だーさんが私に対しても凄く気を遣っていたということに気付いたのは、うつ病とわかった後でした。
だーさんは、優しく、頑張り屋さんで、努力家で、忍耐強く、朗らかな人でした。
けれど、時々人が変わったようにキレ たり、自暴自棄 になったりすることがあったんです。
問題事項が重なったりするとパニックになり、パニックになった自分を落ち着かせる事に一杯一杯で、原因となった対象となる物や人を非難することがありました。
だから、私はずっと昔から少しだけだーさんが怖かったのです。
そして・・・・・。
だーさんがうつ病になってから、それが如実にあらわれるようになりました。
だーさんは私に対して支配者となり、 そして私はだーさんに支配されました。
だーさんは、自分を責める事を恐れ私を責めました。
私に、自分と同じだけの苦痛を要求しました。
要求に即時回答を求め、自分の回答と違うとそれに腹を立てました。
過去のあれやこれやを蒸し返し、それに対してどうだったこうだったと責めました。
人間不信だったために試し行動をしました。
自暴自棄になりODをしました。
自分がこうなったのはお前のせいだと罵りました。
私は、自分のせいでだーさんが病気になってしまったのだと自分を責め、嘆きました。
私が自己犠牲を強いることで、だーさんの満たされない心を埋めなくてはいけないと思い、必死に埋め合わせをしました。
私が自分の弱さを見せないようにと強がっていれば、本来の弱さを指摘れさ落ち込みました。
言い返せばその倍以上言い返され、黙れば逃げるなと責められました。
試し行動に対しても必死に受け入れようとしました。
いつか変わってくれる、そう思ってひたすら耐え続けていたのです。
でも、だーさんは一向に変わる気配がないどころかエスカレートするばかり。
不平不満ばかり。
私は、これだけ苦しみに耐えているのに何故変わってはくれないのかと不安になるばかり。
そして、私も不平不満が積み重なっていきました。
人が変わったようになってしまっただーさん。
今のだーさんが本来の姿なのか、だーさんが口に出す言葉は本音なのか。
今のだーさんが言っている事は、脳が言わせている被害妄想なのか。
昔のだーさんは仮の姿だっただけ、仮面を被っていただけなのか。
今のだーさんがありのままの姿で、仮面を取っただけなのか。
私は、毎日毎日だーさんの気分、機嫌に振り回され、そして心も体もボロボロになっていきました。
だーさんはおおっぴらに『死にたい』とか『死なせてよ』とかって言いました。
それと同じように私も毎日『明日、目が覚めなければ良いのに』って思っていました。
『私だって死にたい』
そう言いたかったけれど、それだけは絶対に言っちゃダメだって心に誓っていました。
だーさんを守るために。