確か就職してから、いっとき経った日だっただろうか美術館の売店で、初めてクリムトの【接吻】を見た時に素敵と一目惚れをしたのを覚えている。
自宅を購入した際も階段の照明下にギャラリー風にこれを飾るかお花を飾るかで迷っていた。で、結局ゴールドのお花の絵にしたんだっけ。
しかし、ふと一昨日にまたまたクリムトの【接吻】が浮かんできて、レプリカを飾りたいなぁと言う気持ちになり、これまた初めてその絵について調べてみた。一般的なクリムトの知識は知っていたんだけど
クリムトは恋多き人で生涯独身だったが、生涯愛した女性がこの絵の女性モデル・エミーリエと言って、ブティックを経営していて当事では珍しく自立した女性だったそうだ。一説によると甘い関係ではなくて彼との精神的繋がりが重要だったみたい。
だからこそ、クリムトも全てを受け入れてくれるエミーリエを最も愛し、尊敬し、信頼して他の女性とは全く違う存在であったのではないかと思われると書いてあった。そして、クリムトの最期の言葉「エミーリエを呼んでくれ」が全てを物語っていると。
ここに出てくるキーワード「自立した女性」確かに、昔は主人の経済力に胡座をかいていたから何かあった時はどうしようと不安だらけになっていたなぁと思い出した今はパートだけどまた研究の道に戻り少しずつだけど手応えを感じて、昔の様に自信もついて強くなってきたと思うおまけに視野も広がり、研究の立場上中立に視るという感覚が現在、子供の学校で役員をしているから相談も毎週の様にあるし、人と接する時にも多いに役立っている。それを振り返ると、全て起こる事は繋がっているんだなぁと改めて考えさせられる。
そして、昨日は家族で久々に山の中の川に遊びに行った。水に足をつけて、川の音をボッーと聴きながらトンボが幻想的に跳ぶ様子と男子三人を眺めていたら幸せで気持ち良すぎて意識が飛んでいた自然と人間は共存しているんだなぁと。
今年の自分へのお誕生日は、クリムトの【接吻】を購入する事に今決めた