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<僕とチカの決意13>


その涙を見て野田さんが

 「なんだチカそうか、お前なかなか喋れないもな」と言った。 

仁美ちゃんが突然テーブルをたたいて

 「チカちゃんこの間、私とワープロ検定受けたんだよね。

ワープロ得意だよね、野田さんワープロある」 

「あるよ俺も美佐子も美穂も」 


「エート学校のワープロは東芝ルポだったわね」

美穂ちゃんが「ルポだったら私、持っている---」

 「じゃ~すいませんけどそれを貸してくれない」 


「なにするんだ仁美ちゃん?ハハーン分かったぞ、

文字入力で思っていること伝えるってんだな、オイ!美穂早く持ってこい~!」

私の前に東芝ルポが置かれた。


みんなはワープロのディスプレイを見つめている。

私はちょっと緊張してしまって入力する言葉が浮かんでこない。

美佐子さんがリラックスさせるように---。

「チカちゃんの自己紹介でもいいのよ」と言ってくれ、私はこんなことを入力した。  


『わたしは大場千佳子、みんなはチカと言います。

出身地は山形県最上町という俳人松尾芭蕉が宿泊した町です。

宮城県との県境で宮城の鳴子町に近い町です。


 私の父は宮城の鳴子町のホテルにフロントマンとして働いています。

 母は山形最上町の赤倉温泉の旅館でパートで働いています。


 兄弟はいません。学校の障害の紹介欄にはパーキンソン病 となっていますが…。 ほんとうの病名はジストニア という原因不明の病気です。

症状がパーキンソンに似ているので、父がそう届けただけで…

ほんとうのことは、わたしにもわからないの。


 別に生まれた時はなんともなかったですけど。

小学三年の時、突然なったんです。

はじめはビッコをひいていたのかな、

そして右手が動かなくなって、

小学五、六年生ころから言葉が出なくなったんだ。


一番つらかったのはやっぱり言語のことだった。

だってわたし 「はい」 「いいえ」をウナズクか首を横にフルくらいしか

表現でないんだもの。

でもわたし今日とってもウレシイんだ、だってこのわたしでも心の中のことを、

みんなにつたえることが見つかったんですもの……』


そこまで入力を終わったら言葉が浮かんでこなかった---次に続く


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---------<チカのこと>----------------------

現在は、この小説で、こんなフェクションを書いたら

 お父さんが、富士通の子会社で働いているので、富士通のFNV は機種によるが、ボイス機能があって

入力した文章を読み上げてくれるようで、外付けのスピーカーを取り付けそれでコニュケーション取ってるみたいで、フェクションが現実になったようです。

 ホーキング博士 もやはりALS患者で会話が出来ないので

キーボード入力し音声変換装置で大学の講義などをやってるようですね