あす(10/4)、北海道先行で、大泉 洋主演「ぶどうのなみだ」という映画が封切られます。北海道空知(そらち)地方を舞台にした、ワイン醸造の物語です。AIR DOの機内でも、帯広のホテルでも、この話題は大きく取り上げられていました。空知地方は帯広のある十勝地方よりも、ずっと札幌寄りで、岩見沢市が中心都市です。この付近は日本有数の豪雪地帯。積雪は2mにもなりますが、この雪が毛布となって葡萄の木は凍結することなく春を迎えます。映画では、東京で夢破れた主人公が、父親の遺した葡萄畑でピノ・ノワールの醸造に取り組む姿が描かれます。

 ところで、今回の帯広滞在で僕が口にした赤ワインは、「清見」という有名な十勝ワイン。「十勝ワイン」とは十勝地方の池田町というところで生産されるワインのことですが、空知と十勝では気候が全く違います。太平洋側の十勝では雪はあまり降りませんが、気温は-20度にもなるため、葡萄の木はそのままでは凍って死んでしまいます。「清見」は葡萄の品種名で、もとはフランスから輸入したセイベルという木から突然変異で生まれた生産性の高い種類ですが、さすがに凍結には耐えられません。そこで行われているのが「培土」という方法で、雪の代わりに土の中に葡萄の木を埋め、越冬させるのです。この話を伺ってから清見を一口含むと、ワイン醸造にかけられた情熱が伝わってくるような気がします。

「ぶどうのなみだ」、10月11日”心うるおう”全国ロードショーです。

http://budo-namida.asmik-ace.co.jp/