僕は僕の人生が嫌いだ。
だから、この世界を目指して手に入れた。何度もモデルや俳優のスカウトを受けた。その時、俳優と言う言葉に少しだけ惹かれた。僕と違う人生を送れることが出来るかもしれない、と。だがその華やかに見える世界に、僕が行けるのだろうか不安になる。成功するかも分からない。成功したとしたら、どこに居ても人の目がある。成功と引き換えに窮屈な思いをするのは嫌だ。そして探した。違う人生を演じることが出来るものを。そして見つけた。この仕事を。
高校卒業後、専門学校に入って一心不乱に勉強をした。その2年間基礎練習と体力作りを徹底し、活躍されている先輩方の演技を聞き取り入れ、時には先生や同級生と口論したりという日々が続いた。演技と名の付くものは片っ端から見て、メモを取った。そのメモはノート100冊以上になり、今でも家の手の届くところにある。
「表現する」と言う簡単な言葉、それを実践するのがどれほど困難で大変か勉強を続けるうちに思い知らされる。8年目の今でも答えが見つけられずにいる。
しかし、その努力が認められクラス上位に常に入り続けた。そして、オーディションを受ける。結果は合格。念願叶って事務所の預かりになることが出来、やっとスタートラインにたどり着いた。ここからは実力と人脈がものを言う。
事務所に届くオーディションはマネージャーと相談して受けれるものは全て受けた。そして現場では、常に礼儀正しく笑顔で気配りの出来る人間として映るよう心掛けた。そこでこの容姿が生かされる。現場に出ないとスタッフの目には映らないからだ。女は僕の顔にため息をつく。それを男が見て、気に食わない顔で見る。だがそれも次第になくなる。男同士と話すときは下品なことを口にする。それだけで距離が縮まる。で、気配りをみせればコロッと落ちる、良いヤツだと。狭い世界は都合がいい。女は僕の容姿を話し、男は僕の人間性を話す。その頃には僕は"預かり"から"所属"になっていた。
新人は給料が安い。それは多くの作品に関われるチャンス。僕のやる気にマネージャーも事務所も背中を押してくれ、"イケメン実力派"の文字と共に僕の写真が載り事務所、一押しとなることが出来た。勝ち取ったチャンス、貰ったチャンスは逃がさない。それを踏み台にさらにのし上がる。そして今の位置にいる。
「・・・・・の提供でお送りいたしました。」
笑顔で言い終わると、イヤホンから"オッケーです"と聞こえてくる。僕は立ってスタッフにお辞儀をする。部屋を出てもう一度お辞儀をして「お疲れ様でした。ありがとうございます。」と笑顔で伝える。
「いやぁ、剛君と一緒に仕事するのが楽しみでね、今晩どうだい?」
プロデューサーの本田さんが、肩を叩いて言った。
「本田さんにそう言っていただけると嬉しいです。今晩は都合が悪くて、ごめんなさい。」
「なんだ彼女か?」
「ふふふっ、違いますよ。本田さん、僕に彼女がいないこと知ってるじゃないですか。嫌味ですか?」
「冗談だよ。しかし、これだけイケメンで性格もいいのに彼女がいないって世の中おかしい。いや、剛君がおかしいのか?」
「そうかもしれないですね。魅力的な女性を見ても食指が動かないんですよ。3次元より2次元の方がいいのかもしれません。」
「えーっ、石動さんそんなこと言わないでくださいよっ!私たち悲しいですっ!!いつでも声かけてください。いえ、すぐ彼女になりたいですっ!!」
「ふふふっ、冗談ですよ。触れない相手より触れることの出来る3次元がいいに決まってます。」
「小柳、剛君に見事スルーされたな。」
「いいんです本田P。それも含めて石動さんの素敵なところですから。」
何が素敵だ、勝手に自分の妄想の中で僕を動かして違う人間を作り上げているくせに。こういう仕事に携わっている人間は想像力豊かだ。悪く言えば妄想族。
「しかし最近働きすぎじゃないのか?」
「いえ、忙しいくらいが丁度良いんです。僕たちは仕事を勝ち取っていかなければならないので、休む暇なんてないですよ。」
