香港の報告と、海外輸出の可能性 | 滋賀のばら園『ローズファームケイジ』の農園ブログ

滋賀のばら園『ローズファームケイジ』の農園ブログ

ばら作家、國枝啓司とローズファームケイジの仲間たち



こんにちは!Facebookでは、すでにアップ致しましたが、香港の「Hay fever」さんで行われた、日本の植物の展示会に参加してきました!


今回は、ちょっとまじめで長めです・・・予めご了承ください。



(左:お店の前の看板、右:オーナーのマーティンさんと)


香港は、フラワーロードという花専門の大きな仲卸通りがあり、一般の方も普通に変えるようです。

僕が行った種末は、すごくたくさんの方が来られてました。
しかし、こうなると街中の普通のお花屋さんはキツいだろうな・・・ギフト重視にならざるを得ない感じが・・・。


なので、仲卸通りなのですが、小売りもできるので、マーティンさんのお店の様に、仲卸業をしながら、お洒落な小売り店を経営されているお店が何店かありました。

香港の状況を考えると、このような形の方が幅は広がる感じがしますね。



輸出のお花の状況です。


今回デモをさせていただいたお花は、発送後ちょうど一週間経ったものです。


今回は初の香港輸出だったこと、またイベント開催準備に先方が追われていたということもあり、日本から発送したお花に巻いている紙を撮ったのが発送後5日目、またデモ用に別送していたお花は未だ紙に巻かれていた状況(この日は発送後6日目)でした。

その為、ムレが生じ、多くの品種の外花弁が茶色くなってしまっていました・・・。


実は、輸出のお花は、花弁どうしが擦れなりムレないよう、一本いっぽんティッシュを巻いています。でも流石に5、6日経ってしまうと、テイッシュで吸収できる量を超えてしまっており、こういう事態になっていました。


オランダ等、海外から来るいわゆるしっかり、まっすぐの切り花バラは、こういう管理でも問題は特に起きないそうです!(ほんまか・・・?)


今回は、その点の改善を協議し、次回以降は到着し次第、梱包をほどき、風通しをよくしていただく事になりました。また弊園でも、テイッシュ以外の紙でもテストしていくことになっています。





話は変わりますがウチのお花たちは、よく「繊細」と言われます。


「繊細」=「花持ちが悪い」というイメージ?

「繊細」=「扱いにくい』というイメージ?


・・・最近、よく疑問に思います。



花弁の薄さや、前述の管理の手間に関しては確かに「特性」はあるかもしれません。

でも少なくとも国内のお客様に、弊園のお花たちは今まであまり「持たない」とは言われたことがほとんどありません。


とすると、本当にいわゆる「繊細」なのでしょうか。


見た目のイメージや、既存の切り花バラのイメージがあるため、そういう先入観があるような気がします。


なので、今回強く感じたのが、まったく違う品目と考えてもらえるくらい「別物」として意識を持ってもえるよう提案をしなくてはならないということでした。


これはまさに世界に「新しいばら」というものを創る!という感じですね☆



(お花のプレゼンテーション&デモンストレーションの様子)

その為には「伝える」活動を、生産者である僕自身がしなくてはなりません。


ただ日常を伝えるだけでなく、実際のお花の特性をお話ししながら、皆さまにお花を回していき、香り、質感を体験していただきます。

そのあと、植物の言っていること(育っている時の様子や生理など)をお話ししながらデモでブーケを制作致しました。


とにかくお花を触るのが楽しい!や、自分もやってみたい!と思ってもらえるよう心がけつつ、こういったばらに対する造詣を深めていただけるよう、制作、お話を致します。


そうすると自然と質問なども出てきて、お客様が疑問に思っていることをその場で解決できていきます。

また話が弾むと、空気がとても和やかで楽しくなります☆


そして、逆にそのようなお役様の声から、次に意識していかなくてはいけない課題や道筋も見えてきたりもします。



(作ったブーケと一緒に)


完成したブーケは、皆さまにも持っていただき、写真を撮っていただいたりもしました!

僕も普段撮れないので、終わってから撮っていただきました!!(ちょっと嬉しい)


皆さま、お楽しみいただけたようで、とっても嬉しい時間でした。

「また来る?」なんて言っていただけたり、「日本でのブーケイベントに行くわ!」といっていただけたりと嬉しい限り。


勿論、飾るだけでも意味はあると思うのですが、やはりつくり手として思いや背景をできるだけ楽しくお伝えすることは、本当に意味が大きいと思います。



より「良いもの」を作っていくためにも、いろいろな形で生産者さんが出られる機会が増えることを、同業者としても支持していきたいと思います。




最後に、香港の輸出において多大な尽力をいただいた豊明花きの福永社長さんとの写真です。

このような機会を得れること、また次に向け一緒に取り組んでいけること、本当に感謝しております!

「世界に新しいばらの価値」を創造するために、今後もどうぞよろしくお願い致します☆



さあ、次はどこの国だ~??どこでも行くぞ!!