
東北地方には人と動物の婚姻の昔話があります。まぁ東北ばかりではないでしょうが、大まかに分類すると日本人は古代系アジア人種と新アジア人種に分けられると言われます。古代系と言われる人々は日本に元々住んでる原住民ですね。
東北には蝦夷という部族がいました。
平安時代頃に大和朝廷に侵略され、東北は大和朝廷の植民地になります。
大和から来た人々から見れば、蝦夷の人々は血の滴る獣肉を食らう、野蛮人だったわけです。それで蝦夷の人を熊や猿に例えた昔話が多いのだと言われます。
ヘビ婿のヘビは推理するにセックスの象徴でしょう、アダムとイブで禁断の果実
とは、セックスのことで、ヘビにイブが誘惑されたので・・・・。
娘が日々にやせ衰えていったのは、ヘビのしつこいセックスのせいでしょう。
ヘビとは並はずれた精力の野蛮人(蝦夷)あるいは山賊か盗賊の例えでしょう。
私はこの民話、絵本でそういったエロチシズムも絵で暗示させる表現の実験をして
単なる、昔話は素朴なお話の裏を描きたい。↓はヘビ婿の原文の前の部分です
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むがすむがす、ずうっとむがす。
あるどころに長者さま、いてね、
毎日、池のそばさ散歩していたんだと。
ある朝、池のそぱさ行ってみたら、
大きな青大将がカエルを呑むべどって、
カエルの片足半分ぱり呑んでいたっけど。
カエルは、「助けてけろ。助けてけろ」って言うように、
長者さまのほう見てるんだと。
「そのビッキ放してやれ。そしたら、おれの一人娘の婿どのにしてやるべ。
放してやれ。ビッキー匹呑んだだって、なじょになんだっけやあ」
したれば、ヘビがね、呑んでたビッキを放して、
するすると姿消したんだと。長者さまは、
「ああ、良かった。ビッキ、お前も早く逃げてげ、そして、その足の傷、早く治せな」って言って、通り過ぎたんだと。
それからしぱらくして、雨のぽっぽつ降る晩に、
とんとんとんとん、戸ぉたたく音したんだと。
「こんな雨の降る晩に、だれ来たんだや」って言いながら、
そこっと戸お開けてみたれば、頭からずぶぬれになった、
たまげてめんこい若ぇ者、立ってたんだと。
そして、 「いつかの約束を忘れたわけでがぃんぺ」って入ってきたんだと。
「さて、こいな若ぇ者と、なに約束したっけなあ」って、
とんと思い出せねぇがったっていうんだねえ。
そして、ふと若ぇ者の足もとさ目ぇやったっけぇ、
足もとがウロコになってたんだと。
「あんどきのヘビだな」って、ようやく思い出して、
「どこにぃ、この愛ごい一人娘、ヘビのお方になのさせられるもんでねえ。
あとの物はなんでもやっから、その約束だけは勘弁してけろ」って
たのんだげんとも、そのヘビ、どうしても聞かねえがったんだど・・・中略
