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おとぎ草紙ぶろぐ-goza
「かわいそうに食うに食えず、ヤシャなぐなって(切羽詰って)盗賊なんかになったんだべ」と婆(ばん)様はボソボソとこんなご詠歌を歌った
おとぎ草紙ぶろぐ-syarekoube
河原は骨皮の痩せこげた死人(しびと)のやま~♪
孫三人もお婆んつぁん腹減ったと土食って~♪
なんてウメィ焼ぎ飯(めす)だべと~♪
ジャリジャリと砂を噛んでいだ~♪
おとぎ草紙ぶろぐ-ueruko
お婆んつぁん腹痛でと腹病みして~♪
ゲコゲコと黄色い唾吐いて死(す)んだちゃ~♪
おとぎ草紙ぶろぐ-いのり
「この大判小判は極楽見物のお土産としてありがたく貰って
行くがらね」とお不動様に婆(ばん)様は手をたたき
おとぎ草紙ぶろぐ-こばんと箕
茣蓙の上の大判小判銭っこをかき集め
入れた。
おとぎ草紙ぶろぐ-千両箱
おとぎ草紙ぶろぐ-かご
千両箱と紐が通ってだかごがあって背負(しょ)うばりだった
おとぎ草紙ぶろぐ-omotexe
「重でくて背負(しょ)ねぇちゃ」と
「半分さきだの若ヶ者さぁ残しておぐべ」と
茣蓙の上に半分おいて
おとぎ草紙ぶろぐ-仰ぎ見る
そして婆(ばん)様や極楽みやげと山笑うと
里の家(え)を目指してウンツキウンツキと
金剛杖をついて帰(きゃ)っていったんだど
続く