<僕とチカの決意14>
クックさんがポケットから何やら取り出し…
「こんなものがあるんだぜ、チカ、電子手帳って奴さこれだったら携帯に便利だし、必要なことを伝える時は、こんなふうにデスプレィは小さいけど
『ワタシハ クドウクニオ デス。』こんなふうにして必要なことを伝えるんだよ……
学校の教室にはワープロやパソコンがあるんだし---それに携帯電話だってあるし
自分の考えは伝えられるはずだよ」
イラストROPON
「あの~皆さんにお願いがあるんだけど」と
美佐子さんが『幸福村のジーザズ』というパンフを見せ…
「私が勤めてる、施設の藤原研二君という筋ジスの青年が、
こんなお芝居の脚本を書いたの、
それで私このお芝居をなんとか上演しようという
実行委員会の事務局長をやっているの、あの~みなさんも協力いただけない。」
ミコが「協力って」
「たとえばミコちゃんなら役者さんが着る、お洋服をつくったり」
「ウワー楽しそう、そんなだったら私にもできる」
野田さんが「仁美ちゃんとクックにはスタッフを手伝ってほしいんだ。
照明や音響設備をね、もうマサにはバンドで協力してもらうことにしているんだ」
将門さんが、
「勉強以外のことなら障害者になっても俺!得意だからね」
美佐子さんが「でもお勉強もおろそかにしては駄目よ」と諭し…
野田さんが私が予想していなかったことを言った。
「チカにはレッツと役者をやってもらいたいんだ」私はワープロで
『でも わたし おはなしができないよ』と伝えた。
野田さんが「言語障害を活かした芝居にしようと思っているんだ。
これには東京で前に所属していた劇団の石渡幻(いしわたりゲン)という演出家の先生もぜひその実験的芝居を成功させてみたまえと言ってくれてね。
『協力は惜しまないって』って言ってくれたんだ。
みんなも知っていると思うけど乙武君の『五体不満足』 という本がベストセラーになって。障害者のイメ~ジが間違ってとられているような気がするんだね。
この芝居のルカ役の俺の同級生の甲斐俊介の奥さんは精神障害者で」
ミコが………「精神障害者って」美佐子さんが説明した。
「精神病とくに分裂病、慢性的鬱病(現在は統合性失調 症という)の
慢性的な疾病(しっぺい)をもっている人のことをいうのよ」
(障害の認定は医師がおこない、行政機関に届け等級によって障害者年金などが支給される。)
野田さんが 「でも見た目は全然ふつうの人とは変わりないんだよ。
それで同後生は鶴ケ谷団地に住んでいるんだけど、
そこで精神障害者の家族で家族会というのをつくっているんだけど。
最近入った家族で中学生の子の親がいるんだけど。その子も統合性失調症なんだけどね。それで、その子の母親が
『ほら手も足がなくてもタクマしく生きている人がいるのよ。
あなたは手も足もあるでしょう』って『五体不満足』を勧めたっだってよ~。
なにか勘違いしているとは思わないか」
仁美ちゃんが目をパチクリさせて……
「なんか目に見えることに影響されている感じ」
「ミコは手も足なくても頑張っていることは偉いと思うわ」
美佐子さんが、 「障害はみんな一律ではないのよ手足があってもそれが萎えてしまったり麻庫していたりと、また精神的に気力がなかったりといろいろだと思うわ」と…。
「それをイッパー絡げしてただ頑張ればいいみたいに言っている。
自慢じゃないが勉強は駄目だけど、俺だって片手でドラムたたいているんだからね」と将門さんが言った。
クックさんが 「中学しか出てない数学なんか得意じゃない
この俺だって勉強しているんだからね。
俺もパラパラと読んだけどなんかオリコウさんの作文みたいで
途中で飽きてしましたよ」
野田さんが
「この間、育美ちゃんが自殺未遂したことだって。
高瀬先生の指導のやり方~まるで俺が健常者だったころ
トロイ奴が嫌いだったように
自分の価値観を押しつけているようにしか思えないんだな」
「でも人は自分の身に付けてきたものでしか判断できないのじゃないのかな」と
美穂ちゃんが言って。
野田さんがこんな反論をした。「そこなんだよ~もっとレッツやチカみたいな
障害者だっているんだぜ!ってみんなの障害者イメージを変えてみたいんだ!」
---次に続く
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『いのちのバトン』 (ムコ多糖症について)
--------<障害者イメージ>-------------
TV、ベストセラー本などで伝えられる情報は陽のあたる部分で、ホントのリアルな~。
このモデルになったGo君が小説ブログをUpしてるので読んで見てください
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統合性失調症---この作品を書いたころは分裂病と言ってましたが、
blogに発表するには統合性失調症と直しました。