「だが、拘束される割に金は少ない。今季アニメ3本も出てるじゃないか。ドラマCD、ゲームの収録、そしてラジオ。いつ休んでいるのか心配してるんだよ。剛君、少し休んだほうがいいんじゃないか?」
「いえ、僕は演じることが好きなんです。それこそ、演じていない僕なんて僕じゃないんですっ!!!」
「・・・・・剛君。」
「す、すみませんっ!声を荒げてしまって。やっぱり本田さんに言われたとおり働きすぎなのかもしれないですね。今日は早く帰って休みます。お疲れ様でした。」
駆けた。何に向かって走っているのか。それとも何かに怯えて逃げてるのか。
前に進むしかない人生。振り返っても戻りたくても後ろには進めない。なんで僕はここにいるんだろう。あの時、進むことを止めていればこんなに苦しまなくて良かった。生きる意味が無くても生かされてる命に何度終止符を打とうと思っただろう。生きたい人間に死を突きつけるのに、死にたい僕に生きろと言うんだろう。暴れた。部屋の中、刃を振り回して傷つけれるものは全て傷つけた。だが僕には・・・・僕の体には、出来なかった。死にたいくせに、己に刃を向けることの出来ない臆病者。だから誤魔化して生きてくしかなかった。
携帯の電源を入れるの忘れていた。画面に光を点すと、着信ありの表示。日下部さんからだ。仕事でないことを祈りつつ電話をかける。
『石動か?お疲れさん。』
「お疲れ様です。今、大丈夫ですか?」
『大丈夫じゃなきゃ出ねぇよ。安心しろ、真っ最中じゃねぇからよ。』
「ふふふっ、それは良かったです。何か用事でもありましたか?」
『いや、仕事終わったなら俺の部屋来ないか?』
「・・・・僕を襲う気ですか?」
『バカやろうっ!俺は、酒を飲んでも男だけは襲わねぇ!酒に呑まれてもだっ!!』
・・・・・・・この前、大和にディープキスしてたの覚えてないのか。
「そう言うことにしときます。つまみ買って行きましょうか?」
『いらねぇよそんなもん。あのよ、ちぃーと頼みてぇことがあってよ。』
「なんでしょう?」
『俺の妹が、お前に会いてぇと言ってな。うちにいるんだわ。』
「・・・・・仕方ないですね。日下部さんにはお世話になってますし。ただし、今回だけですからね。」
『ありがてぇ、待ってるからなっ!』
電話を切ると日が落ちていた。携帯の淡い光が夜空に浮かぶ星に見えた。僕の手にあるのは、何等星だろうか。光を失った黒い塊をポケットに入れる。
しかし、日下部さんに妹がいたなんて知らなかった。女の子か女性か分からないが、コンビニで、妹さんにはプレミアムロールケーキを、日下部さんには牛乳プリンを。40手前のおっさんが好きなものにしては可愛すぎる。憎めない人だ。後は僕の・・・・スイーツコーナーからドリンクコーナーへ視線を移す。足が止まり手が伸びる。キャラメルマキアートが好きだったな。目を細め自然と笑みがこぼれる。僕はそれを手に取りレジへ持っていく。
「ありがとうございました。」
久しぶりに飲んだキャラメルマキアートは、雨のにおいがした。
今夜は、ハズレだ。
ベッドで寝息を立てている女を見て履歴を削除する。もちろん、女の携帯から俺の番号を削除する。グラドルだから期待したのに、マグロ女で興ざめだぜ。体型は最高。体型だけ。つまらなすぎだろ。使えねぇ。
・・・・あぁ、僕の口調に驚きましたか?それは失礼しました。少し服を着たいので後ろを向いてもらえますか?早くこの部屋から出たいもので。ありがとうございます。・・・・・・と、それでは歩きながら話しましょうか。えっ、お金はいいのかって?この僕が抱いてやったんですから、ふふふっ。ホテル代くらい安いものではないでしょうか。出すときはセフレとのお付き合いだけです。
まずは名前からですね。石動剛と申します。声の仕事を始めて8年が経ちます。皆様のご声援のお陰で、アニメ、ドラマCD、ゲームの方に出演させていただいております。本当にありがとうございます。ふふふっ、皆様に夢を与えることが僕の仕事、ですからね。ここまでは皆様に見せている表の顔です。あなたにはもう少し僕を知ってもらいたいですね。ここからは裏の顔になります。お付き合い、もちろんして下さいますよね?
