NFL(米国プロアメフトリーグ) プレーオフ初戦を簡単に! | アメフト交差点

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いやぁアメリカは寒波の影響で大変なことになってますね(>_<)
日本も寒くなりましたが、アメリカの映像なんか見てると全然恵まれてるほうなんだなぁと思ってしまうぐらいです。

さて、NFLのほうはいよいよプレーオフに突入して最高に盛り上がってきてます!!
今日は簡単にプレーオフの進出・シード紹介&プレーオフ初戦(ワイルドカードプレーオフ)のほうの感想を。

NFLは、
まずAFCNFCという2つのカンファレンスにわかれています(日本の野球で言うセ・リーグとパ・リーグみたいな感じ)

その各カンファレンスの中でさらに東西南北の4つの地区に4チームずつが分かれて所属しています。
4チーム×4地区×2カンファレンス=合計32チーム
が鎬を削るのがNFLです!

これら32チームはそれぞれレギュラーシーズンとして16試合を戦います。
(同地区のチーム同士の対決は1年に2回行われます。対戦相手チームはリーグが決めた規定によって毎年いろんなチームと戦うのですが、同地区チームとは毎年2回ずつ対戦することが決まっています!)

そしてこの中から地区優勝1チームずつがプレーオフ進出、その中で勝率の高いチームが上位のシードを取ります。
それにプラスして、各カンファレンスで地区優勝以外の勝率の高い2チームずつが第5シード・第6シードでプレーオフに進出することができます。
んで、シードが上になったら何かいいことはあるんだろうかということなのですが、もちろんいいことがあります。
上のシードになればなるほど、下位のシードのチームと対決することになります。
やっぱりレギュラーシーズンの勝敗数で低い勝率のチームとあたったほうが勝てる確率は高いんじゃないかということですね(実際は意外とそうでもなかったりするのがまた面白いんですがww)
あとは上のシードのチームはホーム球場で戦える!という利点があります。
アメフトにおいてホームで戦えるというのはおっきくて、観客の声で相手のチームを惑わすことができたり戦い慣れたフィールドのほうがやりやすかったりします。
なので上のシードを狙うこともまた重要で、レギュラーシーズンも最後まで楽しめる要因の一つになっているわけですね。

まぁ説明してるだけでもあれなんで、さっそく今年の組み合わせ表に行きましょう!


今年はAFCでは

第1シード デンバー・ブロンコス 13勝3敗 西地区優勝
第2シード ニューイングランド・ペイトリオッツ 12勝4敗 東地区優勝
第3シード シンシナティ・ベンガルズ 11勝5敗 北地区優勝
第4シード インディアナポリス・コルツ 11勝5敗 南地区優勝

第5シード カンザスシティ・チーフス 11勝5敗
第6シード サンディエゴ・チャージャース 9勝7


の6チームがプレーオフへ。

Q.ベンガルズコルツは勝率が同じだけどなんでベンガルズが上にいってるの?
A.この2チームは第14週直接対決があって、ベンガルズがコルツに勝っています。
なので、ベンガルズが上のシードにいくのです。

Q.チーフスは11勝をあげているけれど、第3シード第4シードの枠には入れないの?
入れません。
NFLでは「地区優勝」を重んじています。
ライバル対決に勝っていかに地区で優勝できるか、というのは見てる側としても楽しいですからね。
そういう厳しい地区内対決を勝ち抜いて地区優勝したチームを優遇するというのがNFLです。

ちなみに第5シードのチーフスは11勝をあげていますが、昨年は2勝しかあげられず最下位のチームでした( ゚Д゚)!!
この飛躍的な勝率UPもあるのがNFLの面白いとこの一つですね~


ではNFCのほうはというと、

第1シード シアトル・シーホークス 13勝3敗 西地区優勝
第2シード カロライナ・パンサーズ 12勝4敗 南地区優勝
第3シード フィラデルフィア・イーグルス 10勝6敗 東地区優勝
第4シード グリーンベイ・パッカーズ 8勝7敗1分け 北地区優勝

第5シード サンフランシスコ・49ers(フォーティーナイナーズと読みます) 12勝4敗
第6シード ニューオーリンズ・セインツ 11勝5敗

こちらも地区優勝重視のシステムの影響で勝率では勝ってる2チームがワイルドカードにまわることに。
AFC、NFCとも最終週までシードや進出チームが決まらない部分があったんですけどもこういう形になりました。


そして!
日本時間の5日・6日にプレーオフ初戦(ワイルドカードプレーオフ)が行われました。
第1シードと第2シードはこの週はお休み。
1週間休養をとることで次の試合には怪我人等も戻ってきやすくなるので、このアドバンテージも大きいですね。
対戦カードは

AFC
・第3シード ベンガルズ vs 第6シード チャージャース
・第4シード コルツ vs 第5シード チーフス
(左側2チームがシードが上なので、ホーム)

NFC
・第3シード イーグルス vs 第6シード セインツ
・第4シード パッカーズ vs 第5シード 49ers
(こちらも同じく、左側上位シードがホーム)

