先祖からの贈り物民話---それは大切な 文化です みやぎの民話/宝手拭い

乞食(ホイド)は、~。「たった一杯の水でもいいがら、どんぞ呉(け)でけらいん」って頼んだだきとも~。 「駄目だ!うす汚い!ホイド坊主にウロウロされったんではオラ家(イ)汚(けが)れる」って旦那母様(ががさま)に言わいだんど

それを、離れた何処(どこ)で、ご飯の仕度していた女中のお花が、それを見で可哀想(もぞこい)と思って 吾(われ)の欠けたお椀にご飯を盛って、ホイド坊主を追っ駆けて!「坊さん、坊さん、これ私(わだす)の分っぷでがす。冷(ひゃ)っこ飯(めす)だきとも、これで良がったら食(あ)がいん」って、突(つ)ん出したら、ホイド坊主、ボロボロ涙流して~。 「お礼になんにもやるもの無(ねぇ)がら」って腰に下げた、コッ汚い手拭いば、差し出して---。
「こいづ(これ)で明日、顔洗ってみてけらせぇ」と手拭い呉(け)だんだど