裏の顔とか大層なことを言ったが、こっちが本当の僕。世渡り上手にならないとこの世界は生きていけない。使ってもらう立場だからなおさら。お互い気持ちのいいお付き合いがいいでしょ?スタッフに気に入られてないと、仕事はこないよ。
今の僕を知っているのは、日下部さんと大和だけ。日下部さんは最初から見破ってたみたいだけどね。野生の勘かな?大和は弄られキャラだからつい、ね。2人とも優しくて(大和は脅してるけどね)誰にも言ってないんだ。これには感謝してるよ。ま、バレたところで2面性のある人間で売っていくのもありだけど。
「ねぇ、そこのチョーカッコイイお兄さん。あたしとエッチしよ?」
僕の腕を掴んで胸を押し付ける。こんな幼稚な作戦で落ちるのは童貞くらいだろ。バカ女は嫌いだ。
「僕に声をかけていいのは美人、可愛い子、仕事関係の人間って決まってるの。その面でよく人間やってるね。僕なら毎日地獄で泣いて悶え苦しむよ。」
「・・・っ!ちょっと声かけられたからっていい気になってんじゃねぇよっ!!」
「あんたには汗と油まみれで、腹の肉と財布の厚さが比例してるジジイがお似合いだよ。諭吉1枚で買ってもらえたらラッキーでしょ。」
怒ったらしいバカ女は俺から離れ、右手を振りかざす。だからそれがバカだってのに、気付いてないんだよね。単細胞の行動はつまらない。はい、キャッチ。あーあ、触っちまったよ。
「僕に触れさせた汚い胸と腕の代金は、この腕で支払ってもらおうか。じゃ折るよー、さん、にいー、いち・・・・。」
身の危険を察知した女は僕から慌てて逃げ夜の街へと消えて行った。カウントダウンまでしてやって僕って紳士。あーあ、最悪な気分がもっと最悪になったじゃないか。体が疼く。どうにかしてこの疼きを沈めないと眠れそうにない。携帯を取り出し、セフレに電話をかける。12時を過ぎたがまぁ大丈夫だろう。
『・・・・・・もう、何時だと思ってるの?』
「あぁ悪い。今から行っていいか?」
『明日朝早いの。無理よ。』
「体動かしたほうが良く眠れるぜ。」
『そんな気分じゃないの。もう切るわよ。』
「ちっ、使えねぇ肉だぜ」
『・・・・肉って"コウ"、あなた私を怒らせたいの?』
「僕にとって女は性欲処理の肉でしかないんでね。僕に抱かれていい気分だっただろ。感謝されても怒られる筋合いはないよ。」
『最低ね。』
「最低?ふっ、セフレなんて互いの欲望を満たす割り切ったお付き合いだろ。互いの肉を貪り合うだけだ。最高も最低もねぇ。感情なんてもん最初からあるはずがない。体だけの関係が飯まで付き合わされて・・・知ってんだよ、お前は僕をアクセサリみたいに見せびらかして、周りの反応を見て喜んでたことを。ただ体の相性が悪くなかったから、お前の言うことを聞いただけだ。」
『顔だけの男は上目線で言うのね。そうよ、私にとって"コウ"はアクセサリだわ。他人よりいい男と一緒にいたら私の価値が上がるの。だって世界中探しても"コウ"は1人だもの。世界でただ1つ最高のものを持っているのよ。見せびらかして優越感に浸ってなにが悪いの?その代金を体で払ってるじゃない。』
「代金なんて最初からないんだよ、バカ女。セフレは体だけの関係だって言ってるだろ。お前程度の体で俺を買えると思ってたのか?お前は1円の価値すらねぇ。」
『なんですってっ!!』
「もうお前無理だわ。そろそろ"コウ"って名前にも飽きたし丁度いい。」
『・・・・あなた"コウ"じゃないの?』
「ふふっ、そんなことお前には関係ないよ。」
通話を切る。顔も合わせず話しが出来る。なんて便利な世の中だろう。面倒なことが減って助かる。そう思っているのは僕だけのようで、切った直後女から放たれた振動が体を伝う。気持ち悪い。そう思い電源を切って歩き出す。目的地?そうだな、煩わしくないところがいい。誰もいない。光も無い。自分の部屋?そういう気分じゃない。風だけを感じれるところがいい。僕は光の無い場所を目指して進む。外にいる限り東京に夜は訪れないことを知ってるのに、矛盾している。
「なんで東京にブラックホールねぇんだよ。僕を吸い込んで消滅させろよ。」
こんな夜はいつも以上に思ってしまう。僕は僕のことが嫌いだってことを。
====================================================================================
乱文ご覧下さいまして、ありがとうございます。皆様始めまして、TOMと申します。
