あまりの事態に妄想しちゃって、
珍しく数時間でSS書いちゃいました。
ネタバレ大丈夫って方だけよんでくださいませませ。
ACT.181 続き妄想 1
「昨日はごめん。どうかしていた。」
朝、起きるなり敦賀さんは私に頭を下げた。
「気にしないでください。 私にできることなら何でもしますから。」
だって敦賀さんがあんまり辛そうだったから。
私なんかでも何かの役にたてるのなら救けになりたい。
ただただそれだけを願ってこぼれた言葉だった。
敦賀さんは呆れたようにため息を1つ吐くと・・・。
「俺が言えることじゃないけど、男相手に何でもしますなんて、君は無防備過ぎる。 もし俺が身体を差し出せとでも言ったらどうするんだ。」
その意味が分からないほど子どもじゃない。
でも、考えたのは一瞬だった。
私は敦賀さんを見つめたまま頷いた。
敦賀さんは虚を突かれたという表情の後、自嘲するかのように顔を歪めた。
「代マネの時と同じで、お守りとしての使命感なら」
「違います!」
私は敦賀さんの言葉を遮っていた。
「確かにあの時は使命感が先でした。
でも高熱をおして芝居をする敦賀さんを見て、こんな風になりたいって。
復讐のためじゃなくて、自分のために芝居を極めたいって思いました。
そんな敦賀さんを支えたいって気持ちもちゃんとありました。
でも今は使命感なんて全く考えませんでした。
敦賀さんのために私ができうる限りのことを何でもしたいんです。」
今にも消えてしまいそうな敦賀さんにすがるように言葉をつないだ。
「どうして、俺のためにそこまで・・・?」
「わかりません。わからないけど・・・。」
これは嘘だ。 本当はもうわかってる。 私はこの人のことが好きなんだ。
応えてもらえなくても、想いを伝えられなくてもかまわない。
たとえまた利用されて棄てられたとしても、ショータローを憎んだようには、私はこの人を憎むことはないだろうと確信できる。
私自身よりも何よりこの人が大切だと思った。
先に眼を逸らしたのは、敦賀さんだった。
「俺は君に尊敬してもらえるような人間じゃない。」
「そんなこと・・・。」
「本当の俺を、過去の俺を知ったら、君は俺を軽蔑する。」
「そんなことありません!」
「俺が人を殺していたとしても?・・・君が、みんなが知っている敦賀蓮自体、俺が演じている架空の人物だとしても?」
そんな刺激的なことを聞かされても、ああ、そうだったんだ、と思っただけだった。
私はキッパリと言ってあげた。
「皆さんに見せている敦賀さんが私の知っている敦賀さんと違うことは気がついています。 それがさらに違うといわれても驚きません。
私はただ、あなたの苦しみを取り除きたいんです。
そのために私ができることをさせてください。」
もう揺るがない。
私がこの人を救いたい!
敦賀さんはあきらめたように、やっと微笑んでくれた。
「長くなる。帰ってから話そう。朝ごはんにしない?」
「はい!」