山に登った後の数日…。
私は、学校を休みました。理由は……
“女性が経験すること”です……。
最初は、『筋肉痛かなあ?』と思ったんですが、
違っていました……
詩(あれっ!!? 足が痛い!!!(>д+)と…
なん…だか…体が重い……。どうしたのかな???)
私の異変に気付いたのは、ママでした。
ママ「うーちゃん、どうしたの?? あらまあ!
大変だわ!! お医者さん! お医者さん!!」
…で、すぐに診察してもらいました。すると……
女医「足のほうは、“筋肉痛なだけ”でした。ですが……」
ママ「大きな病気、なんですか!!!?」
お医者さんは、言いにくそうに言いました。
女医「お子さんは……“始まってしまった”んです……。」
それを聞いたママは、俯いて顔を赤くしていました。
私は不思議だったので、訊きました。すると……
詩「ママ。私の身体に、何が起きたの??」
ママ「“ママになる準備が、
始まっちゃった!”の…。だから……」
私は、悟りました。
“大好きだった運動が出来なくなった”と。
でも、悲しくはありませんでした。
“『ママが、くまを抱く姿』を見て、幸せそうだった”ので。
【お婿さん探し】の、
ヒントを教えてもらいましたが、心当たりはありました。
なので、“流れに身を任せることに”しました。
……
身体がラクになった頃……
こんな電話が、掛かってきました。
相手は、かなちゃんのお母さんでした…
伴美「もしもし、佳苗(かなえ:私のママ)さん?」
佳苗「何? 深刻そうに……えっ!!?」
伴美「イジメに、遭っちゃったの……。娘が……」
佳苗「大丈夫なの!!??」
伴美「静美(しずみ)ちゃんとこの、
りっくんが、やっつけちゃったの!
…で、テストの勝負を受けちゃったんだって!!」
佳苗「ええ~~~っ!? りっくんって、良くないわよね?
大丈夫なの??」
伴美「【売り言葉に買い言葉】だから、必死に勉強してる!
抜き打ちだから、どうかしら???(>_<;)」
佳苗「カンで、当たればいいんじゃない?
りっくんって、鋭いから!」
伴美「あぁ…。そうね!! …うん。
じゃあ私は、神頼みしてくる!!」
佳苗「待ちなさい。私も行きますぅ!
二人で行ったら、強力でしょ?
まあ。私は、りっくんのやる気を信じてるけどね。」
伴美「…。じゃあ、すぐに支度するわ!! またね!」
佳苗「は~い! またね~!!
…ってことで、ママは外出してきます。
ご飯は、食べておいてね。無理ならいいけど。」
詩「うん。解った…。(凄いコトに…なっちゃった…)」
こうして、“母たちのお百度参り”が始まったのでした――