「詩」 蕭条の宴 | 晴れた日は目玉焼き(Zero☆shion)

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他愛ない日々を自由気儘に
そんな想いを綴っていく
言の葉ブログ。。。✏️

 

 

一、

夜泉揺れる此ノ夏の宵 

闇陰に噎び泣く声
紅く滲む血ノ花の色 

怨念晴らしの涙に染まる

月 翳り消え出でる 

髪 揺れし残影
障子に 憂し忍ぶ影 

蕭条の骸か
空蝉は朧気に 

隠世へ捧ぐ
哀しい神子の嘆き 

存在も忘れ

うな垂れゆく 

柳葉の後ろ
転がり落ち 

燃え塵

命祀る祠にそっと 

祈り詠う白の花びら
心癒す誠の光輝 

終の住処に木魂する風


二、
傷 痛み砕け逝く 

炎に朽ちる霞  
瘡疾うに剥がれ堕ち 

静かなる御贄は
白々と明けてゆく 

天上に昇り
跡形もないままに 

終末へ急ぐ

名も無き身に 

起きた悲哀劇
いつか記憶も 

泡沫

影見辿る寄香の縁  

幽ノ宮儚き宴
不知ノ森響き渡るは 

匪に眠れし神子の叫びか  


命祀る祠にそっと 

祈り詠う白の花びら
心癒す誠の光輝 

終の住処に木魂する風


 

※ルビ無し