マフちゃんはリードをつけられたので

いつものようにお散歩開始だと思い

キャリーバッグに鎮座したまま

ワクワクとお外に出るのを

待ちわびていたので急遽、夫と息子と

近くをお散歩に出かけることにしました。



20分ほど経って帰ってきて話を聞くと

マフちゃんは新しいお散歩コースに

すごく興味津々で

グイグイ力強く歩き始め

リードを持つ夫をどんどん引っ張り

マフちゃんが歩き疲れる前に

夫の方がハアハアと

息をきらしたようなので

その後のお散歩は、息子がリードを持つことになりました。




マフちゃんは初めましての私、夫

息子それぞれのところに

フワフワのしっぽをヒラヒラさせて

均等にご挨拶にまわり

すぐに私たちに背中をみせて

(背中を向けるのは信頼の証だと、のちに姉から聞きました)

フワフワの背中を撫でてもらい

その日会ったばかりにも関わらず

コロンとお腹をみせて思いを表現してくれました。



私がワンちゃんだったなら

知らない人、場所に預けられたら


まずごはんは食べられない

喉が渇いたらお水は飲むだろうけれど

トイレも知らない人の目が気になって

落ち着いてできない

ちゃんと眠ることもままならない


そのようになりそうだと思いました。



以前、保護犬ちゃんの預かりボランティアをされる方の番組で

(人馴れしたのち里親さんを探す)

上にあるような怯えたワンちゃんを

見たことがあり、

私も同じようになるなあと思いながら

観ていたのを覚えています。



マフちゃんは人間の行動を

じっと見つめて観察しています。

目が合えばこちらにやってきますが

夫が仕事中だったり

私がスマホでマフちゃんの様子を

姉に知らせるため集中している時は

近づいてこないのです。


それはこれまで甘えたい時に

家族になかなか気づいてもらえなかった

そんな経験があったからなのかなと

何となく感じました。



マフちゃんの人懐っこさは

人がたくさんいる賑やかな状態が好き

という性格にも関係がありそうですが

相手に自分を受け入れてもらうために

まず自分から心を開いて

コミュニケーションをとって

楽しく過ごしていきたい

そんな思いもあるような気がします。



人間のようにこまごまと考えて

行動しているわけではないと思いますが

みんなとそつなく触れあう

マフちゃんの行動から

すごく気遣いさんなのかな?と

私も夫もマフちゃんに会った日に

直感で感じていました。




マフちゃんがお家にきてくれた日は

ごはんをちゃんと食べてくれて

お水も飲んでトイレもして

新しい場所の興奮の方がまだまだ

まさっていたようで

私たち家族にも均等に甘えてくれて

楽しく過ごせたようにみえました。









知らない場所に来て二日目の夜

マフちゃんに異変が現れました。



次のお話に続きます。





お読み下さってありがとうございますおねがい