『圧力7』
そしてまた育美ちゃんとお母さんが登場して
『私の娘は指導員にこう言われたんですよ
「ほんとうは上肢障害者はこの学校に入れない、お情けで入れたんだからモット真剣にやれ」と』
今度は野田のオッちゃんが登場し
『ここは障害者の職業能力開発校です。
上肢であるうと下肢であろうと訓練を受ける権利があり、
お情けなど存在しない。お情けと言うこと事態、
人間が人間を見下した発言だ。
確かに上肢障害者はなかなか就職できず
それから作業の基本は手であることはたしかです。
ただもっと科学的に作業療法士を雇うとかして、
その療法士の意見などを聞き、すぐに匙をなげないでほしい』
『このことに関して関係する部署にコメントをもらおうとしたのですが、
ノーコメントでした。
でも、どの機関や人の本音として、
このようなことは多々あると思います。
常にそのような世間の本音が、渦巻いてることを肝に命じて、
そんなこと、と闘わないければいけない。
またお情けに助けられていることも事実です。
お情けをチャンスと利用し、それ以上の既成事実を造り出せばいいのです。
ハンディとは、そう言うことではないでしょうか。健常者と同じことができますか』
「いずぬま」でワゴンに定食をのっけワゴンで体を支え、
エッチラオッチラなんとか歩き運ぶのを手伝う
育美ちゃんが写し出されレポーターの育美ちゃんの状況説明がされる。
いつも店にきているのだろう育美ちゃんのファンクラブが横断幕をかかげて
『頑張れ育美ちゃん!』と応援のメッセージ!
店にくる二十歳くらいの女子学生が
『私!育美ちゃんのなんともいえないトロトロとしたところが好きなんです』
藤原さんにワープロを教わる育美ちゃんの姿が写し出される……
『娘はこうやって、みんなの手助けで立ち上がろうとしています。
なんでこんな自主的な活動まで規制するのですか』
それから僕とチカと野田のオッ ちゃんが登場し、
『この二人で言語障害者による芝居をつくろうと思っているんです』
僕とチカは頭を下げた。野田のオッちゃんがチカの肩に手をかけ。
『このT子ちゃんは何万に一人、
いや何千万人に一人の難病のジストニア という障害をもっています。
どういう障害かというと、特徴的なことはうまく喋れないということです』
チカの似顔絵(可愛い子です)
チカが挨拶をする
『わったっし、は、こっとっぱ、が、ふっじ、ふ・ふ・ふ・ふ、ぽッぽ、ぽです』
『この通りの言語障害です。
でも芝居のヒロインになってくれることを決心してくれました。
このふたりは今は箸にも棒にもならない障害者です。
でも人間の隠された。こういう言語障害者だからこそある、
輝く宝石があるはずなのです!
だからこそ毎日でも稽古し磨きたいのです。
この研くことこそ能力開発の基本です。』
ただの石塊(いレころ)の、様が悪い障害者を!
---次に続く
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