拙い知識で書いている文なので皆様に不快な思いをさせていないか、それだけが心配です。
文も文になっているか怪しいところですが・・・
あ、文中の「堺大和」をイメージしたピグが看板息子です
可愛がってくれたら嬉しいです
今は指が動いているので、なんとか更新することが出来ますがいつ指が止まるか分かりません
なのでゆっくりお付き合いしてくださると嬉しいです
ペタありがとうございます。ブログ初心者なのでよく分からずにおりました。ペタ返しというものがあると知り、昨日から始めたところです
こんな人間ですがひっそりとよろしくお願いいたします
ベッドで寝息を立てている女を見て履歴を削除する。もちろん、女の携帯から俺の番号を削除する。グラドルだから期待したのに、マグロ女で興ざめだぜ。体型は最高。体型だけ。つまらなすぎだろ。使えねぇ。
・・・・あぁ、僕の口調に驚きましたか?それは失礼しました。少し服を着たいので後ろを向いてもらえますか?早くこの部屋から出たいもので。ありがとうございます。・・・・・・と、それでは歩きながら話しましょうか。えっ、お金はいいのかって?この僕が抱いてやったんですから、ふふふっ。ホテル代くらい安いものではないでしょうか。出すときはセフレとのお付き合いだけです。
まずは名前からですね。石動剛と申します。声の仕事を始めて8年が経ちます。皆様のご声援のお陰で、アニメ、ドラマCD、ゲームの方に出演させていただいております。本当にありがとうございます。ふふふっ、皆様に夢を与えることが僕の仕事、ですからね。ここまでは皆様に見せている表の顔です。あなたにはもう少し僕を知ってもらいたいですね。ここからは裏の顔になります。お付き合い、もちろんして下さいますよね?
裏の顔とか大層なことを言ったが、こっちが本当の僕。世渡り上手にならないとこの世界は生きていけない。使ってもらう立場だからなおさら。お互い気持ちのいいお付き合いがいいでしょ?スタッフに気に入られてないと、仕事はこないよ。
今の僕を知っているのは、日下部さんと大和だけ。日下部さんは最初から見破ってたみたいだけどね。野生の勘かな?大和は弄られキャラだからつい、ね。2人とも優しくて(大和は脅してるけどね)誰にも言ってないんだ。これには感謝してるよ。ま、バレたところで2面性のある人間で売っていくのもありだけど。
「ねぇ、そこのチョーカッコイイお兄さん。あたしとエッチしよ?」
僕の腕を掴んで胸を押し付ける。こんな幼稚な作戦で落ちるのは童貞くらいだろ。バカ女は嫌いだ。
「僕に声をかけていいのは美人、可愛い子、仕事関係の人間って決まってるの。その面でよく人間やってるね。僕なら毎日地獄で泣いて悶え苦しむよ。」
「・・・っ!ちょっと声かけられたからっていい気になってんじゃねぇよっ!!」
「あんたには汗と油まみれで、腹の肉と財布の厚さが比例してるジジイがお似合いだよ。諭吉1枚で買ってもらえたらラッキーでしょ。」
怒ったらしいバカ女は俺から離れ、右手を振りかざす。だからそれがバカだってのに、気付いてないんだよね。単細胞の行動はつまらない。はい、キャッチ。あーあ、触っちまったよ。
「僕に触れさせた汚い胸と腕の代金は、この腕で支払ってもらおうか。じゃ折るよー、さん、にいー、いち・・・・。」
身の危険を察知した女は僕から慌てて逃げ夜の街へと消えて行った。カウントダウンまでしてやって僕って紳士。あーあ、最悪な気分がもっと最悪になったじゃないか。体が疼く。どうにかしてこの疼きを沈めないと眠れそうにない。携帯を取り出し、セフレに電話をかける。12時を過ぎたがまぁ大丈夫だろう。
『・・・・・・もう、何時だと思ってるの?』
「あぁ悪い。今から行っていいか?」
『明日朝早いの。無理よ。』
「体動かしたほうが良く眠れるぜ。」
『そんな気分じゃないの。もう切るわよ。』
「ちっ、使えねぇ肉だぜ」
『・・・・肉って"コウ"、あなた私を怒らせたいの?』
「僕にとって女は性欲処理の肉でしかないんでね。僕に抱かれていい気分だっただろ。感謝されても怒られる筋合いはないよ。」
『最低ね。』
「最低?ふっ、セフレなんて互いの欲望を満たす割り切ったお付き合いだろ。互いの肉を貪り合うだけだ。最高も最低もねぇ。感情なんてもん最初からあるはずがない。体だけの関係が飯まで付き合わされて・・・知ってんだよ、お前は僕をアクセサリみたいに見せびらかして、周りの反応を見て喜んでたことを。ただ体の相性が悪くなかったから、お前の言うことを聞いただけだ。」
