六本木 武勇伝 完結編の続篇ー其の壱

前回までのあらすじ

それは午後10時から次の日の

夜明けまでに起こった出来事である。

（テレビドラマ２４風に声を出して読み上げる事）

銀座高級クラブをはしごした

３人の還暦軍団

　　　　　（そのうちの2人はれっきとした

　　　　　肩書を持つ稼業のお人である

　　　　　なぜか1人堅気を名乗る

　　　　　極道顔負けのいけ面が一人）

　　その３人の還暦軍団は

　　　　　若い綺麗なおねいちゃんを

　　　　　お持ち帰りするための

　　　　　アフターに

　　　　　西麻布のボエムを選んだ！！

3人の還暦軍団はさっそうと

　　　　　歳には似合わないい

　　　　　ハイカラなメニューを選び・・・

　　　　　（ハイカラでもなんでもおまへんけど）

　　　　「サラダ・スパゲティー・ピッザッ」

　　　　などなどをウエターにオダーした

　　　　通称「スーさん」は

　　　　見た目どころか

　　　　どこから見ても

　　　　バリバリの極道そのものである

その「スーさんの」

　　　　口癖が

「やらして～　洗って返すから・・・」

スーさん　

洗って返すって　何処を洗って　どう返しまんねん

顔には似合わないユニークな

会話を楽しむ人でもあった

　　　　　しかし優しさと気配りそして

　　　　　気前の良さは

　　　　　極道とはいえ

　　　　　堅気にはまねのできない

　　　　　気前の良さが

　　　　　やっぱりここでも

　　　　　チップの嵐

しかし極道としての気ぐらいは

素晴らしいものをおもちのお人である

ただ云えるのは

一度その気ぐらいに

唾でもかけようものなら

飢えた狼のごとく

腐った肉にも食らいつき

相手が息絶えるまで

戦いつづける

その生きざまは

彼の人生の半分を獄中で

過ごすことも良しとする

ようわかりまへんけど

機会が有れば今度ゆっくり

インタビューしときます

その狼のような極道中の極道が

なぜ？

一人の堅気と名乗る極道顔負けの

いけ面に一目も二目を置くのはなぜか

この後の事件の展開をみれば

うなずけるであろう

刑事　　わしらはちょっと席外すから

　　　　　あの若い２人に話して

　　　　　被害届出さんように

　　　　　説得出来れば

　　　　　わしらは引き上げますが

　　　　　被害届が出された時点で

　　　　　貴方は参考人として

　　　　　署に来てもらいますから

　　　　それではどうぞ・・・・

　　　　　それではどうぞって

　　　　　それって

　　　　　なんでんの刑事さん

　　　　　えらいこというな～

　　　　　この刑事はん　

あの生きのいいゴキブリの

　　　　おこちゃま２匹を・・・

　　　　　刑事さんもひどいな～

　　　　　なんぼあんさんらは

　　　　　泊りでひまやから云うて

　　　　　そのへんのマンガ読んで

　　　　　遊んでる場合やおまへんで

　　　　　しっかり仕事しなはれ～

　　　　　せやけど

　　　　　しゃないやんけ

　　　　　乗りかかった船や

　　　　　でもなんでやねん

　　　　　かたぎのわたしが

やくざの喧嘩の仲裁に

　　　　　おまけに　けつふきまで

　　　　　せんなならんねん

　　　　　でも

　　　　　被害届出されたら

警察の留置所か～

　　　　　しゃ～ないから

　　　　　話し始めましたがな

　　　　　名刺出しよりましたんや

若いゴキブリだけに

　　　　　しっかりした名刺ですわ

　　　　　なんか菊のご紋あしらった

　　　　　ぶあつうて右に傾いた　

　　　　　右翼ぽい名刺ですわ

　　若いお子ちゃまゴキブリ

けっこう　手ごわそうやな～

　　　　ここまできたら　

　　　　しゃ～ないやんけ～

行くとこまで行ったろか～

ボディガードもおることやし

　～おまわりさんあんたの事でっせ～

　　　　　ここ一番腹くくって

　「ファッションやくざ」

　　　　　やったろやおまへんか～

　　この後クライマックスへ突入～です

　完結編の続篇　

　　其の弐へ　　

　　　つづきます

　　　　　ペタが命でおますお忘れなく