『本公演3』
(チカ) 私はプレ公演を経験してるけど、
胸がドキドキして張り裂けそう。
でも美穂ちゃんとストレッチ体操なんかをやって。
それから美穂ちゃんからもら。たチョコをシャブ″ていたら
だいぶ気が楽になってきた。
(Go) 客席、ステージが暗くなった。
仁美ちゃんの開演のアナウンスが流れる。
舞台監督の沼辺さんが「はい音効さん開演のベルをお願いします」の
インカムによる合図で会場にブザーの音が流れる。
音効さんもインカムをつけていて、
舞台監督の指示がインカムを通して聞こえるのだ。
一回、二回、三回鳴った。
何回もリハをやってるになぜか、たったほんの数分なのに
三十分ぐらいに感じた。
やがてステージのホリソント幕(白い投影幕)に湖の景色が投影される。
千鳥屋さんの静かなシンセの音楽が流れる。
ステージの上にバレー教室の数人の女の子がうずくまっている。

その中の一人の子にスポットがあたり白鳥の湖みたいなバレーを踊る。
ボーロさんの「はい」の合図で将門さんのドラムが作裂し
ポー口さんのギターがうなる。
ステージの照明はなんかメラメラした照明だ。
溶暗になりロッキングチェアで編みものをするワニャー婆さんにスポットがあたる。
ここまでの段取りはプレ公演と同じなので
僕もチカもすっかり身に付いている
バッカスさんの指示でステージにスタンバイした。
場面ごとの転換は暗転と言って、

暗転、ホントに真っ暗にし場面を変える
全部会場もステージも真暗にして行なう。
床に張ってある蛍光テープだけが頼りだ。
僕らはバッカスさんに手をつながれステージにスタンバイした。
後はいままで同じで一度波に乗れば安心して演技に集中できた。---続く
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