「パコと魔法の絵本」という映画が好き。実写とフルCGを組み合わせた見応えのある映像は、まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのように派手で、めまぐるしくシーンが切り替わる。
登場人物は人数がそこそこ多いけど、全員のキャラクターが濃いため、すんなり頭に入るのも嬉しい。
そして何よりストーリー。演出や雰囲気は子供向けに思えるが、これはぜひ大人に見てもらいたいですね。公式キャッチコピーの「子どもが大人に読んであげたい物語」という意味がよく分かります。
この映画、もともとは「ミッドサマーキャロル」という舞台ですが、映画になると聞いた時は少し不安でした。一人一人の個性は強いものの、そこまで大きな事件が起きるわけではないし、映画だと地味になってしまうのではないかと。
しかしそんな素人の心配は杞憂でした。
CGで彩られた華やかな予告編を見て、これは観に行かねば! と思いました。一体どんな内容になっているのか確かめたくて、珍しく映画館に直接観に行きました。
……ああ、観に行って良かった。笑って泣けて満足出来る、個人的には最高の映画だと感じられました。公開日は2008年と古めですが、もし興味があれば一度見て欲しいです。合う合わないは人それぞれとはいえ、何かを見た人の心に残してくれるはずですから。