『顔だけの男は上目線で言うのね。そうよ、私にとって"コウ"はアクセサリだわ。他人よりいい男と一緒にいたら私の価値が上がるの。だって世界中探しても"コウ"は1人だもの。世界でただ1つ最高のものを持っているのよ。見せびらかして優越感に浸ってなにが悪いの?その代金を体で払ってるじゃない。』
「代金なんて最初からないんだよ、バカ女。セフレは体だけの関係だって言ってるだろ。お前程度の体で俺を買えると思ってたのか?お前は1円の価値すらねぇ。」
『なんですってっ!!』
「もうお前無理だわ。そろそろ"コウ"って名前にも飽きたし丁度いい。」
『・・・・あなた"コウ"じゃないの?』
「ふふっ、そんなことお前には関係ないよ。」
通話を切る。顔も合わせず話しが出来る。なんて便利な世の中だろう。面倒なことが減って助かる。そう思っているのは僕だけのようで、切った直後女から放たれた振動が体を伝う。気持ち悪い。そう思い電源を切って歩き出す。目的地?そうだな、煩わしくないところがいい。誰もいない。光も無い。自分の部屋?そういう気分じゃない。風だけを感じれるところがいい。僕は光の無い場所を目指して進む。外にいる限り東京に夜は訪れないことを知ってるのに、矛盾している。
「なんで東京にブラックホールねぇんだよ。僕を吸い込んで消滅させろよ。」
こんな夜はいつも以上に思ってしまう。僕は僕のことが嫌いだってことを。
====================================================================================
乱文ご覧下さいまして、ありがとうございます。皆様始めまして、TOMと申します。
拙い知識で書いている文なので皆様に不快な思いをさせていないか、それだけが心配です。
文も文になっているか怪しいところですが・・・
あ、文中の「堺大和」をイメージしたピグが看板息子です
可愛がってくれたら嬉しいです
今は指が動いているので、なんとか更新することが出来ますがいつ指が止まるか分かりません

なのでゆっくりお付き合いしてくださると嬉しいです

ペタありがとうございます。ブログ初心者なのでよく分からずにおりました。ペタ返しというものがあると知り、昨日から始めたところです
こんな人間ですがひっそりとよろしくお願いいたします
「日下部さん、もういい歳じゃないですか。」
「あ?大和、そりゃ嫌味か?」
「いや、そう意味じゃないッスよっ!」
「一人の女のもんになったら、やれ結婚だ妊娠だ子育てだ、って一気に老けるだろ?」
「確かにそれは言えますね。」
「石動、お前分かってんじゃねぇか!」
「ふふっ、それに束縛とか嫉妬とか面倒ですし。お手軽なのが一番ですね。」
「そんなもんっすか?」
酒を口に含み、自問自答してみる。
俺の年齢になると、少しずつだが結婚していくやつらがいる。
子どもが出来て父親になるやつもいて、老けた感じはなくむしろ若々しくなっているほどだ。
日下部さんや石動さんが言ってるのは、所帯染みたくないってことなのだろうか。
・・・・・・いや、ただ単に女好きで面倒なことが嫌いなんだろう。
「大体よ、女1人だとヤりたいときにヤれねぇじゃん。」
「だからゴムは必須。妊娠でもさせたら責任取れって迫られて遊べなくなるからね。」
「石動さんまでー。」
ほら、やっぱりね。
「そう言って大和だって女好きだろ?」
「当たり前ですよ。お2人のお陰で鍛えられましから。」
「若いときは愛だの恋だのと言うが、歳を取るとそんなん関係なくなるもんだ!」
ガシッと日下部さんに肩を組まれて酒臭い息がかかる。
「いかに面倒が少なく、股をすぐ開く女を捜すかだよ大和。」
「石動さんはすぐ見つかると思うッスけど・・・・。」
「んだよ、大和。俺には見つけられねぇってか!?」
「あっ、ち・・・違うっすっ!!日下部さんと石動さんは、ってことッス!!!」
「大和てめぇ。この俺を忘れるとは、いい度胸してんじゃねぇか!」
く、日下部さんっ!か、顔がち、近いッス!!!触れそうッス!!!するならBLドラマの中だけ・・・・・。
「んんん゛っーーーーーーーっ!!!」
「おおっ。」
・・・・・石動さん、そこ拍手じゃなくて助けて欲しいです。日下部さん、本気で俺(男)にベロ入れないで欲しいです。さっき言ってたじゃないですか、"男じゃすぐ萎える"って。どんだけ、俺ん中をかき回してるんですかっ!!!
