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「そうか、では、オラ、が行ってみっぺ」とお寺さ、来てくれてな
仏像の影



そして寺の仏像の影さ、隠れたれば、夜中に出て、
男とも女とも見分けのつかねぇ、それはそれは青白くって気味の悪い化け物だっけど


灰ならし

そして炉端さ、ぺたんと座って、炉の灰、一生懸命ならしながら
ブツブツ歌っこのようなを言ってから
---よく聞いていたっけ
「灰ならし 灰は海辺の 潮にけり・・・・
灰ならし 灰は海辺の 潮にけり・・・・」って なんべんも同じ歌をくりかえしていんだど。


<青年僧の回想>
肌寒き夜わたしは炉端を見つめていた
すると灰をならした跡が海の波に見え
自然に「灰ならし 灰は海辺の潮にけり」という上の句が浮かんできた
何とかこの句の下の句を完成させようと懸命になっていたら炉端の火が消えたのを気がつかないで
考え続けたいた。
そして朝方、ものすごい悪寒(おかん)におそわれて、わたしの身体はもう彼岸(ひがん)へと旅立っていた・・・・続く

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