<幽霊2>
ヤカンは夢にうなされていた
「ここは何処(どご)だや~」
あたり一面、霧でおおわれている。
「あっ!オメエ~須永か---!オメエゆ~っ幽霊なのか!
そすたな青白い顔で見んな!」
「山辺さん、俺が自殺しだのは精神病ってことに決めつけましたね」
「そうするしか無 (ね)がったべ」
「そして薪入寮生がはいるたびに『心の障害にはならないでけさいと言い続けた。
山辺さんをなんとかしなければ俺は成仏できないと思ったのです」
幽霊と議論するヤカン
「何もオラが最初に言ったことでねぇべ」
「たしかに最初は昭和二十年代頃の校長が言いだしました。
でもその差別性に気づき誰も言わなくなったのです。」
「何もオラは須永みたいにあんまり考え過ぎないで」
「適当にやれ、考えずに決められたことだけをやればいいと」
「そんだ人と違うことをするな目立つことをするな」
「そして自分は楽しょう。テレビのナイター中継を見ててればいいと
ズートあなたの行動を見てきましたが、
本さえろくに読みませんね。」
「寮生には『何のために入ったんだ勉強する為だべ』などと言い」---
須永さんの霊はヤカンの身体をグルグルと回り
「その実、あなたは教養さえ身につけず、
軍国主義時代に身に付けた教育勅語の精神論を振り回している。
まあ講習、指導も何もしないで、現場任せの厚生労働省も悪いが、
あなたは障害者の自立をどのように考えているのですか」
「障害者!?がどうなろうと知ったことでね~。
ただ間違げが無(ネェ)ように、してもらえばいいのだちゃ~こすたなごと(こんなこと)!
世間の人達(たづ)が口にださねぇけんど。みんな思ってることだべ!
イイが!障害者なんて体裁の良い言葉で言わったのは、この頃だぞ!」
「その前はカタワ者ですね!」
「そしてすぐ差別などと、すぐ騒ぐ教条主義者ども!実際、障害者なんていうげんど
政府のオッパイが欲すいずるいやつらもいるんだちゃ!」
「そういう人も中にはいるでしょう。けれども、、予算がないから自立してもらうためなどといい自立支援法などと」
「~言い、要するに障害者施設の援助をうちきり結局、自立させない法律だ!」
「ありゃ~??なんか同ずになってきたなや~。
とにかく須永の自殺で泊まりの後、警察に呼ばらったりして、
オラ面倒くさいことにまきこまれたくねぇのだ!」
---日曜に続く
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この小説は健常者の洗脳小説です。
なにもこんなことよりSFや官能小説でも書けばランキングも上がるかも知れないけど
あえて社会的テーマを選んでいるのです。

