アイシールド21に学ぶアメフト 第2回 ポジションを知る!オフェンス RB編 | アメフト交差点

アメフト交差点

アメフト知らない人、大歓迎。アメフト話し出したら止まらない人、大歓迎。(笑)NFLファン、Xleagueファン、学生アメフトファン、などなどジャンルは問わず、盛り上げていこうという趣旨のアメフトブログであります!
Twitter→ https://twitter.com/hidebounflboy

「アイシールド21に学ぶアメフト」、企画第1弾は
ポジションを知る! です('ω')!

あ、本編の画像とかを使うと著作権的な問題とかが気がかりなので、マンガの第何巻の何話に関連したことが載っているかを記載しておきます。
もともとマンガを教科書がわりにやっていく企画なので、それを開きつつブログを読んで頂けるとわかりやすいかと思います!

基本的なキャラクターとかは アイシールド21.COM のキャラクター紹介を見て頂ければ。
Yahoo!の画像検索 でもいろいろ出てきます(笑)

アメフトにはそれぞれ専門職に分かれて役割を担っている選手たちがいます。
自分の持ち味をいかして、チームに貢献するという感じなので、
1人で走れてパスも投げれてキャッチもできてブロックもできて相手をなぎ倒すこともできて、っていうことまでは要求されません(各ポジションにおいて必要とされる様々な技術はありますが)

アイシールド21:第3巻・23話「夢やぶれて」
でも、

蛭魔「なんか ひとつできる奴が欲しいんだよ」
栗田「専門職のゲームだからね」


っていう風にアメフトの独特なポジション分けについて話されています。


がしかし、いざアメフトを見てみようと思っても誰がどういうポジションで何やってるかを最初から区別するのは難しい。
(1試合通してみてるとだいたいはわかってきますがいきなりは難しい)

で、アイシールドを読んでて「セナが好き!」とか「ヒルマが好き!」とかあったらやっぱりそのポジションに集中して観ることをオススメしたいというのもありまして、とりあえずそれぞれのポジションをアイシーのキャラをまじえて紹介していきたいなと思います!


今日からしばらくは
オフェンス(攻撃)編。

その中でも今日は、主人公セナがメインでやってる
RB (ランニングバック) を紹介していきたいと思います!

で、まずランニングバックってプレー開始前はどこにおるの?
セナってどういう感じでボールもって走るの?
ということになるんですけども、↓の図を見てみましょう。
(アイシールド21:第4巻28話「ヒーローモンキー」
に出てくるまもり姉ちゃん作のメンバー表なんか
も見やすい)




ココ


図で色付きで示されていて「RB」と書いてあるところがランニングバックのプレー前のポジションです。
こちらの図は Wikipediaの アメリカンフットボールのポジション からひっぱってきました(笑)
フォーメーションによって少しいる場所がかわったりもするのですが、ランニングバックは一番後衛にいることが多いですかね。
上記の図は の形をしていることから「アイフォーメーション」と呼ばれます。

プレーが始まるとまずはQB(クォーターバック)がボールを受け取って、そのボールをRB(ランニングバック)に渡して走ってもらうのがランプレーであり、ボールを持って少しでも前に進むのがRBの仕事です。

泥門デビルバッツはこのフォーメーションからランプレーをすることが多いです。
なんで?
図をもう一度見てみましょう。
RBの前に FB(フルバック) というポジションの選手がいます。



この選手は同じランニングバックの仲間ともいえるのですが、ボールを持って走ることはかなりまれなことです。
フルバックの主な仕事は、リードブロッカーとなってランニングバックの走路を確保すること!
(リードブロッカーというのは、盾の役となってボールを持っている選手を相手の守備から守る役割で、ボールを持っている選手が走れる道を作る役割を担う選手。
リードブロッカーについて詳しくはブログ
 MAJIK MIRRORさん のほうでも解説されていますので、ご参照ください!)

作中、盤戸スパイダーズではタイトエンドの赤羽がその役割をやっていたようにフルバックの位置にTE(タイトエンド)が入ることもあります。

泥門では陸上部の石丸くんがフルバックをやってますwww
地味に彼がブロックをすることで、セナが走りやすいようになっていたんですね。

マンガのなかでセナがあんなに走りまくれたのは地味にFBの石丸や、栗田とか小結とかラインの選手たち、他の仲間たちがキョーレツに相手選手をブロックして走路を開いてくれてたからなんですね。

ランニングバックに必要とされるのは、もちろん相手守備を切り裂いていくスピードだったりもするのですが、体重やパワーもけっこう大事です。
アイシールドを読んでるとどうしてもブワーって駆け抜けていく印象が強いですが(笑)
実際はスピードをいかして超ロングタッチダウンをすることはなかなか無くて。
むしろ密集地帯で相手にドカドカ当たられても倒れないし怪我しない、っていうパワフルさも求められるポジションなのです!

