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---よく聞いていたっけ
「灰ならし 灰は海辺の 潮にけり・・・・
灰ならし 灰は海辺の 潮にけり・・・・」って なんべんも同じ歌をくりかえしていてな。
<青年僧の回想>
肌寒き夜わたしは炉端を見つめていた
すると灰をならした跡が海の波に見え
自然に「灰ならし 灰は海辺の潮にけり」という上の句が浮かんできた
何とかこの句の下の句を完成させようと懸命になっていたら炉端の火が消えたのを気がつかないで
考え続けたいた。
そして朝方、ものすごい悪寒(おかん)におそわれて、わたしの身体はもう彼岸(ひがん)へと旅立っていた
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