補助席の特権 | ローズがフランスへ行く理由

補助席の特権


パリでは、メトロ構内や列車内にて、

アコーディオンやギターを演奏してお金をもらっているミュージシャンをよく目にする。


RATP : パリ地下鉄公団では、

定期的に、ミュージシャンたちを募集していて、そのキャスティングに合格すると、

ある一定期間、メトロ構内での演奏を許可されるようになるのだ。


ローズがフランスへ行く理由

演奏することでのチップ、そしてCDを売ることで収入を得ている



しかし、認められているのは、地下鉄構内だけであり、

許可書があっても、列車の中での演奏は「違法」にあたるらしいのだが、

許可書を持たずして、且つ列車内で演奏をする人は多々いるわけで・・・。



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たまに、ドア隣の補助席に座っていて、


そこで、サックスの演奏が始まれば、音量がうるさくて耳が痛くなるし、

そこで、私を見つめながらギターなんぞ演奏されれば、非常にこそばゆいし、

そこで、アカペラで歌いだされても、どこを見ていいかわからなくなる。



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ついでに、上から目線で、

ミュージシャンに注文できることがあるとするなら、


アコーディオンの音質から、短調的な曲が ”いい感じ” とはいえ、

朝から、哀愁漂う曲を演奏されると、なんだか気分がどんより・・・。

観光客にはウケがいいかもしれないが、在住者の希望としては、

朝ぐらいはせめて、明るい曲を演奏してほしいと願う。



それはともかく、先日、またもや補助席に座っていたら、

あるおじさんが乗り込んできて、手すりにカーテンを引き始める。

何が始まるかと思いきや・・・、



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おじさん、ひとりで頑張っております・・・。



人形劇みたいのが始まった。

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今日ばかりは、補助席に座った特権だ。