一年前の今日、父が、旅立った。

 

いろんなことをみんなで頑張ってきた一年だった。初盆や納骨、一周忌の法要のほか、母の引っ越し、母の老人ホーム入居などなど。

 

お母さんが一番、環境の変化が大きかった一年だったけれど、頑張ってくれた。

 

人ってほんまに亡くなるんだって身に染みた一年だった。

 

書きたいことが山のようにあるのに、涙が零れるばかりで、言葉にならない。

 

ありがとう、お父さんラブ

 

来年もみんなで頑張っていくね。

 

 

今日は冬至。一年で一番昼の時間が短い日。

 

今日を境に、昼の時刻が長くなっていく。夏至が一番昼の時間が長い。夏至に向けて、昼の時間が明日から少しずつ長くなっていく。

 

今は寒くて、これから冬で・・・と思うが、私には、明日から春だと思わせてくれるのが、今日の冬至。

 

これから、どんどん日が長くなる。

 

そう思えるだけで、気分が明るくなる。

 

早ければ、お正月に、梅の花が一輪咲いていたりする。

 

「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」

 

この俳句が私は大好き。

 

梅が咲く。菜の花が咲く。

 

今日は冬至。明日から春だラブ

 

 

「お父さんがね、そこに立って、じっと私を見ていたの」「〇〇〇(孫)がね、そこに座っていたの」「そこに虫がいる」

 

すべて、母の幻視だ。

 

レビー小体型認知症の母は、しばしば幻視を見る。老人ホームに入るきっかけも、「知らない男の人が部屋に入ってきて、出て行ったの。怖くて警察に電話したの。こんな気持ち悪いマンションにはもういたくない」。夜中二時の電話だ。

 

それから、私と妹で、一日づつ交代で泊まり込み、なんとか母が落ち着けるよう模索したが、私の主人が網膜剥離になり、妹の義父の容態が悪くなり、泊まり込みは難しくなった。私と妹は、へとへとになり、ケアマネに相談したら、「老人ホームの体験入居」を提案してくれた。

 

体験入居を経て「お母さん、ここで暮らしたいわ」と母が言い、この12月1日に、その老人ホームと正式契約したというわけだ。

 

母の幻視は統合失調症の私の幻聴とそっくりだ。

 

周りには全くわからないが、当人にとっては、まさに現実だからだ。

 

私も、病気が重い時は、幻聴が幻しとは思えず振り回された。いろんな人の声で「死ね」や「おまえなんか嫌い」「お前のせいだ」・・・などといういろんな幻聴が聞こえ、悩んだし落ち込んだし、恐怖で震えあがった。

 

主人からは、「そんなこと、いってないよ。いうはずないやん」と言われるが、私にとっては現実。不安で震えた。

 

幻視を見て怖くて震えている母の気持ちはよくわかる。

 

不安だろう。

 

こわいなぁ、お母さん。

 

母が病識を持てればいいのだが、今の母には難しい。

 

でも、私の統合失調症を看護してきた我が家族は、私の幻聴で慣れていて、そういう意味で、タフだ。

 

「お姉ちゃんの幻聴みたいなものやろう」びっくりマーク

 

今は、老人ホームに入り、熟練したスタッフさんが対応してくれている。

 

お母さん、怖いなぁ。でも、大丈夫やで。みんな見守っているよ。

 

安心して、寝てねラブ

 

 

母の認知症が進んできた。少しずつ少しずつ、言葉、単語を忘れていく。

 

今日、母のかかりつけの内科医の診察の帰りに、買い物に行った。

 

「あれはどこにあるのかしら?」「あれって何?」「昆布みたいなものが瓶詰にされているもの・・・・」「何かの佃煮?」

 

私と主人は母を佃煮売り場に連れて行き、なめたけを見せたり、海苔の佃煮をみせたり・・・。でも、「違うのよ、違うのよ・・・びっくりマーク」「じゃあ、何?」

 

「あの薬局に売っているわ」びっくりマーク

 

母がこれまで住んでいたマンションの近くの、よく一人で行っていた薬局にあるという。

 

その薬局に着くと、食品売り場にタッタと走って行き、「あったわ照れ」と嬉しそうに持ってきた。なんと、三パック入りの「もずく」だったちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょちょうちょ

 

どこが昆布なんや、どこが瓶入りなんや・・・びっくり

 

そうか・・・母は「もずく」という言葉を忘れたんか。しゃあないなぁ。

 

来年82歳。そして、レビー小体型認知症。そりゃあ、いろいろ忘れるわな爆  笑

 

楽しくいこうな、お母さんニコニコ

 

「もずく」。その言葉を、私は、多分、一生忘れへんで。だって、母がこんなに忘れてるんやって、思い知った日の言葉やもんラブ

 

今頃、老人ホームで「もずく」をたべているんかな爆  笑もう、夜やで、お母さん。早く寝なはれや。おやすみ~~~。

 

 

今、ツタヤDISCUSで借りた、松田聖子さんのCDを聴いている。

 

私が小学生の高学年に聖子ちゃんがデビューしたので、いろんな曲になじみがある。

 

高校一年生の時は、聖子ちゃんカットをしたなぁとか、カラオケで聖子ちゃんメドレーをうたったなぁとか、いろんな思い出がある。

 

ヒット曲ばかりの曲を聴きながら、とても懐かしい気分。

 

自分ももう56歳。振り返ると、ここまで早かったけれど、私の青春時代も遠い記憶になったなぁと不思議な感慨もある。

 

これが年齢を重ねるということなのかな。

 

ミセスやADOさんも大好きだけれど・・・。

 

私も、すでにおばさんびっくりマークびっくりマークびっくりマークびっくりマークびっくりマーク

 

昔の曲ばかりを聴く母に、昔はう~んと思った時もあったけれど、年を取るということは、こういうことなんだね。

 

しみじみと・・・聖子ちゃんを聴くラブ