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おとぎ草紙ぶろぐ-1
そして婆(ばん)様は春になって
初めての鶯の声で目が覚めた
2おとぎ草紙ぶろぐ-2
「こごは」と婆(ばん)様は
腫れたマブタで薄ぼんやりした眼(まなぐ)で
3おとぎ草紙ぶろぐ-3
見渡したれば、そごは十年あまりも続いた
飢饉で集落の人だちがほとんど死んだといわれる
お不動集落の神社だった
解説
十年あまり続いた天保の飢饉は仙台藩の場合は盛んに新田開発を行い、実高で250万石を超える石高を有していたが、米作に偏った政策を行っていたため被害が甚大で、100万石未満にまで激減したといわれる。
4おとぎ草紙ぶろぐ-4
「さきだの盗賊だってこの集落の生き残りの若ヶ者(わげもの)だべ」
続く