ダイエットに水がいいと言われるワケは?
水を飲むと、太るのか、痩せるのか……?
昔からさまざまな説が飛び交うなかで、
「結局どっち!?」と思ってきた人、
少なくないのではないでしょうか。
結論、水では太りません。
なぜなら、ノンカロリーだから。
水を飲んでむくむことが心配な人は、
水だけでむくむわけではありませんので、
生活全般を眺めてみましょう。
水の不足が生命に関わることは
知られることですが、
では、なぜ水分を摂り込むと
痩せることができるのか、
水が足りないのはどういう状態か、
ダイエットと水分にまつわる情報を
整理していきます。
ダイエットに水が必要な理由は、
代謝をあげるから
体内の化学反応に、水は欠かせません。
代謝とは、
「必要なものを取り込み、
要らないものを排出する作業」のことで、
- 消化吸収
- 細胞の生まれ変わり
- 脂肪燃焼を含むエネルギー発生
- 血行
など、 体内におけるさまざまな化学反応を
指します。
例えば、消化吸収やエネルギー発生は、
加水分解といって水に頼って行われています。
脂肪燃焼は細胞のミトコンドリアで
行われますが、
脂肪や老廃物を運搬できるのは、
水が細胞内外に豊富に含まれ
媒体になっているから。
また、栄養素(糖や脂肪)や酸素や老廃物を
運ぶ役割をしているのが血液です。
このように、水は代謝において
重要な役割を果たしていることがわかります。
ダイエットや美容を望んでいる人に
水の摂取が勧められているのは、
水が身体機能を健やかに保つ上で
重要だからであり、
水が足りない状態では、
せっかくのダイエットが
空回りしてしまうためです。
のどの渇き、感じていますか?
のどの渇き、感じていますか?
医学博士バトマンゲリジ著
『病気を治す飲水法』では
“現代人は慢性的な水不足で、
大人になるにつれ、乾きに鈍感になる”、
医学博士藤田紘一郎著
『水と身体の健康学』では、
“体内水分量が2%減ればのどの渇きを感じ、
3%減ればのどの渇きを感じない”と
記載されています。
確かに、私の周りでも
「のどが渇かない」
「水が飲めない(味がないと飲めない)」
「ペットボトルのウーロン茶を500ml飲むくらい」
という声をよく聞きます。
でもそんな人でも
利尿作用があるお酒や嗜好品、
砂糖や添加物が多いジュースは
飲めていますので、
再考の余地はありそうです。
ダイエット中に飲む目安の量
痩身のアドバイスや最近では病院でも、
体格や活動量によって、
体重×30ml、体重×40mlと指導されることが
増えているようです。
単純計算すると、55kgの人なら1650~2200ml。
体重が多ければ その分
摂取量は増えることになりますね。
どんなときに飲めばいいの?
どんなときに飲んで、
どんなときに飲みたくないかに気付くと、
自分のコンディションのバロメーターにも
なりますよ。
どんなときに飲むかは、
身体のコンディションに合わせるのが最適です。
水不足が考えられる例をいくつかあげてみます。
- 体重、体脂肪率が減らないとき
- 活動量が多いとき
- 睡眠不足(便秘)
- ストレスが多いとき
- アルコール、カフェイン摂取の後
私の経験ですが、
小学生の頃、窓際の席になると
鼻が詰まることに気がつきました。
鼻が詰まる時間は、強烈に西日が差し込む午後。
「渇くと鼻が詰まる」
これが子供の頃に知った
私の「水不足サイン」です。
鼻が詰まる、乾いた咳が出る、頭痛など、
これらは水不足サインの場合があります。
自分の水不足サインが掴めれば、
コンディションに合わせた
水分摂取をすることができます。
水を飲みだしてからの身体の変化
水分摂取を心がけると、
身体の変化に伴って
見た目にも変化が見えてきます。
- 顔がスッキリ
- 首がホッソリ
- お腹(便通)がスッキリ
また、足の裏が楽になる場合もあるようです。
見た目や体感の変化を元に、
身体と答え合わせをしていくと
水分摂取が義務感なく生活に取り込めます。
食事と水分摂取の関係
身体と相談しながら飲みましょう。
腸から吸収された水は、
今度は粘膜を通して胃に戻り、
消化活動に備えます。
胃の中の水分が減ったことを
間違って空腹のサインとして
とらえられる場合があるそうです。
この指令はざっくりしているようですので、
食べ過ぎを把握し、
水不足のような気がしてきた人は
食間に水を摂取してみましょう。
水を飲んで、
偽物の食欲に騙されないことが目的です。
また、がぶ飲みはドカ食いと一緒だと
いわれます。
一時間にコップ1~2杯づつを小分けに飲み、
内臓や身体に負担をかけない
(=無駄な作業をさせない)ようにしましょう。
温度はコンディションに合わせよう
身体を変えるには、
体感の変化を楽しむと知識が生きます
身体は冷たいものを飲んでも
温めることができます。
ですが、飲み過ぎると、
- 尿が近くなる
- 脚が冷えて眠れない
- お尻のほっぺが痛くなる
- 身体がだるくなる
こともあります。
常温の水でも冷える場合は、
生姜湯や入浴、衣類でフォローしたり、
白湯に切り替えるのも一つです。
いかがでしたか?
控える必要がありそうなものに
目がいきやすいダイエット。
でも本当は、必要なものが足りないことで
ややこしくなっているのかもしれません。
この記事を読んでくださったあなたにとっての
これからのダイエットが、
やりやすく、元気になれるもので
ありますように。