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名人

「それ以来、わたしは埋葬された、この寺の炉端に」
「毎夜、出てくるのか」と歌詠み名人が声をかけると


「そなたは?」と聞き返し
「そなたと同じ歌詠みの端っくれじゃ さっきからきいておったのじゃが下の句を思いついたぞ」
「おお!是非、 下の句を教えてくだされ!」
と歌詠み化け物は名人に懇願した。



歌詠み名人は朗々と歌を詠んだ。

囲炉裏も海か 沖を眺むる~
と詠(よ)んで、下の句、つけてやったんだど。
「沖は」囲炉裏の「燠(おき)」、火を焚いたあとに残る炭火のことだぞ「燠(おき)」を「沖」と懸(か)けて詠んだぞ!
どうだ名人の歌ウメェべ!
「灰ならし灰は海辺の潮にけり
囲炉裏も海か 沖を眺むる」・・・・・・と下の句つけたれば、りっぱな一首になってな!
化け物も灰に吸い込まれるように消えて行き
それから二度とその寺に化け物出なぐなったんだど

ローソク


こんで よんつこもんつこ さげすた
(これで世の中伊達一門は栄えました。) 





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