ここから先がなかなか消化出来なかったところで。
うまく伝えられるかわかりませんが書きます。
そもそもコートドールに行きたいと思ったのは『調理場という戦場』という本を読んでから。
ほんとうは人間の生き方から出るダシが
「いちばんおいしいもの」なのです。
裏表紙に書かれたこの言葉に惹かれて、手にとった本です。
当日は電車で白金高輪の駅へ。
駅から歩いて10分くらいかな、大きなマンションの下にある商業スペース。
けっこうな大きさですよ、このマンション。
下をくぐります。
すると中庭があらわれます。
開店は12時。現在11時50分。
しばらくメニュー見ながら待っていると、少し早いのにドアがあき、笑顔で迎え入れてくれます。
入り口のソファに案内され、上着を預かってもらい、しばし待ちます。なんだか空気が凛と澄み切っています。
今思い出すのは、
窓際のテーブルに案内してもらった時に見たフロアの美しさ。
決して新しくないけど、きちんと磨き上げられた店内。
みずみずしいテーブルフラワー、優しく光るシルバーやグラス。
優しいまなざしで微笑むギャルソンやソムリエは必ず目が合う。
こちらの話は必ず最後まで聞き、適切に、でもユーモアを交えながらこたえてくれる。
パンのおかわりを出してくれるタイミングと量の絶妙なこと。
ワインのおかわりを聞きに来てくれるタイミング、料理を持って来てくれるタイミングはいつも話がひと段落してから。
のぞむものを察するだけでなく、それをさりげなく与えてくれる心遣い。
トイレのすみずみまでもてなしの気持ちが行き届いていて、トイレから帰ると席がさりげなく整えられている。
メインを食べたあと、自分の誕生日であることを忘れて
「デザートはいらないのでコーヒーを」と言った僕らに笑顔で対応し、
まずはコーヒーを。
そしてプチフール!
ここでやっと自分の誕生日ということを思い出す…
そして、そんなアクシデントに対応してくださったことにただ感謝。
帰り際、レジのところに置いてあった本を買い求めると
「シェフのサインをもらってきましょう」と。
お礼を言って、すこし待っているとまだサービス時間中なのにシェフ自ら出てきてくださいました。
握手させてもらいました。
強くて柔らかくてしなやかな手。
そしてまっすぐな目。
すごく熱いエネルギーをいただきました。
電車の中で、いただいたサインを見ると
この言葉を胸に毎日まっすぐに生きれば、いつかこの人に追いつくことができるのだろうか。
おいしいダシのでる生き方をしたい、そう強く思ったすてきな時間でした。






