子育てをしながら社会復帰して1年半、忙しいながらそれなりにリズムを掴めてきたちょうどその頃、一通のお知らせが届きました。ずいぶん前に通っていた学校から・・・内容は、IFAの第1期生募集についてでした。


私がアロマテラピーに出会い、勉強を始めたのは8年ほど前のこと。それから出産・子育てと忙しくなり、アロマを時々活用する程度の生活になってしまいました。それがひと段落し、余裕が出てきた頃にタイムリーに舞い込んだお知らせだったのです。『ただの偶然じゃない!』なんだかそんな風に感じた気がします。『来るべき時に来たチャンスだ!』本当にそんな感じでした。


仕事と小さい子供をもちながら、果たして続けていけるのか・・・当然そんな不安もよぎりましたが、せっかくアロマの勉強を再開するチャンス、ここで一歩踏み出そう!何とかなるはず!と決心したのでした。


講義の始まりから、連続9日間という難関が・・・ゴールデンウィーク全てをつぶしての講義です。しかし、始めたものは後には引けないと思い例年夫の実家に3人で帰るところを、『私は帰れないからどうしよう。そうだ、今年は2人で帰ったら?』普段子供の世話もする暇のない夫が、なんと協力してくれました。それも、ちょうどボディーワークの期間中で、本当に助かりました。そんなこんなで、かなり不安だった連続講義も乗り切ることができました。


毎日仲間と顔を合わせることができ、通常の講義よりもずいぶん親しくなるのが早かったと思います。とくに私は、ほとんどのメンバーと違う時期に通っていたため、溶け込めるのかどうか不安でした。アロマの仕事をしている訳でもなく、ついていけるのか・・・という心配もしていました。でも、集中講義のおかげでそれも解決していきました。きつかったけれど、得るものは大きかったと思います。


集中講義が終わり、2ヶ月ほどの自己学習期間。これが最悪でした・・・個人的に落ち込むこともあり、トリートメントの50症例を取っていくのがやっと。山のような課題がまったく進みませんでした。これじゃ、受験資格も得られないなあ・・・と思いながら時を過ごしてしまいました。本当に、ブランクの時期でした。


そうこうしているうちに、また後半の講義が始まり、仲間の顔を見て何とほっとしたことか。会わない間に、皆色々な辛い思いをしていました。自分だけじゃなかった、それに一緒に頑張っている仲間がいる、改めてそう感じました。私は子供もいてフットワークも軽くなかったため、講義のない間はメンバーと会う事もなく一人途切れている気がしました。でも本当に、皆の顔を見てホッとしたんです。そこからは、試験が近くなるにつれスパートをかけました。改めて、『自分は短期集中型だ』と自覚しました。毎日夜中まで、我ながら良くやった。裏を返せば、早めにやっておけばよかったのに・・・


ついにやってきた筆記試験では、時間切れで飛ばしていたところが出題され、もっと早くに取り掛かれば・・・と後悔もありました。でも、終わった後の、何ともすがすがしい気持ちは随分久しぶりの感覚でした。その後のお茶会で、仲間と急接近できた気がします。実技試験は、今までやってきた知識・技術の集大成。体調管理に気をつけていながら、ちょっとしたトラブルで万全ではなかったけれど、自分のもっているものは全て出せました。


試験の時のクライアントさんが、今までで一番オイルブレンドの難しい人だったのです。いつもオイル選びはプレッシャーなのですが、非常に香りに敏感、使えないオイルもある方でした。中年の女性の方ですが、ローズオットー・ネロリ・ゼラニウム・クラリセージ・ラベンダー・グレープフルーツ・・・ダメでした。


エッセンシャルオイルを色々な視点で見ること、それをひしひしと感じた試験でした。


ここで、実技試験のポイントを自分なりに振り返ってみました。長くなるので、これについてはHPで・・・


http://www.geocities.jp/rosadamascena2006/IFAexam.htm



試験後、試験官の方と個別に面談がありました。


小平さんからの、私へのメッセージ

『あなたは、とても姿勢が良い。そして、クライアントさんへの気遣いがすばらしい。クライアントさんの状態をホリスティックな観点で見ようとしている。とても将来性があり、すばらしいセラピストになれる可能性を持っている・・・』と


きっと試験官の人柄のおかげと感謝しています。冷静にやったつもりでしたが、試験官との面接の最後についつい涙が出てしまいました。自分でもびっくりでした。試験官は、IFA本部で活躍されている小平悦子さんだったのですが、思わず握手を求めてしまった・・・


一生忘れません。


このIFAコースを受講して、自分に自信が持てるようになりました。アロマの知識だけではなく、やろうと思えばどんな状況でもやれるんだ、という自信を得ました。それから、大事な仲間も得ました。


私の元へ1通のお知らせがきて1年。不思議な力を感じます。昔勉強していたアロマを、ともすれば忘れてしまったかもしれません。それなのに、この1年で更に深い勉強をし、無事に試験にチャレンジすることができました。



言葉には出さないけれど、私をそっと見守ってくれた家族に感謝します。