うちの娘はサブキャラ好きで、蓮よりレイノくんが好きらしいです。

私は、蓮が一番だけどね。レイノもショーちゃんも好きだなあ。

特にレイノくんは一番素直にキョーコに好きな子って言ってるんだもん。

伝わってはいないけどね。

そんなレイノに良い思いをさせてやろうと、

レイノXキョーコを書こうと思ったけど、やっぱ蓮に邪魔されたよ・・・。

すまん、レイノ。力不足で。


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決戦は近い?   魔界人VS妖精の王子



な、なんで?

BOX-Rのナツが注目されて、今日はバラエティ番組にナツ仕様で出演。

ナツになるのは意外と楽しくて、ちょっとスキップしそうになりながら

(いやいや、イメージ違うから、ガマンガマンと)スタジオ入りしたんだけど、

なんでアンタたちがバラエティに出てくんのよ、ビーグル!

「よお、キョーコ。久しぶり。」

「勝手に呼び捨てにしないでって言ってるでしょ。今日は話しかけないでよね。」

「そりゃ無理だろう。トーク番組だぞ。」

無視よ、無視。幸い今日はナツモードなんだもん。

ツンとしてたって成り立つわ。冷静に、冷静に。

     *

「今日のゲストはヴィーグールのみなさん、○○の達人で俳優の●●●●さん、BOX-Rのナツで登場・タレントの京子ちゃん、アイドル歌手の○○○○○ちゃんです。」

司会の方の紹介の声にそれぞれ頭を下げる。

それぞれが今の仕事について少しずつ聞かれる。

「ナツの京子ちゃんは、未緒に続いてのいじめ役ですけど、イメージが全く違いますよね?」

「詐欺天使だから」

ビーグルの誰かがぼそっと言った。今のマイクは高性能だから拾っちゃうのよ!!

「詐欺天使、ですか?ああ、不破くんのPV!!見ましたよ、あれ。そうか、あれも京子ちゃんだったんだね。」

ほら!司会者が拾わなくていい球を拾っちゃった。

「ええ、まぁ」

「俺は普段のキョーコの方が好きだな」

あのバカ!何言ってんのよ!?

「おや、レイノくんは、京子ちゃんと親しいの?」

「いいえ、以前に番組で一度お目にかかって、あとはロケ先でごあいさつしたくらいですので、全く親しくはありません。」

ナツらしく、さらっとかわしておく。

「レイノくんの好きな普段の京子ちゃんって、どんな感じですか?」

「理解不能な赤ずきん」

アンタの方が理解不能よ!!

でも司会者さんもそれ以上突っ込めなくて話を逸らしてくれたから、ラッキーだったわ。

その後は、何とか乗り切って番組は無事終了した。

どっぷり、疲れて控室を出るとアイツが待っていた。

「キョーコ、それもあの男から貰った石か。」

「それも」って何? 「あの男」って誰?

「そっちは黒い気はこもってないな、どっちかと言えばピンクか」

微かに嘲笑うその顔が、私じゃない誰かをバカにしてる感じがしてムッときた。

「理解不能はアンタよ!」

どう見たって、ピンクの石じゃない。どっちかと言えばって何よ。

「ああ、キョーコ、一つ訂正しといてやる。あの石の元の持ち主、死んではいなかった。」

コーン、やっぱり生きてたんだ、と思ってホッとする。

「考えられないくらいの変貌は遂げていたがな」

それって。

「実際に会ったみたいな言い方するのね」

「さあ、どうかな?知りたいか?」

ダメ、惑わされちゃ。コイツの話は信じないって決めたんだ。

「いい。アンタの言う事はわけわかんないから、聞かない。コーンはちゃんと生きてるって、元気で、大人になって、空を自由に飛んでるって、そんなの、私の中では当たり前の事だもの。」

言いきった私にアイツはちょっと苦笑して

「そう摺り込まれたのか、あの男に。まあいい。知りたくなったら、いつでも連絡くれ。待ってるから。」

軽く手を振って立ち去るアイツを見送ることなく、反対側に歩きだす。

全く謎だわ。なんなの、アイツ!思わせぶりな事言っちゃって。ふん。

でも・・・

でも、もしアイツの言うように、どんなにコーンが変わっていても

生きていてくれるなら、うれしい。

逢えるものなら逢いたい。

そして、心からありがとうって言いたい。

私をずっと支えてくれて、ありがとうって。

それから、私が何か出来るなら、何をおいてでも、コーンの為に何かしたい。

今、あなたは幸せですか?



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2に続きます。↓