まあでも近年では同じチームでもタイプの違うランニングバックをそろえてそれぞれの長所を活かせるような使い方をされることも多いです。

例えば、
①密集地帯をゴリゴリ進んで、確実に前へ進む大柄なパワータイプのRB
②それほどゴリゴリ進めないけど、スピードがあって小柄なタックルをしにくいRB
③パスキャッチがうまくて小刻みな動きが得意なRB

の3人をそれぞれシチュエーションに分けて使う、みたいな感じで。
例:①は確実に2ヤード3ヤード進めたい時②は大外をまわってグワーッとロングゲインを狙う時③は短いパスをしてキャッチの後走ってゲインを狙う時

専門職の中でさらに事業別になっているといいますか、ホントに何かひとつ特化してることを求められるんだな~ということが分かりますね。
このようにいろんなタイプのランナーがいるので、
「このRBはスピードがあって派手なプレーをしてくれて面白いな!」とか、
「この選手はあんまりスピードはないけれどタックルされても倒れない、強い選手だなぁ!」とかいう風に
その選手の特技や個性を楽しむのもなかなか楽しいです(´ω`*)


あとですね、マンガでは相手の守備選手、
特にLB(ラインバッカ―)という守備の2列目の選手
(王城の進さんとか、賊学の葉柱ルイとか、巨深の筧くんとか)
と1対1になるシーンがけっこうでてきますが、あんなに広いゾーンでRBとLBが1対1になることはほとんどないです。
狭いゾーンで1対1になることはありますが、あそこまでオープンスペースで対峙することは少ない。
守備の最後列のS(セーフティー)とオープンスペースで1対1になることはたまにありますが。
(西部の陸っくんとか、NASAのパンサーとか)

基本的には味方のブロックをどう活かして進んでいくか、どのルートなら進んでいけるかというのを瞬時に見分けてそこを走っていくというのが多いですからね。

1対1で勝つ、というよりは攻撃全体をいかして少しでも前に行くという形。

それとランニングバックで一番大事なのは、ボールを落とさないこと
アメフトではボールを落としてしまうことを「ファンブル」といいます。
もしファンブルしてしまったボールが相手にとられてしまうと、ひとたび相手の攻撃になってしまうという恐ろしい事態に\(◎o◎)/!

アイシールド21:2巻の11話「0.5秒のボディーガード」
で蛭魔がセナに教えたように、ガッチリとボールを抱え込んで絶対に落とさないようにしなければいけません。
片手で持つだけでもファンブルしてしまう危険性が高まるので、どうしてもボールを落としたくない時は両手で抱え込んでおきます。
いわゆる「ボールセキュリティー」というのは非常に大事なことです。

アメフトを見ていて解説の人が「ボールセキュリティーしっかりしないとダメですね~」って言ってたら、もっとしっかりボールを抱えておけ、握っておけ、ということです!


まぁいろいろ言いましたが、要は
味方の盾をうまく使いながらボールを持って走る役割
というのがランニングバックです!

非常にわかりやすいポジション!!

ちなみにですね、40ヤード走4秒2、光速の世界のスゴさが作中では何度も取り上げられますが、アメフトってなかなか40ヤード走が早いだけではうまくいかなかったりします。
もちろん独走状態になれば無双ですが(笑)、独走状態をどう生み出すか、というほうがポイントで足が速いからといって相手の守備を突破できるわけではないです。
それこそ味方のブロックあってこそであったり、ブロックがやられてもランニングバックの急速な方向転換とかで相手のタックルをしのいでこそであったりします。
セナは味方のブロックに加えてその方向転換がスゴイから独走できたりするんでしょうね~

光速の世界のスゴさについては、ブログ JETS狂の宴さん 「光速の世界とは」-検証アイシールド21 をご参照あれ!


☆おまけ☆
もう引退してしまいましたが、「リアル・アイシールド21」とも称されるスゴいランニングバックがプロリーグ(NFL)にはいました。



彼もスゴイ選手でしたが、今でもNFLにはバケモノ級のランニングバックはいっぱいいます(笑)
それはまた今度、選手紹介などやっていきますのでそちらをお楽しみに。

※ちなみに、現実のアメフトではデビルバットダイブみたいなダイブプレーをホントにやっておりますwwww
主にゴール前ではダイブすることが多いですね。
初めて見た時はビックリしてもう茫然としちゃいました(笑)