では試合結果と感想のほうにいきます!
※画像のほうはすべてNFL JAPAN.COMのフォトより。

チャージャース 27-10 ベンガルズ×

お互いにオフェンスがやりやすいように上下左右、フィールドを広く使うプレーをたくさんやっていました。
これをやることで守備に的を絞らせないようにするんですね~
最初から無理に点をとりにいくようなことはせず、お互いにじっくりじっくり攻めていく展開でした。
守備も頑張った試合だったのでそれほど点は入らなかったですね。
結果的には辛抱強く攻撃をじっくり組み立てたチャージャースが勝利することとなりました。
ベンガルズはファンブル(ボールをこぼすこと)をしてしまって相手にボールを奪われて、その攻撃権をうまいこと得点されてしまったり、パスをインターセプトされたりしてうまくかみ合わなかった部分がありました。
我慢しきれず無理に得点を狙おうとしてそのようなことが起きてしまった感じですね~(>_<)
チャージャースの粘り勝ちが素晴らしいといえば素晴らしいのですが、ベンガルズはちょっと焦りすぎたかなぁという気もします。
なんにせよ大きなミスをしてしまったことが敗因になりました。
ベンガルズのヘッドコーチ、マービン・ルイスはこれでキャリアの中でプレーオフ5戦5敗。
チームのメンバーを変えてもヘッドコーチがあの雰囲気だとあんまり成長できないという感じがぬぐえないのですが…
コーチも重要なファクターとなるのがアメフトなんで、そのあたりの動向も注目です!


○コルツ 45-44 チーフス×

今週のThe Gameといっても過言ではないでしょう。
アメフトを初めて見るという方にもオススメしたい試合です!
一時28点差チーフスがリードしててですね、こりゃもうコルツにはさすがに勝ち目はないな~と思っていたらジワジワ追いついてまさかの逆転勝利‼
いやぁ分からないもんですねホントwwww
とりあえずNFL JAPAN.COMのハイライト動画のURLはっとくので、是非ご覧ください!
http://www.nfljapan.com/streaming/20140105-4116.html

コルツのQB(クォーターバック)、#12アンドリュー・ラックは3回もインターセプトされながら、めげることなくパスをバシバシ決めて最後逆転の長いタッチダウンパスまで決めてしまいました。
彼はレギュラーシーズンでも32試合中逆転勝利が10試合あるという、勝負強い選手なんですがプレーオフで、しかも28点差を逆転してしまうとは。
この精神力の強さというのはホントすごいっす。
普通だとヘコんでしまって悪循環になるところを、逆境になればなるほど力を発揮するのはすごいですね~
しかしかつてプレーオフで32点差を逆転したビルズとオイラーズの試合っていうのがあるのもすごいなwww


○セインツ 26-24 イーグルス×

こちらも接戦で、試合終了と同時にセインツが逆転のフィールドゴール(キック)を決める劇的な試合でした。
両チーム攻撃が持ち味のチームなんでバンバン点が入るのかなぁと思っていたのですが、意外にも前半は守備が頑張って6-7のロースコアゲームに。
しかし!
後半は両チーム持ち味の攻撃が上回りだして、点の入れあいという形に。
イーグルスのアップテンポな攻撃は見てて楽しいです(´ω`*)
セインツはパスが強いチームなんですが、この試合ではRB(ランニングバック)#22マーク・イングラムが頑張って100ヤード近く走りました。
これが勝因だったと言っていいでしょうね。
最後のセインツの攻撃は彼のランで時間を使いながら進んで(中で止まるプレー=インバウンズならば時計はどんどん進んでいきます)、時間をうまく使い切って最後はキックで3点を入れて逆転勝利と、お手本のような勝ち方でした。
OL(オフェンスライン)のブロックも褒めてあげたいですね!


○49ers 23-20 パッカーズ×

実はこの2チームは昨年のプレーオフでも対戦していて、その時はナイナーズが14点差をつけて勝利。
今年の開幕戦でも対戦があって、その時も6点差でナイナーズ勝利。
さて今回は!?という試合でした。
しかもこの試合はマイナス10℃とかいう中行われました( ゚Д゚)
マイナス10℃で半袖でプレーする選手たちもすごいけど、見に来るお客さん達もすごいと思うしそれがスタンドを満員にしちゃうぐらいの数の人が見に来るんだからさすがですwwww

この試合は攻守ともにお互いのいいとこがいっぱい見れた面白い試合でした。
ナイナーズの守備はリーグ32チーム中3位というだけあってパッカーズの得意なパスを思うように通させなかったし、そんな中でもパッカーズのB#12アーロン・ロジャースはプレッシャーをかいくぐりながらパスを投げたし、
http://www.nfljapan.com/streaming/20140106-4134.html

逆にナイナーズのQB#7コリン・キャパニックはプレーが崩れた中でも自分で走って逆境を打開しちゃうし、
http://www.nfljapan.com/streaming/20140106-4129.html
ほんとレベルが高くて面白かったです。

20-20の同点で残り数分、このままスコアが動かなければ延長(オーバータイム)に突入、というような状況だったのですが最後はキャパニックが自分で走って大きなゲイン、そしてキッカーの#9フィル・ドーソンがしっかりとフィールドゴールを決めて勝利というこちらも素晴らしい勝利でした。

NFCの2試合で言いますと最後に攻撃権を持っていた方が勝つんだ!というような感じでどっちが勝っててもおかしくない感じでした。

そしてこの4試合の結果を受けまして、プレーオフ2戦目(ディビジョナルプレーオフ)の組み合わせが決まりました。

AFC
・第6シードのチャージャースが第1シードのブロンコスと対戦
・第4シードのコルツが第2シードのペイトリオッツと対戦

NFC
・第6シードのセインツが第1シードのシーホークスと対戦
・第5シードの49ersが第2シードのパンサーズと対戦

シードが上のチームほど下位シードのチームと対戦するというルールなので、勝ち上がった第6シードとは第1シードのチームが対戦する、ということになります。
そして第1、第2シードのチームがこの週はホームで戦えるということになります。

いや~しかし今年も何が起こるかわからない展開で面白い(*´▽`*)
今からでもまだまだ間に合います、是非見てみて下さい!
あと2試合勝利すれば、最終決戦スーパーボウルへコマを進めることができます。
非常に楽しみです!!