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<初顔合わせ2>


バッカスさんはジャージのロゴを見て

「ああこれか。おい!あゆみ一週間酒を断ってたんだぞ!

早くビール持ってきて~!

ああ野田は350ccだけにしろな!

また血管が切れてはいけないからな~!」


やがてあゆみちゃんがアサヒドライの350cc入のカートンケースをもってきた。

 「レッツもチカもまだ未成年だから一缶だけな、後は俺とウーロン茶飲めな」と

野田のオッちゃんが僕が話す前に言ってくれた。 

「なんだよ俺だけかよ」とバッカスさんがすまなそうに言った。

野田のオッちゃんがバッカスさんに説明し…

 「いや想像していたより俺たちの学校は煩くってな」


僕は 「まっ毎日、朝と消灯前に刑務所か軍隊みたいに並ばされて点呼があるんですよ」とバッカスさんに説明した。


野田のオッちゃんが早くもプルタブをプッシユとあけ~。

 「まったく時代錯誤だよなぁ あっチカはあまり喋れないから、

この間からワープロで文字入力で自分の考えを伝えてもらってんだ。

左手しかつかえないがすごい速打ちなんだ、

なにしろ三級をこないだ取ったそうだ」そう言って僕とチカにウインクした。

チカは四級しか取ってないのだ。(片手で2級というのが最高記録で、自分で片手の為のブラインドタッチマニュアルまで作成してた。)  


「そうか、おい!あゆみのワープロ貸してくれないか」

そうしてチカの前に富士通のオアシスがおかれた。


 奥さんとあゆみちゃんがお盆にたくさんの料理を運んできた。

僕らの前にあるテーブルは応接室にあるようなあまり大きくないものなので。


あゆみちゃんがもう一つ折りタタミ式の小さなテーブルをもってきた。

奥さんが「お腹がすいたでしょう」と訊ねた。


 バッカスさんは役者の資本の自分の体を

大らせないためカロリー制限をしてるので料理は

いかの味噌焼き、こんにゃくの田楽、カレイの焼物、

宮城というより三陸名物のほや酢など、

大きなお皿に海苔巻きがいっぱい…。


美穂ちゃんが気をつかい

「チカちゃんは右手障害なのでオハシが使えないので、

すみませんけど、スプーンとフォークを貸してくれませんか」

ワープロはソファ の脇にかたずけられていたので


「どっもすっいポッポポポ」と喋った。 

チカはほんとうに必要に迫られないと喋らないようだ。


美穂ちゃんが「チカちゃんお魚きらい?骨とってあげるね」と…、(右手障害なので自分で魚の骨が取れない、この記述を書くのにチカにメールで確かめました。)

「どっも」とチカが言い美穂ちゃんが、 


「それじゃ演出助手としてこれからシキリたいと思います。

エーとですね。まだチカちゃんは

バッカスさんのことはよくわからないと思いますし、

バッカスさんもチカちゃんもお互いのことが、よくわからないので、

自己紹介をしたいと思います」 


「その前に美穂、この芝居の稽古するにあたってのテープカット

つまりみんなでの乾杯をしてないんだぞ」と野田のオッちゃんが言い 


「それじゃみなさんもう私たちは飲んでいますが改めて乾杯!」

---次に続く
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