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自分の家(うち)さぁ戻んのは楽だったど
何しょ 半里ばり行ぐど藩境で三里(約10キロ)も
戻(もど)っと吾の家(え)だった
ちょうど昼飯時(どき)で
戸の口(ぐち)まで来たっけ
嫁「何も谷さぁ落どしてまで殺せなんて言わねぇがす」
亭主「姥捨てなんぞ奥山のまっとまっと奥だど、こんど自分が帰(きゃ)ってこれねぇがら」
嫁「お不動の谷さぁ突き落とすたのすか!」
亭主「ああ面倒(メンド)くせがら そんなぐ したまでだ」
嫁「この鬼!」
亭主「何だってこのビデ!(方言で女の人へ罵倒するときなどに使う)」
そんな息子夫婦喧嘩しているところに
開け放った土間に
ガチャンと千両箱を婆(ばん)様は投げ入れた
驚いた二人は千両箱に駆け寄った
戸の口(ぐち)で婆(ばん)様は
「そいづは極楽見物のみやげだちゃ」
嫁「お姑母(が)っあん!生ぎでいだんだちゃ」
と婆(ばん)様に抱きついた
嫁「その顔何したの」
婆「極楽さ行ぐまえに地獄の鬼と喧嘩したどきついた傷だ」
亭主「悪がったお母(が)っあん!」と号泣した
婆(ばん)様も喉をつまらせながら
河原は骨と皮ばりの死人(しびと)の山~♪
とご詠歌を歌った。
この家(え)は二度と仲違(たが)いなどすないで
代々栄えたんだど
(これで伊達門中は栄えましたという宮城の終わりの決まり文句)
<録音、採話でないので語り部先生の書いたストーリーボードに沿って脚本化しています。全編できたら語り部先生に見てもらって直します。正確な学術的民話の記録ではありませんのでその辺をご理解ください。>
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自分の家(うち)さぁ戻んのは楽だったど
何しょ 半里ばり行ぐど藩境で三里(約10キロ)も
戻(もど)っと吾の家(え)だった
ちょうど昼飯時(どき)で
戸の口(ぐち)まで来たっけ
嫁「何も谷さぁ落どしてまで殺せなんて言わねぇがす」
亭主「姥捨てなんぞ奥山のまっとまっと奥だど、こんど自分が帰(きゃ)ってこれねぇがら」
嫁「お不動の谷さぁ突き落とすたのすか!」
亭主「ああ面倒(メンド)くせがら そんなぐ したまでだ」
嫁「この鬼!」
亭主「何だってこのビデ!(方言で女の人へ罵倒するときなどに使う)」
そんな息子夫婦喧嘩しているところに
開け放った土間に
ガチャンと千両箱を婆(ばん)様は投げ入れた
驚いた二人は千両箱に駆け寄った
戸の口(ぐち)で婆(ばん)様は
「そいづは極楽見物のみやげだちゃ」
嫁「お姑母(が)っあん!生ぎでいだんだちゃ」
と婆(ばん)様に抱きついた
嫁「その顔何したの」
婆「極楽さ行ぐまえに地獄の鬼と喧嘩したどきついた傷だ」
亭主「悪がったお母(が)っあん!」と号泣した
婆(ばん)様も喉をつまらせながら
河原は骨と皮ばりの死人(しびと)の山~♪
とご詠歌を歌った。
この家(え)は二度と仲違(たが)いなどすないで
代々栄えたんだど
こんで よんつこもんつこ さけた
(これで伊達門中は栄えましたという宮城の終わりの決まり文句)
<録音、採話でないので語り部先生の書いたストーリーボードに沿って脚本化しています。全編できたら語り部先生に見てもらって直します。正確な学術的民話の記録ではありませんのでその辺をご理解ください。>
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