小説☆妻の終活 どちらかと言うとおじい世代に読んでもらいたい小説、そして感動の涙でした | 薔薇の下僕の徒然

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庭、治療、華流ドラマ感想を。コスチュームジュエリー作家。乳癌ホルモン療法9年終了。ピンクリボンアドバイザー。作品紹介出店告知はTwitterに移行→designedbyrosa 作品→ ✳︎https://www.creema.jp/c/gardenia


 赤薔薇クローバーピンク薔薇こんばんは。

 相当感動した小説、 
 
 妻の終活  坂井希久子著書



  メモ自分の残りの時間を知った妻が、70歳の
亭主関白で家庭をかえりみなかった、仕事一筋の家事も何にもできない夫に、この先1人になった際の生きるよすが、を教えて遺していく話。
この奥さんの深い愛情でもあるかなあ。


 題名からして暗そうなんですが、実は妻と夫と、娘2人を絡めていて、多分読者なら、ああそれウチの話か!って、思うところが沢山出てくる、時に笑いも涙もありの、素敵な話でした。
この中の、感情的になりがちな長女の父親に対する態度がまあ、ロサと酷似していて笑ってしまった。



 後半は号泣しながら読んでいました(ティッシュで鼻かみまくりみずがめ座泣き笑いキューン愛
なぜかって、先逝く妻が、旦那に庭の薔薇のお世話を頼んで教えていくんですよね。

まあ、ロサだったら自分が死んだら夫婦は解散で、旦那には次の人生リセットして好きに生きてくれ、薔薇は土に還ればいいと思ってますけど。

 ロサは乳がん告知されて、手術までに数週間準備というか、心の準備期間があったので、もしかしてこの春の薔薇の開花は見られないかもしれない、と思いながら、雪の降る日は箒で薔薇枝の雪を払ったり、誘引剪定は一人で泣きながらやっていました。
 ちょっと思い出してしまった。
そして、8年目の今年の春も薔薇の開花を眺められることに、感謝です。


 赤薔薇妻に読んでもらうより、是非、夫の立場の人に読んでもらいたい小説でした。
世のおっさん、おじいたち、読んでみてね本