きっと彼は、私と先を進むことも考えた。
だけど、お互いに違ったんだと思う。
今なら分かる。
友達以上の何かを見付けようとはしたが、ぴったりくる何かがなかったんだろう。
今、生き返って昔よりも重みのついた心が芯の方から、ある人の存在で震えることがある。
その人が、私の求めていた人かもしれない。
眼差しに優しさが満ちていて、話す言葉の一言、一言に、その人の精神性や人格の深みが感じられる。
何故か、その人のところに帰っていきたくなる。
何の用事のない日も、その人なら何と言うか、どう考えるか、思考や思想に触れたくて、連絡を取ろうとする私がいた。
