眠り・夢・恋


いつからだろう?夢をあまり見なくなった。中高生の頃は、夢の中の出来事で悲しい思いをすると、涙を流しながら夜中に目覚めたりすることが、しばしばあったのに。


でも昨夜、そんな夢が久しぶりに訪れた。

セロトニンがたくさんでればいいなぁ、と、

そんなことばかり考えている。


その夢の内容は忘れてしまったのだが、代わりに高校時代と思しき夢を思い出した。その時は(いつも通り)FM TOKYOをつけっぱなしで寝てしまったのだけど、夜中にさだまさしの新曲「驛舎:えき」がかかって、曲の終わり頃に目が覚めた。美しいメロディは却って覚醒刺激になり、しばらくは眠れなくなった。しかも歌詞に感極まって泣いている。


おそらく眠りながらも、無意識に歌詞を聴いていたのだと思う。そして、自分が追っても追っても、なお求められないものを強く意識していたに違いない。


僕は、目覚める直前、夢の中で、当時告白出来ずにいた、想い人の荷物を運んでいた。上京したが大都市の空気に馴染めず、帰省してきた彼女。二人の距離が、最も近づいた至福の「春」がそこにあった。


しかし本当の春は訪れなかった。やはり夢は夢。

「希望とは果たされぬ約束である。」


驛舎 さだまさし