「・・・・・っぷはっ!!」
「やべぇ、つい本気出しちまった。汚ねぇな、おい。」
汚いなら、最初からやらないでくださいよっ!!ノリノリでやってたじゃないですかっ!!!
って、思いっきり口を擦って、消毒とか言ってビール飲んでるしっ。
「日下部さん直々に濃厚キスシーンを見せて頂いて、勉強になりまた。」
「伊達にBLで攻めをやってるわけじゃないぜっ!」
で、そこでピースって・・・・・子どもじゃないんですから。あぁ・・・・・っ。
「よかったね大和。これで受けは完璧だよ。演技の抽斗が増えてよかったじゃないか。」
「・・・・・・アザース。」
すごく楽しそうに言わないで欲しいです。S属性の石動さんだから、思うだけ無駄だけど・・・・・すごく、すっごく、悲しくなります。俺、泣いてもいいですか?
小刻みに震える俺を放置して、日下部さんたちは話を始める。
「おい、そろそろ口直しに解散しないか?」
「いいですね。日下部さんの相手はもういるんですか?」
「あぁ、相性のいいヤツがな。お前は?」
「グラドルとこの後、待ち合わせです。」
「石動ばっかいい女捕まえやがって羨ましいな。今度紹介しやがれっ!」
「紹介しなくても日下部さんはもう十分いるじゃないですか。」
あは、あははっ・・・・・なんてレベルの高い話しをしているんだ。この2人は。
「大和は?」
「俺の濃厚チューにまだ酔いしれてるのか?いい加減目ぇ覚ませっ。」
「覚まさないんだったら、日下部さんの続き僕としてみる?」
石動さんの綺麗な顔が俺に近づいてくる。日下部さんにされたら、誰にされても一緒だし、石動さんなら正直抱かれてもいいし、さらに抽斗が増えていいと思・・・・・
「ねぇ知ってた?お猪口一杯に注がれた醤油を飲んだら翌日死んじゃうんだって。大和飲む?」
・・・・・・・・!!!?
「うっす!あ、いらないッス!!堺大和、ただいま戻りましたっ!!!」
敬礼のポーズを取る俺。上下関係関わらず敬語を使う石動さん。黒い笑顔が怖いのです。
「で、大和。そろそろ解散しようと思っているんだけど、この後どうするんだい?」
「えっと・・・・家に帰って彼女の相手をします。」
「相変わらず女の家に転がり込むのが上手いな、大和。羨ましいぜ。」
「可愛い顔してますからね。女性の母性本能擽ってるんですよ、それも天然ですから性質が悪い。」
「お前らがそうだから、草食系男子とか言われて男がバカにされんだよ!」
「別に僕は草食系じゃないですよ。食指が動かないだけです。」
石動さんが本気出したら、マジで無敵だと思うんだ。だって、怖・・・・いやいや、男が惚れるくらいの容姿、そして声っ!!性格Sでこんな男性に惚れない女性いないでしょっ!!!
