幸い、19号の猛烈な雨風の被害はなかった。
『命を守る行動を。』
尋常ではない事態を感じた。
普段、おっとり刀に構える自分も
さすがに水と食料の3~4日分をどうにか手に入れた。
家族がいる。責任がある。
車にガソリンも入れておいた。
町から水が消え、パンが消え、LEDライトに乾電池。
いろいろ消えた。
電気、ガス、水道の水が消えなかったのは
奇跡的な幸運だった。
日本全国、災難にあっている。
こんなとき、積極的になにかをするほどの
余裕はない。
ただできるのは、自分だけの安全圏を作らない。
こんな事態だ、不足や不便が起こって当たり前だ。
なにもできないが、せめて自分くらいは
さらなる食料や水の買いだめは止めておこう。
正直、ボランティアに出る体力も時間もない。
自分と家族の面倒で手一杯だ。
懐具合だって、そう暖かいとはいえない。
せめて、我慢しよう。
少しの不足と不便を飲み込もう。
被災地の人たちと
少しだけ、ほんのわずかな気持ちだけ
不足と不便を分け合う気持ちだけ。
そんなことを思っている。