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そして辺りは小暗く(こくらく)なって
婆(ばん)様は昼間の疲れから寝くなってきたし
腹は減ってきたし
もう辺りは漆黒の闇で何も見えなぐて
手探りで杉木立の列に導かれるように行ったれば
石段っこあったど
「オ!これはきっと神社に違げねぇ」と
また手探りで前へ進んだれば
高床作りの建物があって
「とりあえず今夜はここで夜露しのぐべ」と
そこの縁の下さぁもぐりこんでウトウトしたれば
チャリンチャリンと音してゴモゴモつう人の声したんだど
「なんだべ寄り合いでもあんだべか」と
縁の下がら抜け出して
また手探りで探ったれば
木の階段があったので手探りで登っていっれば
木戸の節穴がら
明かりっこ見えたど
そして婆(ばん)様そっこと穴っこ
覗いでみたんだど
昼間の谷の岩場登りで疲れで足がつっぱらがって
木戸さぁモタレれるようになったために
バッタと木戸が倒れで婆(ばん)様は中さぁ
木戸もろとも倒れですまったんだど
「ギャー亡霊!」「化け物!」「ゆっ幽霊?!」「いや幽霊より気色悪いべ」「オラ逃げっぞ!」
という三~四人の男だちの声がしたと思ったけ
ドタドタと出て行き 最後の男が婆(ばん)様の白髪頭をふんずけて
「ギャーーーーーーーーー!」と偉(えれ)ぃ悲鳴をあげて
あわてて高床の階段を転げ落ちたようだったど
「まんずまんずあの男だちなんだべ?」
とブツブツ言いながらろうそくの薄明かりで辺り見渡したれば
茣蓙(ござ)の上に大判小判や銭っこがいっぱい散らばっていで
黒塗りの千両箱があったんだど
「さてやあの男どもは盗賊だんべ」と
そばにあった干したらを齧り
そしてどぶろくの酒瓶から直にドクドクと
飲み干すたれば
ものすごい眠気がして婆(ばん)様
高いびきで寝込んですまったんだど・・・続く
<録音、採話でないので語り部先生の書いたストーリーボードに沿って脚本化しています。全編できたら語り部先生に見てもらって直します。>
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そして辺りは小暗く(こくらく)なって
婆(ばん)様は昼間の疲れから寝くなってきたし
腹は減ってきたし
もう辺りは漆黒の闇で何も見えなぐて
手探りで杉木立の列に導かれるように行ったれば
石段っこあったど
「オ!これはきっと神社に違げねぇ」と
また手探りで前へ進んだれば
高床作りの建物があって
「とりあえず今夜はここで夜露しのぐべ」と
そこの縁の下さぁもぐりこんでウトウトしたれば
チャリンチャリンと音してゴモゴモつう人の声したんだど
「なんだべ寄り合いでもあんだべか」と
縁の下がら抜け出して
また手探りで探ったれば
木の階段があったので手探りで登っていっれば
木戸の節穴がら
明かりっこ見えたど
そして婆(ばん)様そっこと穴っこ
覗いでみたんだど
昼間の谷の岩場登りで疲れで足がつっぱらがって
木戸さぁモタレれるようになったために
バッタと木戸が倒れで婆(ばん)様は中さぁ
木戸もろとも倒れですまったんだど
「ギャー亡霊!」「化け物!」「ゆっ幽霊?!」「いや幽霊より気色悪いべ」「オラ逃げっぞ!」
という三~四人の男だちの声がしたと思ったけ
ドタドタと出て行き 最後の男が婆(ばん)様の白髪頭をふんずけて
「ギャーーーーーーーーー!」と偉(えれ)ぃ悲鳴をあげて
あわてて高床の階段を転げ落ちたようだったど
「まんずまんずあの男だちなんだべ?」
とブツブツ言いながらろうそくの薄明かりで辺り見渡したれば
茣蓙(ござ)の上に大判小判や銭っこがいっぱい散らばっていで
黒塗りの千両箱があったんだど
「さてやあの男どもは盗賊だんべ」と
そばにあった干したらを齧り
そしてどぶろくの酒瓶から直にドクドクと
飲み干すたれば
ものすごい眠気がして婆(ばん)様
高いびきで寝込んですまったんだど・・・続く
<録音、採話でないので語り部先生の書いたストーリーボードに沿って脚本化しています。全編できたら語り部先生に見てもらって直します。>
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