けど、女好きだから本気を出すことはゼロに近いと思ってる。そうだ、今度、タイプの女性聞いてみよう。
「モテる男は言うことが違うわ。せいぜい今晩、頑張ってくれや。」
「言われなくてもヤることはヤります。」
「ってことで、そろそろお開きとしようや。」
席を立って靴を履き始める2人。慌てて俺も立って財布を取り出す。
「日下部さん、お金いくらになりました?」
「アホ、ガキに払わせるかよ。黙って奢られとけ。俺より稼い時、そんときゃ綺麗な姉ちゃん侍らせて楽しませてもらうからよ。」
「ありがとうございます。ごちそうさまですっ!!」
日下部さんに向かって思いっきりお辞儀をする俺。こんな男らしいところが好きで、いつか俺もこんなこと言えるようになりたいと思いっている。綺麗な姉ちゃんは、聞かなかったことにするけど・・・・。
店を出ると風を切る人がたくさんいる。俺は首を一瞬すくめて足を踏み出した。
初めて東京に出てきたとき、空が狭いこと、灰色の空気に目や喉がやられたっけ。今じゃ、すっかりこの空気に慣れて何事もないように過ごしている。
俺の住んでいた街や風景は色濃く続き、その中をバカみたいに走っていた。走るたびに、周りの色に染まっていくのが楽しかったっけ。それと反対に人間の色が濃いのが東京と言う街である。これだけの色の中で俺を探すのは大変で、いっそ東京の風景に紛れこめればどれだけ楽かと思った。
この仕事に就けて、少しずつではあるが仕事が増えている。とてもありがたいことだが、ただでさえ個性的な色が濃い世界。その中で作者やクライアントの求める色を持つものだけが選ばれ、その色を出さなければならない。求められる色を俺達は一生懸命出して、ひとつの作品を作る。すごく達成感がある仕事だ。ただ、俺の色がどこまで求められるのかわからない。その恐怖に毎日怯え過ごしている。どんなに仕事がある先輩たちだって怯えてるもんな・・・・。だから俺は今以上に強く鮮やかな色にしていかなければならない。俺が歩く道は死ぬまで続くんだと思う。
今が、正念場だ堺大和。ここから上るか落ちるかが決まるんだ。パンッと両頬を叩いて気合を入れる。ポケットに押し込んだ携帯が主張し始め、画面を覗く。今のご主人様から連絡が届いた。待たせるわけにはいかないな。そう、夜空を覆いつくすネオンの光を見ながら俺は家路へを足を速めた。
「あ?大和、そりゃ嫌味か?」
「いや、そう意味じゃないッスよっ!」
「一人の女のもんになったら、やれ結婚だ妊娠だ子育てだ、って一気に老けるだろ?」
「確かにそれは言えますね。」
「石動、お前分かってんじゃねぇか!」
「ふふっ、それに束縛とか嫉妬とか面倒ですし。お手軽なのが一番ですね。」
「そんなもんっすか?」
酒を口に含み、自問自答してみる。
俺の年齢になると、少しずつだが結婚していくやつらがいる。
子どもが出来て父親になるやつもいて、老けた感じはなくむしろ若々しくなっているほどだ。
日下部さんや石動さんが言ってるのは、所帯染みたくないってことなのだろうか。
・・・・・・いや、ただ単に女好きで面倒なことが嫌いなんだろう。
「大体よ、女1人だとヤりたいときにヤれねぇじゃん。」
「だからゴムは必須。妊娠でもさせたら責任取れって迫られて遊べなくなるからね。」
「石動さんまでー。」
ほら、やっぱりね。
「そう言って大和だって女好きだろ?」
「当たり前ですよ。お2人のお陰で鍛えられましから。」
「若いときは愛だの恋だのと言うが、歳を取るとそんなん関係なくなるもんだ!」
ガシッと日下部さんに肩を組まれて酒臭い息がかかる。
「いかに面倒が少なく、股をすぐ開く女を捜すかだよ大和。」
「石動さんはすぐ見つかると思うッスけど・・・・。」
「んだよ、大和。俺には見つけられねぇってか!?」
「あっ、ち・・・違うっすっ!!日下部さんと石動さんは、ってことッス!!!」
「大和てめぇ。この俺を忘れるとは、いい度胸してんじゃねぇか!」
く、日下部さんっ!か、顔がち、近いッス!!!触れそうッス!!!するならBLドラマの中だけ・・・・・。
「んんん゛っーーーーーーーっ!!!」
「おおっ。」
・・・・・石動さん、そこ拍手じゃなくて助けて欲しいです。日下部さん、本気で俺(男)にベロ入れないで欲しいです。さっき言ってたじゃないですか、"男じゃすぐ萎える"って。どんだけ、俺ん中をかき回してるんですかっ!!!
「・・・・・っぷはっ!!」
「やべぇ、つい本気出しちまった。汚ねぇな、おい。」
汚いなら、最初からやらないでくださいよっ!!ノリノリでやってたじゃないですかっ!!!
って、思いっきり口を擦って、消毒とか言ってビール飲んでるしっ。
「日下部さん直々に濃厚キスシーンを見せて頂いて、勉強になりまた。」
「伊達にBLで攻めをやってるわけじゃないぜっ!」
で、そこでピースって・・・・・子どもじゃないんですから。あぁ・・・・・っ。
「よかったね大和。これで受けは完璧だよ。演技の抽斗が増えてよかったじゃないか。」
「・・・・・・アザース。」
すごく楽しそうに言わないで欲しいです。S属性の石動さんだから、思うだけ無駄だけど・・・・・すごく、すっごく、悲しくなります。俺、泣いてもいいですか?
