高級感漂うホテルの茶店の客層は色々だ
茶店の奥はバーになっていて
昼間でも２組の客がカウンターに座り
酒らしき物を飲んでいる 宿泊客か？仕事サボった会社員か？
または早めに仕事が終わった営業マンか・・・？
カウンターの置くにはバーテンダーらしき人もいる
茶店の窓際はラウンジになっていて
やっぱこういう場を好むのは女の方が多いのか
半分は女性客２人が多かった
その中に私の後ろの席で仕事の話をしている男２人がいた
その男と目が合った
しかし瞬間的に男はつんっと目をそらしてしまった
「何だ！いやらしい男めっ！！」私はチッと思った・・
ホテルのラウンジとは非日常。。。しかし
来ただけで何か劇的な出会いが起こると思うのは田舎者・・・・・ホホホ・・・
私は友人とダラダラとムダ話をし
男もずっと仕事の話をしていた
男の顔はよく見てないが、
土地柄と職業柄ファッションセンスにうるさい職業だろう
そんな風貌だった
茶を飲み帰るとき、偶然その男とエレベーターで一緒になった
洒落たホテルのエレベーターの中は
お洒落な写真が飾ってあり
私は友人に「この写真は。。。どこの国のホテルかな。。？」と聞いたら
なんとその男が「この写真は戦前のこのホテルの写真ですよ」と答えてくれた
すると友人が「まあそんなんですか、ゴニョゴニョゴニョ・・」と話はじめた
男は途中階でエレベータを降り「それでは」と去っていった
その後だった
エレベーターのドアが閉まりかけくらいの時に
匂ってきたお花畑のような匂い・・・
とてもいいにおいだった・・・
「何？この匂い？このエレベーターの匂いかな？」
「いいえ、きっとさっきのイケメンの香水よ！」
私達は言い合った
そしてエレベーターが１階に着くまで
その男の残り香を２，３度嗅いだ
粋な香水のつけ方だ
本人がいるときは匂わず
エレベーターを去った後に
ホワホワホ～と室内に香り立つとは・・・
それも女２人が感心しウットリするお花の匂い・・・
こんな香り初めて
もしかしたら日本では未発売で
自分の独自のルートで手に入れてのかな？
彼の職業柄？？
さすがファッションセンスのある男は
香水のつけ方が違うぜよ！！
今でもあの香水の名は何なのか
考えている
もう一度嗅いでみたい
嗅覚の刺激は～
恋の始まり～
詮索のしすぎは～
愛の終わり～