小刻みに震える俺を放置して、日下部さんたちは話を始める。
「おい、そろそろ口直しに解散しないか?」
「いいですね。日下部さんの相手はもういるんですか?」
「あぁ、相性のいいヤツがな。お前は?」
「グラドルとこの後、待ち合わせです。」
「石動ばっかいい女捕まえやがって羨ましいな。今度紹介しやがれっ!」
「紹介しなくても日下部さんはもう十分いるじゃないですか。」
あは、あははっ・・・・・なんてレベルの高い話しをしているんだ。この2人は。
「大和は?」
「俺の濃厚チューにまだ酔いしれてるのか?いい加減目ぇ覚ませっ。」
「覚まさないんだったら、日下部さんの続き僕としてみる?」
石動さんの綺麗な顔が俺に近づいてくる。日下部さんにされたら、誰にされても一緒だし、石動さんなら正直抱かれてもいいし、さらに抽斗が増えていいと思・・・・・
「ねぇ知ってた?お猪口一杯に注がれた醤油を飲んだら翌日死んじゃうんだって。大和飲む?」
・・・・・・・・!!!?
「うっす!あ、いらないッス!!堺大和、ただいま戻りましたっ!!!」
敬礼のポーズを取る俺。上下関係関わらず敬語を使う石動さん。黒い笑顔が怖いのです。
「で、大和。そろそろ解散しようと思っているんだけど、この後どうするんだい?」
「えっと・・・・家に帰って彼女の相手をします。」
「相変わらず女の家に転がり込むのが上手いな、大和。羨ましいぜ。」
「可愛い顔してますからね。女性の母性本能擽ってるんですよ、それも天然ですから性質が悪い。」
「お前らがそうだから、草食系男子とか言われて男がバカにされんだよ!」
「別に僕は草食系じゃないですよ。食指が動かないだけです。」
石動さんが本気出したら、マジで無敵だと思うんだ。だって、怖・・・・いやいや、男が惚れるくらいの容姿、そして声っ!!性格Sでこんな男性に惚れない女性いないでしょっ!!!
けど、女好きだから本気を出すことはゼロに近いと思ってる。そうだ、今度、タイプの女性聞いてみよう。
「モテる男は言うことが違うわ。せいぜい今晩、頑張ってくれや。」
「言われなくてもヤることはヤります。」
「ってことで、そろそろお開きとしようや。」
席を立って靴を履き始める2人。慌てて俺も立って財布を取り出す。
「日下部さん、お金いくらになりました?」
「アホ、ガキに払わせるかよ。黙って奢られとけ。俺より稼い時、そんときゃ綺麗な姉ちゃん侍らせて楽しませてもらうからよ。」
「ありがとうございます。ごちそうさまですっ!!」
日下部さんに向かって思いっきりお辞儀をする俺。こんな男らしいところが好きで、いつか俺もこんなこと言えるようになりたいと思いっている。綺麗な姉ちゃんは、聞かなかったことにするけど・・・・。
店を出ると風を切る人がたくさんいる。俺は首を一瞬すくめて足を踏み出した。
初めて東京に出てきたとき、空が狭いこと、灰色の空気に目や喉がやられたっけ。今じゃ、すっかりこの空気に慣れて何事もないように過ごしている。
俺の住んでいた街や風景は色濃く続き、その中をバカみたいに走っていた。走るたびに、周りの色に染まっていくのが楽しかったっけ。それと反対に人間の色が濃いのが東京と言う街である。これだけの色の中で俺を探すのは大変で、いっそ東京の風景に紛れこめればどれだけ楽かと思った。
この仕事に就けて、少しずつではあるが仕事が増えている。とてもありがたいことだが、ただでさえ個性的な色が濃い世界。その中で作者やクライアントの求める色を持つものだけが選ばれ、その色を出さなければならない。求められる色を俺達は一生懸命出して、ひとつの作品を作る。すごく達成感がある仕事だ。ただ、俺の色がどこまで求められるのかわからない。その恐怖に毎日怯え過ごしている。どんなに仕事がある先輩たちだって怯えてるもんな・・・・。だから俺は今以上に強く鮮やかな色にしていかなければならない。俺が歩く道は死ぬまで続くんだと思う。
今が、正念場だ堺大和。ここから上るか落ちるかが決まるんだ。パンッと両頬を叩いて気合を入れる。ポケットに押し込んだ携帯が主張し始め、画面を覗く。今のご主人様から連絡が届いた。待たせるわけにはいかないな。そう、夜空を覆いつくすネオンの光を見ながら俺は家路へを足を速めた。